私たちはどうかしているってどんなマンガ?謎が謎を呼ぶサスペンス

私たちはどうかしているってどんなマンガ?謎が謎を呼ぶサスペンス

浜辺美波さんと横浜流星さんの主演で話題になったドラマ、『私たちはどうかしている』の原作を読んだことはあるでしょうか?原作では美麗な絵を楽しみつつ、本格的なミステリーを堪能できます。あらすじや登場人物の紹介を交えながら、魅力を解説しましょう。

目次

  1. 1
    「私たちはどうかしている」概要
    講談社「BE-LOVE」で連載
    実写版ドラマにも
  2. 2
    泥沼のような愛憎劇・見どころは?
    まずは美しい絵に注目
    一筋縄ではいかない七桜と椿の恋模様
    じわじわと解かれていく謎
  3. 3
    さらっと確認「あらすじ」
    幼いころに事件の容疑者とされた七桜の母
    真犯人を突き止めるため光月庵に潜り込む…
  4. 4
    魅力的な主要キャラクター達
    花岡 七桜 (はなおかなお)
    高月 椿 (たかつきつばき)
    高月 宗寿郎 (たかつきそうじゅろう)
    高月 今日子 (たかつききょうこ)
  5. 5
    ページをめくる手が止まらない面白さ!
  • 私たちはどうかしている(16)

    少女・女性マンガ
    4.6
    500

    ついに雪解け……すべての覚悟を背負い、七桜と椿は感動の結婚へ……!! 光月庵での修羅場を経て、過去の事実がすべて明らかになったいま、七桜は金沢の文化を牛耳る武六会に女将の処遇を問われる。凄惨な事件を引き起こし、母と自分の運命を翻弄しつづけた女将に対し七桜が下した答えとは――!? 一方、光月庵を出て夕子の店で働いていた椿は、ある決意を胸に秘め……! シリーズ累計500万部突破。愛と宿命の和菓子サスペンス、ついに感動の最終話!! 初のミニイラストブック付き豪華特装版も同時発売!

    「私たちはどうかしている」概要

    本作の連載情報、またドラマ化もされているため、そちらの情報も併せて紹介していきます。

    講談社「BE-LOVE」で連載

    2016年から『BE-LOVE』で連載が開始され、2021年9月で完結した人気作品です。単行本は16巻まで発行されています。 作者は安藤 なつみ(あんどう なつみ)さんで、『キッチンのお姫さま』『ARISA』などを手がけており、人気の漫画家です。 本作のジャンルとしては恋愛ものにカテゴライズされますが、同時にミステリー要素も多く含んでおり、登場人物たちの愛憎劇が展開されていきます。

    実写版ドラマにも

    2020年には実写化され、日本テレビ系列の水曜ドラマ枠で放送されていました。 ヒロインの七桜役を浜辺 美波(はまべ みなみ)さん、そして椿役は横浜 流星(よこはま りゅうせい)さんが務めたことで話題になりました。他の出演者は、佐野 史郎(さの しろう)さん、観月 ありさ(みづき ありさ)さんなどです。 主題歌は東京事変さんが歌う『赤の同盟』で、作品の世界観にマッチした楽曲がドラマを彩りました。

    泥沼のような愛憎劇・見どころは?

    本作にはたくさんの見どころがありますが、特に注目すべきは美麗な絵とストーリー展開でしょう。それらを解説していきます。

    まずは美しい絵に注目

    安藤さんが描くキャラクターたちはとても綺麗で、それだけで作品に華が生まれます。表紙も赤を基調に美麗なイラストで飾られており、内容を知らずとも表紙を見て興味を持つ人がいてもおかしくありません。 また、和菓子屋が舞台の物語ですので、作中には多くの和菓子が登場します。それらの描写も美しく、また美味しそうに描かれている点も特徴です。 今まで何気なく食べていた和菓子に、実は深い意味合いが込められていることや、作り手の思いを感じながら読むことができます。

    一筋縄ではいかない七桜と椿の恋模様

    ヒロインである七桜と、相手となる椿は小さい頃からの知り合いでした。しかしある事件がきっかけで二人は離れ、15年後に再会した二人はわけあって偽装結婚することとなります。 序盤からめまぐるしい展開を見せる二人の関係性は、周りの人物たちの思惑もあり、純粋なままの気持ちでは進んでいきません。 そもそも結婚の目的が、お互いの目的のためであり、好き合って結ばれるという動機ではないため、そこから二人の感情がどう変化していくのかも、ドキドキの展開を楽しめるでしょう。

    じわじわと解かれていく謎

    主人公、七桜の母親は、ある事件の加害者として捕まります。しかしそれは冤罪ではないのかと疑問を持つ七桜は、事件の真相、そして真犯人を見つけようと動くのです。 光月庵という店で働きつつ内情を探る七桜でしたが、その動きを邪魔しようとする者も現れ、彼女には多くのピンチが訪れます。 誰が敵で誰が味方なのか、また椿が光月庵との間にどんな問題を抱えているのか、それらの謎が徐々に明かされていく過程は、読んでいてわくわくさせられます。ミステリーが好きな人にもおすすめしたい作品です。

    さらっと確認「あらすじ」

    序盤の展開を中心に、本作がどんな内容の話で、どんな始まり方をするのかを簡単にまとめていきます。

    幼いころに事件の容疑者とされた七桜の母

    物語は大倉 七桜(おおくら なお)が5歳だった時からスタートします。和菓子職人の母親は老舗の和菓子屋「光月庵」で住み込みながら働いていました。そこで七桜が出会ったのが、光月庵の跡取り息子、高月 椿(たかつき つばき)でした。 二人は年も近く、すぐに仲良くなりました。しかしある日、光月庵の若旦那である、高槻 樹(たかつき いつき)が亡くなってしまう事件が起きます。それは他殺であり、樹の部屋から七桜の母親が出てきたと椿が証言したことで、七桜の母親は容疑者にされてしまうのでした。 そうして七桜は居場所を失い、光月庵を後にします。そして15年の時が経ち、大人になった七桜は和菓子屋で働いていたのですが、母親が人殺しだというメールが店に送られたことで解雇されてしまいます。

    真犯人を突き止めるため光月庵に潜り込む…

    仕事を失った七桜でしたが、和菓子への思いは捨てきれず、結婚の引き出物として和菓子を作ってほしいという依頼を受け、和菓子を作ろうと意気込みます。 両家が推す和菓子職人が作った和菓子を食べ比べる場が設けられましたが、相手方が希望する和菓子職人は、あの椿でした。15年会っていなかったため、椿は七桜を覚えていない様子です。 思わぬ再会を果たしたことで七桜は動揺しますが、さらに彼女を驚かせる出来事が。椿が突然彼女に対し「結婚しない?」と持ちかけたのです。 椿がなぜ突然そのような提案をしたかは分からない七桜でしたが、母親の無実を証明し、真実を見つけるには、光月庵に戻らなければいけないことを悟り、提案を受けます。こうして七桜は光月庵で働きながら、事件の真実を探っていきます。

    魅力的な主要キャラクター達

    本作に登場するキャラクターたちの中から、主要な人物を何人かピックアップして紹介します。

    花岡 七桜 (はなおかなお)

    幼い頃、和菓子を作る母親と共に光月庵に住んでいました。母親が事件の容疑者で捕まってからは追い出され、20歳を超えた現在は別の和菓子屋で働いていました。しかしそれも母親絡みの噂で首になってしまいます。 性格は優しく、和菓子への思いが人一倍強い女性です。和菓子を受け取る側、食べる側の気持ちを考えるため、彼女の和菓子には温もりがあります。 一方で、目的のためには自分を犠牲にすることも厭わず、事件の真相を確かめるために偽装結婚して光月庵で働くなど、強い精神性を見せることも。

    高月 椿 (たかつきつばき)

    七桜と小さい頃共に過ごした、光月庵の跡取り息子です。15年振りに再会した七桜に、偽装結婚を持ちかけます。その目的が何なのかは話が進むにつれ明らかになります。宗寿郎とは確執があるようで、度々光月庵の方向性を巡って揉める場面があります。 性格は口数が多い方ではなく、冷たい印象を受けますが、感情を露わにする場面もあるようです。 野心の強い面も見せますが、和菓子に対する気持ちは本物で、和菓子を通じて七桜と距離が縮まるシーンもあります。

    高月 宗寿郎 (たかつきそうじゅろう)

    光月庵の大旦那で、椿とは店の跡取りを巡って確執があります。一見穏やかな老人に見えますが、店を守るという気持ちが強く、領域を侵そうとする者には容赦ない面を見せることもあるようです。 女将の今日子や、若旦那である樹を殺した七桜の母親に対して憎しみを抱えており、外からやってきた七桜にも強い警戒心を見せ食いかかる場面もありました。

    高月 今日子 (たかつききょうこ)

    光月庵の女将で、樹の妻でした。序盤から度々七桜に嫌がらせを行い、光月庵を追い出そうとするなど、過激な面が見える女性です。 色香を使い、光月庵で働く和菓子職人を手駒にするなど、目的のためには手段を選びません。宗寿郎との仲は悪く、店を乗っ取ろうとする悪女として嫌われています。

    ページをめくる手が止まらない面白さ!

    『私たちはどうかしている』は、恋愛ものでありながらミステリー要素も多く含んだ作品で、男女問わず楽しめる内容です。 光月庵を巡る争いや七桜と椿の関係性など、読めば読むほど先の展開が気になり、一気に読み進めてしまう魅力があります。まだ読んでいない人はぜひ手にとってみてください。

  • 私たちはどうかしている(1)

    少女・女性マンガ
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    500

    七桜は幼いころ、母が住み込みで働いていた老舗和菓子屋・光月庵で椿と出会う。しかしある事件が起き、殺人の容疑をかけられた七桜の母は逮捕され、七桜も追い出されてしまう。15年がたち、失意の七桜の前に現れた椿。二人は和菓子の腕を競って対決することに。七桜の人生を狂わせた椿。その憎い椿は、あろうことか七桜に自分との結婚を持ちかける。七桜をかつての幼なじみだとは気づいていない椿。思いもよらない言葉に七桜は!?

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