マンガ『新宿スワン』の魅力。歌舞伎町のアングラが舞台のストーリー

マンガ『新宿スワン』の魅力。歌舞伎町のアングラが舞台のストーリー

『新宿スワン』はテレビドラマのみならず、映画にもなった人気マンガです。『東京卍リベンジャーズ』の作者、和久井健さんのデビュー作でもあります。今回はそんな和久井さんが描く『新宿スワン』の概要やあらすじ、登場キャラクターなどを紹介します。

目次

  1. 1
    新宿スワンの概要
  2. 『週刊ヤングマガジン』で連載
  3. テレビドラマや映画にもなった人気作
  4. 2
    新宿スワンのあらすじ
  5. 龍彦と真虎の出会い
  6. スカウトマンとして働くことに
  7. 3
    新宿スワンの登場人物
  8. 白鳥龍彦(しらとり たつひこ)
  9. 真虎(まこ)
  10. 関玄介(せき げんすけ)
  11. 南ヒデヨシ(みなみ ひでよし)
  12. 山城神(やましろ じん)
  13. 裕香(ゆか)
  14. 4
    新宿スワンの人気の秘訣
  15. 作者が元スカウトマン
  16. 強くてぶっ飛んだキャラクター
  17. リアルで丁寧な画力
  18. 5
    スカウトマンとしての成長を描く
  • 新宿スワン 歌舞伎町スカウトサバイバル(38)

    新宿スワン 歌舞伎町スカウトサバイバル(38)

    600

    東京新宿歌舞伎町――。森長と共に因縁深き灰沢との戦いに赴き、見事勝利したタツヒコ。一方、そのタツヒコを待っていた真虎の前に突然、宿敵の天野修善が姿を現す。そこで天野から、卯月の裏切りと策略の全貌を明かされ、真虎は涙を流し敗北を認める。そして、遅れてその場に到着したタツヒコに、日本へ帰ろうと告げるのだった……。現代最高のピカレスク、ついに最終巻―――――!!

    新宿スワンの概要

    映画化やテレビドラマ化もされた『新宿スワン』はどのような作品なのでしょうか。連載雑誌や作者の情報、テレビドラマ化の詳細などを解説します。

    『週刊ヤングマガジン』で連載

    『新宿スワン』は『週刊ヤングマガジン』にて2005年~13年まで連載された、全38巻からなるマンガです。 作者である和久井健さんの初連載作品であり、和久井さんの代表作と言えます。 アジア最大級の歓楽街である新宿の歌舞伎町を舞台に、裏社会で成り上がりを目指す男たちのロマンや成長を描いた物語で、発行部数が1000万部を超える人気作品です。 また、作者の和久井さんは歌舞伎町でかつてスカウトマンとして活動していた経験があります。『新宿スワン』はその経験を元にしたエピソードが多く盛り込まれていると言われる作品です。そのため、2000年代初期の歌舞伎町の雰囲気がリアルに描かれています。

    テレビドラマや映画にもなった人気作

    『新宿スワン』は累計発行部数が1000万部を突破した人気作です。過去にはテレビドラマや実写映画も作成されました。 テレビドラマは2007年にテレビ朝日で放送され、主人公の白鳥龍彦(しらとり たつひこ)役を川村陽介さんが担当しています。放送回数は全6回です。 映画は2015年と2016年に公開されました。配役はドラマ版と異なり、龍彦役を担当したのは俳優の綾野剛さんです。 また、1作目のヒロインであるアゲハ役は沢尻エリカさんが演じ、2作目のヒロイン、小沢マユミ役は広瀬アリスさんが担当しています。 1作目は興行収入が13億円を超える大ヒットを記録し、マンガの横浜編を描いた2作目も日本興行収入が7億円を超えるヒットを記録しました。

    新宿スワンのあらすじ

    和久井健さんの代表作であり、人気マンガである『新宿スワン』ですが、どのような話なのでしょうか。今回は『新宿スワン』を代表するさまざまなシリーズに入る前のあらすじを紹介します。

    龍彦と真虎の出会い

    『新宿スワン』の舞台となる歌舞伎町はキャバクラやスナックが数千軒も軒を連ねるアジア最大級の歓楽街です。 そんな歌舞伎町で一旗揚げようと、19歳の白鳥龍彦(しらとり たつひこ)が上京した場面から物語は始まります。 しかし、成り上がりたいという思いで後先考えずに上京したため、仕事のあてがない龍彦は金欠状態に陥りました。さらにはパチンコで大負けし歌舞伎町をさまよったあげく、ゴロツキに絡まれてしまいます。 そんなとき、彼を救ったのがスカウトマンである真虎です。スカウト会社『バースト』の幹部で、優秀なスカウトマンだった真虎に気に入られた龍彦は『バースト』にスカウトされます。

    スカウトマンとして働くことに

    龍彦はスカウトのことを何も知らず、当初はスカウトマンとして働くことに乗り気ではありませんでした。更に真虎がスカウトをする場面を間近で見て、その技術とスカウトの仕事や世界に驚いてしまいます。 そのため、龍彦は真虎に「スカウトマンとしてやっていけない」と伝えますが、真虎は龍彦に世界の厳しさとリスクを教え「ビビっているだけじゃないのか?」と発破をかけます。 歌舞伎町という大都会で一旗上げることにビビっていたという、自分の心を見透かされたことに気付かされた龍彦は心を入れ替え、スカウトマンとして活動していくことを誓います。

    新宿スワンの登場人物

    成り上がろうと夜の街を舞台に奮闘する熱い登場人物たちが魅力の『新宿スワン』ですが、どのようなキャラクターが登場するのでしょうか。人気の高い主要な登場人物たちを紹介します。

    白鳥龍彦(しらとり たつひこ)

    本作の主人公である白鳥龍彦は19歳の青年です。祖母譲りの天然パーマが特徴で、東京で一旗揚げようと上京し、真虎と出会ったことでスカウトマンになります。 あてもなく上京し夢を見たり、勘違いで突っ走ったりするなど、後先を見ない単純な性格をしていますが、スカウトとして担当した女の子を守ろうとしたり、自分が助けられるなら損得勘定抜きで人助けに走ったりします。 単純でお人好し故、騙されることも多々ありますが、真っ直ぐな性格ゆえに物語が進むとさまざまな人物から慕われていきます。『新宿スワン』はそんな龍彦が夜の世界で成長していくさまが見どころの作品です。 主人公でありながら三枚目として描かれていることも特徴で、コミカルな姿も見ることができます。

    真虎(まこ)

    ゴロツキに絡まれていた龍彦を救い、彼をスカウトの世界に誘った人物が真虎です。 喧嘩に巻き込まれていた龍彦を救い昼食をおごったり、龍彦を裏からこっそりと助けてくれたりなど優しい一面がある一方、冷静で洞察力に優れた、頭の回転の早い人物です。 歌舞伎町での生き方や、スカウトとしてのノウハウを教えられた龍彦だけでなく、バーストと関わりのある暴力団や他社からも尊敬を集めています。 穏やかな顔の裏側で、策を練り歌舞伎町を渡っていく姿や、龍彦とのやり取りが魅力的なキャラクターです。また、全編通じさまざまな事件のキーパーソンとして関わることになる人物となります。

    関玄介(せき げんすけ)

    真虎や龍彦が所属するスカウト会社バーストの幹部の一人です。 バーストのなかでも特に武闘派として有名で、会社でも恐れられている人物です。 そのため、物語開始時点では新人でありながら恐れることなく面と向かって話してきた龍彦を疎ましく思っています。しかし、後に龍彦と共に行動するうちに親しくなり、彼とともに成長していきます。また、元暴力団という過去を持っている他、作中では龍彦のことを「タチュヒコ」と呼ぶなどの特徴があります。 武闘派で喧嘩っ早い彼ですが、時には女性を慰めるなどの一面も持っているキャラで、物語を通し龍彦と共に活躍をしていくことになります。

    南ヒデヨシ(みなみ ひでよし)

    スカウト会社「バースト」の社員で龍彦の同僚です。 物語開始直後はなかなか契約ができない龍彦とは対象的に、要領よく仕事を覚えていき、スカウトで派手な成績を上げます。龍彦に対してはライバル心をむき出しで接し、彼の契約を横取りするなど手段を問わない人物です。 また、バーストでのし上がるため、会社に秘密で違法薬物の取引に手を出す危険な橋を渡っており、これがきっかけで事件が発生します。 そんなヒデヨシの見どころは彼がライバル視している龍彦のかかわっていく様です。野心に燃える歌舞伎町の裏社会を体現したようなキャラクターと言えます。

    山城神(やましろ じん)

    龍彦や真虎が所属するバーストの社長です。 武闘派でイケイケな性格をしており、威勢の良さや面倒見の良さ、そして男気あふれる姿で龍彦や関などの社員に慕われています。 しかし慕われる一方で、会社を大きくすることに苦心しており、新人である龍彦をコマに使うなどの狡猾な面が見える一筋縄では行かない人物です。 暴力団である紋舞会の会長と親しくし威勢がよい人物でありながら、さまざまな苦労している人物として描かれています。 また、バーストで活躍をしていく龍彦を徐々に信頼し、物語の中盤では彼に大切な役割を与えます。

    裕香(ゆか)

    龍彦の理解者で新宿で人気のキャバクラ嬢です。 雑誌で特集が組まれるほどのキャバ嬢でありながら、合気道の有段者というキャラクターで、キャバ嬢でありながら腕っぷしが強いキャラとして描かれています。 龍彦は彼女とひょんなことから出会い、龍彦を腕のたつスカウトマンと認め、親しくなっていきます。 広い心を持った性格で物語を通して龍彦を支えるキャラとして描かれます。『新宿スワン』のヒロインの一人ともいえるキャラです。

    新宿スワンの人気の秘訣

    『新宿スワン』は映画化やドラマ化もされる人気漫画ですが、その人気の秘訣はいくつかあります。今回は本作の魅力から人気の秘訣を探ります。

    作者が元スカウトマン

    作者の和久井健さんはプライベートを明かさないことで有名な作者です。 そのため、プライベートは謎に包まれていますが、実は元スカウトマンで、かつて本作の舞台である歌舞伎町の有名スカウト会社に所属していた過去があると言われています。 『新宿スワン』は作者の過去の経験をフィクションを交えながら描いているため、一般人が目にすることのないリアルな裏社会や2000年代初期の歌舞伎町が非常にリアルに描かれています。 普段目にすることができない世界がリアルに描かれていることが、本作の人気の秘訣と言えるでしょう。

    強くてぶっ飛んだキャラクター

    『新宿スワン』には不良や暴力団といった危険な人物に対しても平然とするどころか、彼らに対し喧嘩をふっかけるなど、強くてぶっ飛んだキャラクターが数多く描かれています。 例えば、コミカルな三枚目として描かれながらも真っ直ぐな性格で、喧嘩では遠慮なく拳を叩きつける龍彦や、野心家であり危険な橋を渡りながら成り上がりを目指し、後に龍彦と殴り合い心を通わせるヒデヨシなどさまざまなキャラクターが登場します。 そんな彼らがここぞという場面でぶっ飛んだ強さや、カッコよさをみせます。 歌舞伎町や夜の世界でのし上がろうとする彼らの生き様が本作が人気の秘訣の1つです。

    リアルで丁寧な画力

    作者の経験をふんだんに盛り込んだストーリーが魅力の『新宿スワン』ですが、そのストーリーを際立たせているのが丁寧な描写と画力です。 和久井さんが初めて連載した作品ですが、新人時代に週30ページの原稿を書いていた経験があるため、連載初期から作画が安定しています。 また、キャラクターの表情の書き込みに力を入れていると公言している通り『新宿スワン』は登場人物の喜怒哀楽が丁寧に描かれており、それが本作の躍動感へとつながっています。 表情だけでなく背景も丁寧に書き込まれており、多くの人が見たことのあるリアルな歌舞伎町が描かれていることも魅力の1つでしょう。

    スカウトマンとしての成長を描く

    『新宿スワン』は作者の経験からなるリアルな歌舞伎町や、そこに渦巻く裏社会のあれこれをスカウトマンの視点から描いた人気漫画です。 一般人が覗くことのないリアルな裏社会を舞台に、コミカルでありながら真っ直ぐな性格の主人公が成長していく姿が魅力の作品と言えます。 今回はそんな『新宿スワン』の概要や人気の秘訣、物語を彩る個性的なキャラクターを多く紹介しました。 作者の和久井さんが画風や作風を変え、2017年から連載している人気漫画『東京卍リベンジャーズ』と異なります。『新宿スワン』は、美しさやリアルを全面に押し出した画風となっているので、興味を持った方はぜひ手にとってみてください。

  • 新宿スワン 歌舞伎町スカウトサバイバル(1)

    新宿スワン 歌舞伎町スカウトサバイバル(1)

    600

    スカウト会社“バースト”の見習い社員となった白鳥(しらとり)タツヒコ、19歳。街角でギャルに声かけて、お水のシゴトを斡旋(あっせん)し、紹介料でメシを食う。そんな歌舞伎町ディープビジネスの世界に飛び込んだ彼を待っていたのは、何よりもカネがモノをいう弱肉強食の掟だった……!! 日本最大の繁華街の雑踏に立ち、覗き込んだ裏社会のリアル。歌舞伎町のスカウトほどサイテーで最高な商売はない!!

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