『女神降臨』ってどんなマンガ？韓国の人気webマンガが日本上陸

本作は韓国だけではなく、世界規模で同時連載を展開しています。また、本作を描いている作者は特殊な経歴の持ち主で、作者自身の知名度も非常に高い作品です。そんな『女神降臨』の配信背景や、作者であるyaongyi（ヤオンイ）さんについて解説します。

『女神降臨』は、韓国の人気WebサイトNAVER WEBTOONで配信されていた作品です。現在『女神降臨』は世界規模で配信されていて、日本ではINEマンガで読むことができます。 本作はLINEマンガで人気の作品の一つとなっていて、その人気は月刊読者ランキングで22ヶ月連続一位を取るほどです。また"次に来るマンガ大賞2019"のWEB部門では4位を獲得しました。

『女神降臨』の作者であるyaongyiさんは、韓国で美しすぎる漫画家として話題となっている方です。漫画家の他にインフルエンサーとしても活動していて、インスタグラムのフォワー数は2021年8月の時点で157万人となっています。 yaongyiさんは、漫画家として活動する前はフィッティングモデルとして活動していました。『女神降臨』を描く際に、この経験が大きな助けとなり、連載に結びつけることができたと語っています。

『女神降臨』序盤のあらすじを解説していきます。主人公の谷川 麗奈（たにかわ れいな）は最初から美少女だったわけではなく、むしろブサイクとして周りから蔑まれていました。そんな彼女のがどのようにして変貌をとげるのか見ていきましょう。

中学三年生の麗奈は、学校ではカースト上位の女子たちにパシリにされながらも、趣味の音楽や漫画に没頭する幸せな生活を送っていました。 ある日、いつものようにパシリとして使われていたとき、偶然給食室の男性と知り合うことになりました。音楽の趣味が一緒だったこともあり、彼と意気投合した麗奈は徐々に好意を持ち始めるようになりました。

麗奈は思い切って、お兄さんに好きなバンドのライブチケットを渡そうと決意します。しかし、教室でチケットを眺める麗奈の耳に、クラスの女子たちの話し声が聞こえてきました。なんと、クラスのマドンナである時村 萌子（ときむら もえこ）が彼と付き合っているというのです。 音楽の好みが一緒でも、顔がだめなら好きになってもらえないと悟り、大きなショックを受けました。悲しみにくれる麗奈は家に帰ったあと、匿名掲示板で愚痴を投稿します。 そのコメントの中には麗奈を励まし、化粧について教えてくれる人もいました。コメントで紹介されたサイトを見て、麗奈は驚きます。彼女はこの時、ブサイクでも化粧次第できれいな女性に変身できることをはじめて知りました。

麗奈は早速化粧をして登校しますが、大した道具が揃っていない上に、未熟なメイクだったためクラスの女子たちに笑われてしまいます。麗奈は再び掲示板にアクセスし、化粧の相談に乗ってもらうことにしました。 相談に乗ってもらう中で自分に足りないものを自覚した麗奈は、貯金を崩し化粧道具を揃えます。そして掲示板で教わった通りに化粧をした結果、麗奈は鏡に映る自分の姿をみて大きな衝撃を受けました。彼女はこの時、メイクによって美少女に生まれ変わったのです。

麗奈はメイクを極めることで自分のようなブサイクでも生まれ変われることを知りました。彼女はその日から美容ブログやメイク雑誌を読み漁り、いつしかメイクそのものが趣味の一つと言えるほどにのめりこむようになりました。 化粧に没頭していく中で冬休みが終わり、麗奈は新しい高校へ入学することになりました。麗奈が教室に入ると、生徒の視線が一斉に彼女に注がれます。彼女は猛烈なメイク修行の結果、周りが思わず振り返ってしまうほどの美少女に変わったのです。友人にも恵まれ、麗奈は今までとは一変した学校生活を送るようになりました。

『女神降臨』の見どころを紹介していきます。本作は少女漫画のような恋愛要素のほかにも、他作品には見られない大きな特徴がいくつか存在します。中には実生活で役立つものある、注目ポイントをチェックしましょう。

『女神降臨』は作中の中でメイクの技術が細かく解説されています。メイク道具についても具体的に記されているため、女性であれば普段のメイクに役立つでしょう。主人公の麗奈が実際にメイクする様子が描かれているので、使用する道具や手順が理解しやすく、容易に真似ができるようになっています。 そのため既にメイクをしている方だけでなく、これからメイクを勉強したい人や、メイクに興味がある人におすすめできる作品です。また、作者であるyaongyiさん自身が美人であるため、作中で登場するメイク道具や技術に説得力があります。

『女神降臨』は麗奈のシンデレラストーリーとしての側面があります。中学時代の麗奈は、女子からパシリにされたり、好きな男性を取られたりしてしまうなど、惨めな生活を送っていました 家族の中で自分だけがブサイクで、姉と一緒にいるときには男性が姉にだけ声をかけるようなこともありました。そんな麗奈がメイクと出会いたゆまぬ努力を続けた結果、街で噂になる程の美少女へと変貌を遂げるのです。 本作は、努力次第で人生は自分で切り拓けることを教えてくれる作品であるといえるでしょう。

『女神降臨』の魅力の一つとして、麗奈とイケメン男子二人の三角関係が挙げられます。 神田 俊（かんだ しゅん）は麗奈のスッピン姿を知っている唯一の青年です。以前は明るい性格でしたが、ある事件がきっかけに心を閉ざしてしまい、校内では性格の悪いイケメンとして噂されています。しかし、共通の趣味を持つ麗奈にだけは砕けた態度で接してくるため、普段とのギャップが非常に魅力的なキャラクターです。 五十嵐 悠（いがらし ゆう）は麗奈の隣のクラスの生徒です。一時期はアイドルを目指して芸能事務所に所属していたため歌が得意ですが、家庭が裕福ではないため、アルバイトを掛け持ちしています。 麗奈に対して一途な態度をとっていて、たとえ彼女が他の男子を気になっていたとしても、横やりを入れずそっと見守る包容力を持ち合わせています。 本作はメイクの知識だけでなく、魅力的な二人との恋模様も気になる作品です。

『女神降臨』は韓国でドラマ化され、2020年12月から2月まで放送されました。また、本作は韓国だけでなく世界でも楽天VI KIを通じてストリーミング配信されています。ここでは日本で放送した『女神降臨』についての情報を紹介します。

『女神降臨』のテレビドラマは2021年に4月にCS放送のMnetで放送されました。本作は韓国で配信されている『女神降臨』のドラマ版なので、日本で配信されている『女神降臨』のキャラクターとは名前が異なります。 谷川 麗奈はイム・ジュギョン、神田 俊はイ・スホ、五十嵐 悠はハン・ソジュンにあたります。麗奈役はムン・ガヨンさん、俊役をチャ・ウヌ、悠役をファン・イニョプさんが演じました。 主要人物を演じる方々が漫画のキャラクターに引けを取らないほど端正なルックスをしているため、非常に見応えのある作品です。

『女神降臨』は少女漫画好きの方にはもちろん、メイク初心者や、美容に関心のある方にもおすすめできる作品です。また韓国で展開されている作品のため、韓国のアイドルや俳優によく似たキャラクターが多く登場します。そのため、韓国のメディアが好きな方にもおすすめです。 幅広い層におすすめできる少女漫画『女神降臨』を、この機会にぜひご覧ください。