『空挺ドラゴンズ』はどんなマンガ?あらすじと見どころからチェック

『空挺ドラゴンズ』はどんなマンガ?あらすじと見どころからチェック

アニメ化もして話題になっている『空挺ドラゴンズ』。表紙の絵から『風の谷のナウシカ』に似ていると言われていますが、中身は全く違う物語です。この記事では、『空挺ドラゴンズ』のあらすじや主要キャラクターについて紹介していきます。アニメを見て漫画版のあらすじやキャラクターが気になっている方はぜひ読んでみてください。

  • 空挺ドラゴンズ(11)

    少年・青年マンガ
    4.6
    690

    アニメ化で話題のグルメ冒険活劇! 捕龍船「クィン・ザザ」号のミカ達は、失踪した仲間のヴァニーを追い、彼女の故郷であるアレーナへと向かう。内戦続く現地で、アレーナを悩ます「霧の龍」の存在と、ヴァニーが王室の血を引くお姫様であるという衝撃の事実を知ったミカ達は、一番銛を刺した「霧の龍」を捕るため、反体制派の軍人たちと行動を開始する! 一方ヴァニーは、霧の影響で昏睡状態となったかつての恩人・ツィータを救うため、国王軍と共に「霧の龍」討伐に動き出す。 ミカ達が行動を共にする反体制派、ヴァニーを擁する国王軍、そして「霧の龍」。三つ巴の戦いが、決着を迎える!

    『空挺ドラゴンズ』概要

    ここでは、『空挺ドラゴンズ』の概要やどのような世界観の物語なのかについて詳しく説明していきます。

    講談社「good! アフタヌーン」にて連載中

    『空挺ドラゴンズ』は講談社の「good!アフタヌーン」という雑誌で、2016年6月に連載を開始しました。 作者は、桑原太矩さんです。2017年の第10回マンガ大賞にてノミネートをされている作品です。単行本は11巻まで出ており(2021年10月時点)、2020年1月には前野智昭さんや雨宮天さんなどの有名声優を起用し、アニメ化もされました。

    群像劇でありグルメマンガでもある

    この作品は、ファンタジー世界の中で描かれるお仕事ものとなっています。実際にこの世界で仕事をしている人たちが中心となって、物語が進んでいきます。 また、龍の肉を調理して食べる過程が非常に現実的で、調理法も多数の方法があります。龍を使った料理も非常に美味しそうに描かれており、それを食べた人たちのリアクションにも注目です。

    しっかり見ておきたい見どころ

    この作品は世界観にとても細かいこだわりがあり、愉快なクルーたちの掛け合いが見どころです。また、作中に出てくる料理にも注目です。

    個性際立つクルーたちの言動

    捕龍船のクィン・ザザ号には19名がクルーとして登場しています。性別や年齢が全く違うクルー同士の会話は非常に面白く、また全員様々な過去を秘めてクィン・ザザ号で龍捕りをしています。 主人公のミカは、龍が大好きで龍捕りをする際も「うまそうだ」と言い、龍を捕らえる際に、強力な武器を使おうとした仲間に向かって「味が落ちる」と龍の味を心配していました。このことから、彼が本当に龍が好きだということが伝わります。 新米ですが意外と押しが強いタキタや、クールな表情と訳ありな過去を持つヴァナベル。生真面目で捕龍船を停めることに対して後ろ向きな市民に対して怒りをあらわにしたりするジローなど、個性的なキャラクターが多く登場する作品です。

    細やかに描かれた世界観

    『空挺ドラゴンズ』の世界観は、細かいところまでこだわりが垣間見えるように絵が描かれています。 その中でも、特にこだわりがあるのは龍の存在についてです。ファンタジー世界では龍は幻の生き物として、描かれることが多いです。ですが、『空挺ドラゴンズ』では龍が日常的な生き物として描かれています。市の上空に現れると人々へ被害が出るため、災害や害獣として龍が存在しており、懸賞金がかけられている場合もあります。 また、龍のデザインも既存のデザインとはかけ離れており、中には本当に龍なのかと疑ってしまうような姿をした龍も存在しています。

    微妙に現実とリンクした料理も

    この作品は、龍を使ったおいしそうな料理が数多く出てきます。調理法は煮たり焼いたりとシンプルですが、カツレツやステーキサンドなど現実にありそうな料理が出てきます。また、作中では龍の肉を燻製にして食べる様子のほかに、新鮮な龍の肉は生の状態でも美味しく食べることができます。

    『空挺ドラゴンズ』あらすじを紹介

    ここまでは『空挺ドラゴンズ』の概要について説明してきましたが、ここからは『空挺ドラゴンズ』の詳しいあらすじについて紹介していきます。

    捕龍船に乗り獲物を探すクルーたち

    ”龍一頭に七市が賑わう”と言われるほど、龍は宝の山と言われています。そんな希少な龍を求めて各国が空を目指し、そこから半世紀ほどたったころのお話です。捕龍船も少なくなっていました。 その中で、現役の捕龍船である”クィン・ザザ号”は天空を泳ぐ龍を追い、西へ東へとあてもなく旅をしていました。たまに地上に降り、捕獲した龍の肉や油などを売って生計を立てています。

    伝説の龍、空中海賊など様々なものに出会う

    クルーの一人であるジローは自身の父親から”光る龍”について教えられ、捕龍船に乗りました。ある日、捕龍船が嵐の中に入ってしまい出られなくなりました。 その時、ミカとジローの目の前に”光る龍”が現れます。ミカが捕えようとしますが、ジローが「ついていけば嵐の抜け道があるはずだ」と言い、龍についていき嵐を抜けることができました。 またある日、クィン・ザザ号が空中海賊との戦闘になってしまいます。ですが、ミカが単身空中海賊の船に乗り込み彼らを一人で制圧します。

    お気に入りを見つけたい・主要キャラクター

    魅力的なストーリーには魅力的なキャラクターがつきものです。『空挺ドラゴンズ』では魅力的なキャラクターが多数出ていますが、その中でも主要キャラクターの4人について紹介していきます。

    ミカ

    今作の主人公です。普段はぼーっとしている彼ですが、龍のことになると饒舌になり表情も生き生きとしていきます。単身で龍に飛び乗り捕獲に向かってしまうほどの行動力も発揮します。 作中で「龍のことはミカに任せておけばよい」と言われるほど龍への知識が豊富で、龍の感情をにおいでわかるといった場面もあります。 彼は、ヴァナベルになぜ捕龍船に乗っているか聞かれたときに、「おれは龍が好きだから」と答えており「龍が一番おいしいだろ」とヴァナベルに答えています。また、料理の知識もあり、捕らえた龍を燻製にしたり焼いたりと様々な調理法で、龍の肉を味わっています。

    タキタ

    クィン・ザザ号の乗務員の女性。新米のためか、雑用の一切を任されることがあります。龍についての知識に詳しくありませんが、ミカやほかのクルーから指導を受け龍捕りとして成長していきます。 ですが、クオーン市で初めて龍の解体を行った際に、ヴァナベルが「新人はぽんと船から降りちゃう」と言うほど疲れ切っていました。ですが、ミカの紹介で千剖士のウラ爺と出会い、龍のタペストリーの製作を手伝ううちに捕龍の楽しさに目覚め船へと戻っていきました。

    ジロー

    生真面目で冷静な判断力を持っているクルーです。髪がボブのため少女に見えますが、とても頼りになる少年です。非常に目がよく天測が得意で、船内で一番正確だとほめられています。 彼の父親は龍捕りをしており、父親から光る龍の話をよく話を聞いていたと語っていて、捕龍船に乗った理由も光る龍を見るためだと周りから言われています。 また、クオーン市でカーチャという少女と交流をし、市に現れた暴れ龍を捕らえた後に彼女を船に誘いました。ですが、彼女はそれを断り市に残り、ジローは船に乗り旅立っていきました。

    ヴァナベル

    ポニーテールの女性で、捕龍の腕は船内でも一、二を争うほどです。銃の扱いもうまく、ミカの援護をしています。 クールな性格ですが、非常に繊細な一面もあり、捕龍船に乗っている彼女は「どうして私はここにいるのか」と時々考えることがあると言っています。 そんな彼女ですが酒豪という意外な一面があり、自身よりも大きい男と酒の飲み比べをして勝ってしまうほどです。また、その際周りから「顔色一つ変えずに飲み切った」と言われており、このことからも彼女が酒豪であることがうかがえます。 風呂に頻繁に入れない船内で、香油などで自身をケアしている一面もあります。

    リアルな描写で世界に入り込もう

    『空挺ドラゴンズ』は非常に現実味がある世界観を持った物語です。ファンタジー世界のような武器などは出てきませんし、龍が幻の存在というわけではありません。 ですが、龍が当たり前のように存在し、龍を捕獲する人々がいるこの物語はとてもリアリティがあります。そんな『空挺ドラゴンズ』の世界に入り込んでみてはいかがでしょうか。

  • 空挺ドラゴンズ(1)

    少年・青年マンガ
    4.6
    690

    龍を追って、世界の空を往く捕龍船『クィン・ザザ号』。大物を捕まえれば一獲千金、獲りたての肉も食べ放題。でも、失敗したらもちろんお陀仏。空と龍に魅せられた乗組員たちの大冒険の旅&世界グルメ紀行!