『ぼくたちのリメイク』漫画の内容を紹介。ストーリーやキャラクター

『ぼくたちのリメイク』漫画の内容を紹介。ストーリーやキャラクター

※この記事はストーリーやキャラクターのネタバレを含みますのでご注意ください。 『ぼくたちのリメイク』は、10年前にタイムスリップした主人公が芸術大学で人生をやり直す青春マンガです。ゲームディレクターやイラストレーターなどのクリエイターが登場する本作品について、登場人物やあらすじ、見どころなどを見ていきましょう。

  • ぼくたちのリメイク(6)

    少年・青年マンガ
    -
    690

    タイムリミットは貫之の退学決定まで。 貫之の学費を稼ぐための同人ゲーム制作だったがそのリアルな納期は思いのほか厳しいものだった。 理想と妥協の狭間で進行していく恭也。 そして迎えた同人ゲーム完成の日――。恭也、そして貫之の胸に去来する想いは…

    『ぼくたちのリメイク』概要

    『ぼくたちのリメイク』は、ゲーム業界を挫折した28歳の主人公が、10年前にタイムスリップをして人生をやり直す青春マンガです。芸大受験を考えている学生や夢を追いかけたい人はもちろん、夢を諦めた大人にもおすすめの作品といえます。 そんな本作品について、まずは原作小説やアニメなどの情報をチェックしてみましょう。

    原作は木緒なちのライトノベル

    『ぼくたちのリメイク』は、"ぼくリメ"とも呼ばれている、2017年に発売された木緒なち(きお なち)のライトノベルが原作のマンガです。キャラクター原案をえれっと、マンガは閃 凡人(ひらめき ぼんじん)が担当しています。 本作品は、「物語を作る側にもさまざまな物語がある」と語る大阪芸大出身の木緒なちならではの視点で描く、芸術大学を舞台にした物語です。 作中にはゲームデザイナーやイラストレーター、歌い手、ライトノベル作家など、さまざまなジャンルで活躍するクリエイターの卵が登場します。

    2021年7月にアニメ化

    2021年7月からは、『ぼくたちのリメイク』のTVアニメが、TOKYO MX他で放映されました。原作者・木緒なちの出身校である大阪芸術大学を背景モデルに使用していることや、大学案内の表紙でコラボレーションが決定したことでも注目を集めました。 アニメーションを制作するのは、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』『だがしかし』などを手がけるfeel.です。 主人公の橋場 恭也役を伊藤 昌弘、ヒロインの志野 亜貴役を古賀 葵が演じています。

    『ぼくたちのリメイク』あらすじ

    挫折した主人公が大学生に戻って人生をやり直す『ぼくたちのリメイク』は、大人から子どもまで楽しめる作品です。挫折を味わって人生に疲れた大人はもちろん、これからクリエイターを目指したいという学生にもおすすめできます。 そんな本作品の簡単なあらすじについて、マンガを読む前に確認しておきましょう。

    ゲーム会社が潰れて無職になった恭也

    主人公の橋場 恭也(はしば きょうや)は、エロゲメーカーでゲームディレクターの仕事をしている28歳です。転職して入ったゲーム会社でしたが、制作したゲームは全く売れず、夢ばかりが壮大な社長の稚拙な経営によって会社は潰れてしまいます。 失業して失意のまま実家に帰った恭也は、自室の掃除中にかつて自分が夢中になっていた画集を見つけました。恭也にとって雲の上の存在である、今をときめく超有名イラストレーター・秋島シノの画集です。 画集で改めてその魅力を思い出した恭也でしたが、偶然新作ゲームの企画にキャラクターデザインとして秋島シノが関わっていることを知ります。 大中芸術大学出身で、1988年生まれの"プラチナ世代"と呼ばれるクリエイターたちが参加するその企画は、イラストレーターの秋島シノの他に、人気アニメの原作者で一般文芸誌でも評価されている作家の川越京一や、歌い手からアニソン歌手としてヒットしたN@NA(なな)が参加していました。

    10年前にタイムスリップして人生をやり直す

    同じ年齢のクリエイターたちが活躍する夢のような企画と、無職になった自分の格差に恭也は落ち込みます。かつて恭也は、彼らと同じ大中芸術大学に合格したものの、ランクが高い第1志望の大学を選んだ過去がありました。 もしも大芸大に入っていたら、プラチナ世代の同期として今とは違う人生を歩んでいたのではないか、モノ作りについて語り合い、自分も彼らのように活躍していたのではと考えていたのです。しかし、10年前のルート選びの時点で選択を間違えたことで、自分の人生はもう終わったのだと絶望します。 誰の期待にも応えられなかった自分の人生を悔やんだ恭也は、「もしもあの時に戻れたら」と考えて目を閉じました。すると恭也は、10年前の2006年にタイムスリップをしてしまったのです。 ゲームディレクターとして挫折して失業した自分ではなく、10年前の大芸大に合格したばかりの自分にタイムスリップした恭也は、大芸大に入学しシェアハウスに住みながら人生をやり直しすることになるのでした。

    『ぼくたちのリメイク』面白ポイント

    10年前に戻って人生をやり直すために奮闘する『ぼくたちのリメイク』ですが、どのようなところが人気を集めているのでしょうか。マンガ版で描かれる主人公と仲間たちの思いや未来の行方など、気になる見どころを見ていきましょう。

    クリエイターの苦悩や葛藤

    タイムスリップものや人生をやり直す物語はさまざまな作品がありますが、『ぼくたちのリメイク』には、とにかくクリエイターの苦悩や葛藤がリアルに描かれています。 これは原作者の木緒なちが、デザイナーからラノベ作家、VTuberなどさまざまなジャンルをこなせる多彩な才能をもつクリエイターだからこそのリアルなのです。 ヒット作品を生むための苦悩や"何者にもなれない自分"に対する葛藤、圧倒的な才能を持つ仲間に対する嫉妬や憧れなど、クリエイターが抱く思いを描いている点が胸に迫ります。

    真っ直ぐな青春

    本作品はタイムスリップした主人公が、大芸大の入学を機にシェアハウスで男女4人の共同生活を始めるところから始まります。ヒロインの志野 亜貴(しの あき)や小暮 奈々子(こぐれ ななこ)など、かわいい女の子と一つ屋根の下で暮らすという夢のような設定です。 女の子たちとのドキドキのラブコメ展開だけではなく、鹿苑寺 貫之(ろくおんじ つらゆき)をはじめとする同級生たちとのキャンパスライフも見どころといえます。 モノ作りに対する情熱や苦しみを仲間と切磋琢磨して乗り越えていく、真っ直ぐな青春が本作品の大きな魅力といえるでしょう。

    過去改変の結果、待ち受ける未来

    『ぼくたちのリメイク』は人生を巻き戻してやり直す主人公と、クリエイターの卵がどのように成長していくのかも注目すべきポイントです。本作品はタイムスリップもののマンガにありがちな、能力や経験値で無双するような作品ではありません。 主人公が1度挫折を味わった大人だからこそ、上手く立ち回るシーンや打たれ強くなれるシーンなど、成長を感じられる展開が面白いのです。 過去を変えた結果"プラチナ世代"や主人公にどのような未来が待ち受けているのか、その先にそれぞれが歩む道から目が離せません。

    『ぼくたちのリメイク』キャラクター

    『ぼくたちのリメイク』に登場する魅力的なキャラクターを紹介します。"ぼくリメ"はヒロインたちがそれぞれ個性的でかわいく、主人公との関係性がどうなるかも気になるポイントです。

    橋場 恭也(はしば きょうや)

    現代では28歳の売れないゲームディレクターでしたが、会社が潰れ無職となり自分の人生を悔やみます。突然タイムスリップした10年前の2006年では、かつて入学しなかった大中芸術大学 映像学科に入学しました。 10年前に戻り、大芸大で後の"プラチナ世代"と呼ばれるクリエイターたちに出会い、シェアハウスで共同生活を始めます。近所のコンビニでバイトをしながら美術研究会に入り、大学生活を送ることになるのでした。 1度はゲーム業界への夢に挫折しましたが、タイムスリップ後は人生をやり直すと意気込み、苦い経験などを強みに機転を利かせて立ち回ります。

    志野 亜貴(しの あき)

    通称"シノアキ"と呼ばれる、小柄で子どもっぽい外見ながら胸が大きいという美少女ヒロインです。シェアハウス入居日、恭也に挨拶をしようとしたものの布団を見て思わず眠ってしまうというような、天然なところがあります。 言動はおっとりしていますがイラストに関しては驚異的な才能があり、2016年の時点では超有名イラストレーター・秋島シノとして活躍していました。恭也がずっと大切にしていた画集"サンフラワー"の作家です。 恭也と一緒に美術研究会に入り、生活を共にするうちに惹かれていきます。

    小暮 奈々子(こぐれ ななこ)

    金髪ポニーテールで派手なギャル風の外見ですが、性格は素朴なところがあるギャップがかわいい美少女です。2016年時点では、ニコ動でアニソンやボカロなど"歌ってみた"の歌い手から人気に火が付いた有名歌手・N@NAとして活動していました。 歌うことが大好きでカラオケにもよく行きますが、実は音痴なことを気にしています。引っ込み思案で人前に立つのが苦手という、見た目に反して弱気なところがあり、歌の道を目指す自信がありません。 恭也と同じコンビニでバイトをすることになり、徐々に好意を抱くようになります。

    鹿苑寺 貫之(ろくおんじ つらゆき)

    恭也たちとシェアハウスで同居することになった同回生で、見た目も態度も不真面目に見える男子です。やる気がなさそうに見えますが、授業中に居眠りをしていたのにもかかわらず鋭い回答をするなど才能の片鱗を見せます。 シナリオに対して熱い思いを抱いていて、恭也とは共にモノを作る仲間として信頼し合う間柄です。2016年時点ではライトノベル作家・川越京一として有名になっています。 生まれについて自分から語りたがらないところがあり、進路についてある事情を抱えているのですが…。

    河瀬川 英子 (かわせがわ えいこ)

    恭也たちの同回生で、大芸大に通う女生徒です。豊富な知識に明晰な頭脳をもつ優等生ですが、モノ作りに対して情熱ゆえに他の人に負けたくないという対抗心を抱いています。 強気で頑固な性格のため、なかなか素直になれないタイプですが、照れて赤面したりデレたりするツンデレ美少女です。思ったことはハッキリと口に出す強気な態度で、負けず嫌いですが、面倒見のよい一面も持ち合わせています。 映像制作会社でバイトをしていて、クリエイティブな才能も抜群な、恭也のよき相談相手です。

    苦悩するクリエイターをテーマにした作品

    ネットやデジタル機器が普及した昨今は、作家やイラストレーター、デザイナー、VTuberなどさまざまな分野のクリエイターたちが活躍しています。 そんなクリエイターの、創作に対する葛藤や苦悩、その情熱を描いた作品は『ぼくたちのリメイク』以外にもヒット作品が目白押しです。 クリエイターたちの苦悩をテーマにした、気になる他のマンガを紹介します。

  • 左ききのエレン 1

    少年・青年マンガ
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    広告代理店勤務の若手デザイナー・朝倉光一。納得出来ない理由で自ら勝ち取った仕事を取り上げられた彼は、やりきれない気持ちを抱えて横浜の美術館へと向かう。そこは、彼が初めて「エレン」という才能と出会った場所で…。大人の心も抉るクリエイター群像劇、開幕!

    左ききのエレン

    SNSで話題沸騰となったヒット作『左ききのエレン』は、原作はかっぴー、リメイク版はnifuniの作品です。 大手広告代理店に勤める主人公・朝倉光一(あさくら こういち)と、学生時代に鮮烈な印象を与えた左ききの天才アーティスト・山岸エレン(やまぎし エレン)のクリエイター群像劇として注目を集めました。 "天才になれなかった全ての人へ"というキャッチコピーが突き刺さる作品で、実写ドラマ化やリメイク版が作られたりと注目を集めています。

  • ボーダレスネーム 1

    少年・青年マンガ
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    広告代理店で働く亜生(あお)は、「上手くやる」をポリシーに平穏な日々を過ごしている。だが昔捨てたはずの“夢”である「漫画」に仕事で関わることで亜生の夢が動き出し…? アラサー女子が夢に挑戦するワーキングストーリー第1巻!

    ボーダレスネーム

    谷中分室さんが描く『ボーダレスネーム』は、広告代理店にアートディレクターとして勤めるアラサー女子・片山津 亜生(かたやまづ あお)が主人公です。 幼いころに漫画家になるという夢を抱いていた亜生が、ある仕事の依頼がきっかけで捨てたはずの夢を思い出します。 大人女子が夢への新たな1歩を踏み出す瞬間は、読者の心にも勇気を与えてくれるでしょう。夢を忘れてしまった大人にこそ読んで貰いたい、ドラマチックな作品です。

  • チェイサーゲーム(1)

    少年・青年マンガ
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    仕事ってやつを“ガチで共感”できる漫画!!ファミ通.comで連載が始まるや否や “読むと(リアルすぎて)胃がキリキリする“と言われ、クリエイティブ業界を中心に波紋を呼んだ問題作!読み進めていくと、「あれ…この漫画、仕事中の自分のこと描いている……」とさえ感じてしまう共感エピソードが満載。<あらすじ>「おっ俺がシニアに昇進!?」ゲーム開発会社サイバーコネクトツーの3Dアニメクリエイター。新堂龍也30歳。入社9年目にして、中間管理職のプレイングマネージャーに昇進を果たす。しかし、龍也を待ち受けていたのは、仕事報告を嘘つく年上の部下の上田や、やる気はあるが仕事の遅い新人社員の久井田、合理的に仕事を進めることしか考えない魚川といった、ひと癖もふた癖もあるメンバーばかり。試練続きの毎日ではあるが、ユーザーの笑顔のため日々ゲームを作り続ける!!―「それでも俺は――ゲームの力を信じたいだって俺は―― ゲームクリエイターだから」その他、単行本だけの描き下ろし漫画や、原作者によるコラムなども収録。

    チェイサーゲーム

    松山洋さんの描く『チェイサーゲーム』は、実在のゲーム制作会社であるサイバーコネクトツーを舞台にしています。 ゲームクリエイターたちの苦悩や葛藤をリアルに描いた青春マンガで、ゲーム業界に興味がある人にとっては現場の雰囲気を感じられる作品です。 サイバーコネクトツーの社長、松山 洋(まつやま ひろし)が原作者のため、ゲーム会社の仕事に関する描写のリアルさは他に類を見ません。

    クリエイトに賭ける真っ直ぐな情熱の行く末は

    『ぼくたちのリメイク』は、自分が好きなことに全力で打ち込みたくなるような、勇気や情熱を与えてくれるマンガです。夢を諦めたり人生に挫折したりといった経験がある人は、思わず熱くなってしまうような作品といえるでしょう。 青春とクリエイターとしての道をやり直す、巻き戻しストーリーの結末をぜひその目で見届けてみてはいかがでしょうか。

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    しがないゲームディレクター・橋場恭也28歳。なんとか支えてきた会社はついに倒産、ゲーム作りに憧れながらも人生を後悔していると、何故か10年前…2006年の自分に戻っていた!? 恭也は憧れのトップクリエイターの出身芸大に進み、今度こそクリエイターへの道を目指すが…。

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