「マスク男子は恋したくないのに」とは？キスフェチに送るBL作品！

このマンガは高校に通っている男子高校生2人の物語です。方や人気者、方や陰キャと関わることがないような2人が、ある出来事がきっかけで徐々に距離を縮めていくことになります。

男子高校生である佐山 圭悟（さやま けいご）は、ある理由から常にマスクをしています。彼はある日、階段を昇っている最中に才川 綴（さいかわ つづる）とぶつかって気絶してしまいました。 佐山が目を覚ますと、保健室のベッドの上でした。起きた佐山に才川は、「身体弱いの？」と聞きます。 なぜそんなことを聞くのかと佐山が思った矢先、才川は佐山のマスクを取りながら、なおも「なんでいつもマスクつけてんの？」と問いかけます。 そのことに触れられたくない佐山は彼を罵倒しますが、佐山はなぜだか才川に気に入られてしまいました。その事件以降、2人で行動を共にすることが多くなるのです。

ある日佐山が家に帰ると、母親からテストが終わるまではゲームを禁止と告げられてしまいます。さらに赤点をとったら、ゲーム機を没収すると母親が言いました。それに焦った佐山は、学年上位の才川に勉強を教えてもらうことにしました 才川は勉強を教える代わりとして、ある条件を持ち出します。その条件は、佐山のマスクを着けたまま、彼の口を触ることでした。勉強後に佐山は口を触られ気持ちいいと感じてしまいながらも、才川を睨みつけます。才川はその視線を物ともせず、楽しいと興奮気味に笑いかけました。

『マスク男子は恋したくないのに』には、様々な見どころがあります。その中でも特徴があるシーンを紹介します。

このマンガには、直接的なシーンはあまりありません。その代わり、キスや愛撫にかなり特徴があります。 才川が佐山の唇を触るシーンでは、ただ触るだけではなく、あえてマスクを着けたまま、指をマスクの中に入れて触っています。 その様子が描写されるだけで、読者にはマスクの下の様子がわからないように描かれています。そのため、どこをどのように触っているかを読者側で妄想することができるのです。

2人は男子高校生であり、もともと全く仲良くはありませんでしたが、次第に軽口を叩きあうようになりました。 予想以上に勉強ができない佐山に「さすが佐山」と皮肉を込めて言うなど、才川は佐山をよくからかいます。佐山も負けじと「てめぇは口もげろ」となどと言い返します。 また、初めて才川の部屋を訪れた際にはエロ本を探そうとする佐山に、置いてないと才川が返すシーンもあります。

佐山にはあるトラウマがあり、それが原因でマスクが手放せない生活になりました。 才川とは、勉強を教える見返りとしてマスクの下を触らせる不思議な関係から始まりました。そこから行為がエスカレートするごとに、徐々にではありますが佐山の気持ちにも変化が現れます。 才川は自分を好きになってくれるはずがないと思いまが、そんな佐山は嫌いじゃないと才川は好意的な態度を崩しません。そのことをきっかけに、佐山は少しずつ才川や周りの人へと関わっていくことを決め、クラスメイトたちと徐々に仲良くなっていきました。 ある日、佐山は才川の父親から彼の過去について聞くことになります。佐山は驚きますが、才川が楽しそうだと話してくれたことで彼ともっと話そうと思い、「オレが好きなら逃げんなよ」と才川に告げました。

この作品のキャラクターたちは、興味深いフェチズムを持っています。

彼は、常にマスクをしている男子高校生です。気が強く口が悪いが陰キャであり、本人もそのことを自覚しています。 過去のトラウマからマスクを常につけ、友人らしい友人もあまりいません。才川とは、自分のマスクを取られ口元を見られたことをきっかけに交流が始まります。才川に唇を触られてから、唇が敏感になってしまい、本人もそのことに驚いています。 才川には遠慮なく悪口などを言う一方で、彼が常に笑顔を絶やさない理由を才川の父親から聞くまでは、才川の心の深い部分には触れないようにしていました。 姉や才川にも童貞とからかわれており、経験がないため才川にリードされる形になっています。

常に笑顔を絶やさず、リア充で週一で女子から告白の呼び出しを受けるほどモテます。佐山からは、目が笑っていないと思われています。 他人に対して、嫌がるようなことはせずに距離を取っており、程々に優しくあたり良くと思いながら過ごしていました。 人と距離を取る一方で、佐山に対しては積極的に振る舞います。また、必ず佐山の唇を触ることをするなど、唇フェチのような様子もうかがえます。

直接的なシーンはあまりなく、ストーリー重視のマンガのため初めてBLに触れる方から玄人まで幅広くオススメができるマンガです。この機会にぜひ、読んでみてはいかがでしょうか。