はじめの一歩のあらすじを紹介。いじめられっ子がボクサーを目指す

はじめの一歩のあらすじを紹介。いじめられっ子がボクサーを目指す

いじめられっ子の少年が"強さとは何か"を求めてボクサーとしてのし上がっていく長編ボクシング漫画『はじめの一歩』の電子書籍版が、ついに解禁となりました。これを機に「『はじめの一歩』をまだ読んだことがない」という方はぜひ読んでみてください。『はじめの一歩』がどのような作品なのか、あらすじを紹介します。

  • はじめの一歩(132)

    少年・青年マンガ
    4.0
    500

    いじめられっ子だった幕之内一歩はひょんなことからボクシングに出会い、熱中していく。一歩は『強いってどういうことだろう?』という素朴な疑問を抱えながら、持ち前の頑張りで過酷な練習に耐え抜き、強くなっていく。数多の強敵との死闘を勝ち抜き、国内屈指のハードパンチを持つ日本王者となった一歩。その次なる目標は遥かなる世界王者への道! 限りなく熱く純粋な一歩のさらなる挑戦が始まった!! キース・ドラゴン対鷹村守のS・ミドル級タイトルマッチがついに始まる。第1Rから繰り広げられる、観客全てが息をのむ激烈な攻防。その直後から宮田、会長、そして一歩が口にする鷹村への違和感の正体は何なのか? 女神の寵愛を豪語する王者キースを落とせるのか鷹村!?  漲り、溢れる力を抑え切れない鷹村が見せる戦いは!?

    はじめの一歩がついに電子版解禁

    2021年7月1日から、『はじめの一歩』の電子版が販売開始となりました。講談社が取引している全電子書店にて既刊すべてを電子書籍で読むことが可能となります。 電子版の解禁は、30年以上も続く連載期間で初めてのことです。これをきっかけに『はじめの一歩』をぜひ読んでみてください。

    はじめの一歩はどんな作品?

    『はじめの一歩』は森川ジョージが連載する長編ボクシング漫画で、既刊130巻以上、連載年数は30年以上となります。 いじめられっ子の高校生・幕之内 一歩がプロボクサーを志し、実際にプロボクサーとして活躍する半生を描く作品で、一歩以外にもジムメイトや強力なライバルたちにスポットがあたることもあります。 ボクシングジムを運営するほどの作者の豊富なボクシング知識と、打撃音が聞こえてきそうなほどのリアルな描写が魅力で、2000年以降、何度もアニメやOVA化もされている、週刊少年マガジンの人気作です。

    はじめの一歩のあらすじ(1巻~22巻)

    『はじめの一歩』がどんな漫画なのか、主人公の幕之内 一歩の足跡を見ていきましょう。まずは1巻から22巻まで、一歩が初の日本タイトルに挑むまでの簡単なあらすじを紹介します。

    練習生編

    初登場時の一歩は、いじめられっ子でした。優柔不断でおどおどした態度をとってはいるものの、たった一人で釣り船屋を経営している母親を手伝っている真面目な少年でもあります。 ある日、一歩はいじめられているところを、プロボクサーの鷹村 守(たかむら まもる)に助けられました。ジムに連れ帰った一歩に、遊びでサンドバックを叩かせてみると、その威力はプロにも引けを取りませんでした。一歩はハードパンチャーとしての素質を持っていたのです。 鷹村から有名な世界的ボクサーであるマイク・タイソンもいじめられっ子だったことを聞いた一歩は、"強さ"に憧れを抱き、プロボクサーを目指したいと思い始めます。 才能とひたむきな努力の結果、一歩はプロボクサーテストに合格し、プロとしての道を歩み始めるのでした。

    新人王編

    プロデビューした一歩に待ち受けていたのは、"新人王トーナメント"でした。一歩と同じく、デビューしたばかりの新人のみで競われるトーナメントです。 この年の新人王候補は、速見や間柴、そして一歩と同門だった宮田などの優秀な選手が揃っていて、一歩は苦戦を強いられます。 しかし「新人王決勝で戦う」という宮田との約束を果たすために、一歩は数々のライバルたちと戦い、過酷なトーナメントを勝ち抜いていくのでした。

    A級トーナメント編

    ボクサーは成績によってA・B・C級に分けられており、新人王戦の結果、一歩はA級ボクサーとなりました。そして、日本タイトルに挑戦するためのA級トーナメントに挑むことになるのです。 日本の中でもトップクラスのボクサーが参加しているA級トーナメントは、勢いのある若手からベテランまで、さまざまなボクサーが参加しています。過酷なトーナメントの中で、一歩は"リバーブロー"や"ガゼルパンチ"などの新しい武器を身につけつつ、勝ち抜いていきます。 一敗でもすれば即敗退となってしまう過酷なトーナメントの中、"強いとは何か"の答えを求めて、一歩はさらに気合いを込めて、ライバルたちに挑んでいきます。

    日本タイトル挑戦編

    A級トーナメントを勝ち抜き、一歩はいよいよ日本タイトルマッチに挑戦することになります。 はじめてのタイトルマッチに挑戦する一歩ですが、幾人ものライバルを破ってきた経験と普段の練習で、相当の自信をつけていました。 そんな中、チャンピオンの伊達 英二から「お前の拳は軽い」と言われ、一歩はショックを受けます。一歩はハードパンチャーとして名を馳せ、自分のパンチの威力に自信を持っていたためです。 しかし、同ジムの先輩である日本ミドル級チャンピオンの鷹村に言わせれば、それはパンチの威力ではなく、背負っているものの重さとのことです。 「チャンピオンの拳は色々なものが宿っている特別な拳だ」と鷹村はいいます。はたして一歩の拳は、日本チャンピオンに通用するのでしょうか。

    はじめの一歩のあらすじ(23巻~35巻)

    35巻までは、日本タイトルマッチに敗北した後、一歩が日本タイトルマッチに再挑戦、そして初防衛するまでを描いています。詳しいあらすじを見ていきましょう。

    再出発編

    初の日本タイトルマッチに敗れた一歩は、再出発となります。伊達戦で何が足りなかったのかを見つめ直し、自分の課題と向き合いながら以前よりもハードな練習に取り組んでいきます。 その中で、一歩は、1920年代の世界ヘビー級チャンピオンだったジャック・デンプシーのフィニッシュブロー"デンプシー・ロール"を、ヒントもなく編み出します。 デンプシー・ロールで見事に再起戦でKO勝ちを決めた一歩ですが、その試合を見に来ていた新チャンピオン・千堂とその場で再戦の約束を取り付けます。 千堂はかつて、新人王の決勝戦で一歩に敗れていました。その苦い記憶を払拭するため、一歩に挑戦状を叩きつけたのです。 こうして一歩は、再び日本タイトルマッチを目標にして、動き出します。

    2度目のタイトルマッチへ

    そして再び一歩は、日本タイトルマッチのリングに立ちます。相手の千堂 武は、新人王の決勝で戦った因縁の相手でもあります。しかし、新人王から年月が経ち、2人は別人のような成長を遂げていました。 千堂と一歩は、性格は正反対ながらも共に破壊力のあるパンチによるインファイトを得意としていて、スタイルが似通っています。 自分と似たファイトスタイルの相手であれば、殴り合いは必至です。実力もほぼ拮抗していた、誰の目から見てもどちらが勝者になるかわからない状況にあります。 日本タイトルとかつての因縁――2人の熾烈な戦いが幕を開けようとしていました。

    初の防衛戦

    日本フェザー級のチャンピオンとなった一歩の次の試合は、元ジュニアフェザー級王者・真田 一機との対戦です。真田は大病院の跡取りで医師志望の大学生というこれまでの対戦相手とは異色の頭脳派ボクサーでした。 リングの上でもクレバーで、人体を知り尽くした真田を相手に一歩は苦戦を強いられます。また真田は鴨川の旧知でトレーナーである団吉によって"飛燕"と"燕返し"という二つの武器を持っており、これがさらに一歩を苦しめることとなりました。 初の防衛戦で緊張している一歩は真田に対し果敢に挑んでいきます。

    はじめの一歩のあらすじ(36巻~44巻)

    一歩もデビューして数年が経ち、物語は世界を視野に入れて動き出します。一歩のその後の動きや、ライバルたちの活動について紹介します。

    ライバルが次々に世界へ

    一歩の周囲のボクサーたちも、一歩と変わらず挑戦を続けています。 まず大きな動きがあったのが宮田です。日本チャンピオンとなった一歩と釣り合いをつけるために、宮田は東洋タイトルに挑戦します。減量に苦しみながらも宮田はリングへとあがり、そして王者アーニー・グレゴリーとの死闘を演じるのでした。 そしてもう一人、世界に向けて動き出した人物がいます。かつて一歩の日本タイトル初挑戦で一歩を破ったボクサー・伊達 英二です。ベルトを返上した伊達は、かつて自分を引退に追い込んだWBC世界フェザー級チャンピオンのリカルド・マルチネスと再戦することになりました。 かつて圧倒的な力に打ちのめされて挫折した伊達は、はたしてリベンジを果たすことができるのでしょうか。

    一歩の2度目の防衛

    その頃、一歩は2度目の防衛戦を迎えようとしていました。相手は元ジムの同門だった後輩・山田 直道です。かつては一歩を先輩として慕っていた直道ですが、容姿も性格も激変し、一歩の強力な敵となって現れたのでした。 一歩はかつての直道を思い出してしまい、殴ることにためらいを感じて苦悩します。しかしその甘さは、今の一歩がさらに上の舞台に立つために克服しなければならないものです。 一歩はかつての後輩に対し、全力で拳を振るえるのか、注目の一戦となりました。

    鷹村の世界戦へ

    そしてついに、鴨川ジムからは鷹村が世界タイトルに初挑戦となります。ジュニアミドル級という本来の階級ではなく、そして相手はブライアン・ホークというアメリカのボクサーでした。 ホークは練習もまったくしていないのですが、その才能だけで世界チャンピオンにまでなった男です。才能は鷹村以上とも言われます。 そんなホークを相手に、鷹村は過酷な減量を乗り越えて挑まなければなりません。日本人や鷹村に対し執拗に挑発行為をするホークに対し、日本中のボクサーとボクシングファンの怒りが爆発します。 日本中の期待を背負って、鷹村は世界の舞台へと羽ばたくのでした。

    100巻以降、今後の展開はどうなる?

    はじめの一歩は130巻以上も発売されている長編タイトルとなっています。130巻の時点では、一歩は現役を引退してトレーナーになっています。今後の展開がどうなるのかにも注目です。

    一歩の現役復帰の可能性は?

    一歩が引退した理由はパンチドランカー疑惑です。診断の結果一歩は「現在のところは健康体」と判断されますが、これ以上ボクシングを続けて頭部にダメージをもらえばどうなるかはわからない、ということで引退する流れになりました。 一歩自身も選手としての自分に後悔はなく、セコンドとして第2の人生を歩んでいます。 しかし、体力やパンチ力は現役時代と遜色ないような描写が多く見られ、ダメージが抜けきったことやトレーナーとして外から試合を見ることは、一歩の選手としての底力を上げているのでは、という意見もあります。 今後、一歩が現役に復帰する理由さえあれば、再びリングの上で幕之内 一歩が見られるかもしれません。

    ボクシング漫画の名作を読んでみよう

    ボクシング漫画といえば『はじめの一歩』の名前を挙げる人は多いでしょう。そんな作品が電子書籍として販売され、ますます手の届きやすい場所にまで降りてきました。 ボクシング漫画が好きという人は、ぜひ『はじめの一歩』を読んでみてください。

  • はじめの一歩(1)

    少年・青年マンガ
    4.0
    500

    ひたむき少年、一歩(いっぽ)登場!! 「強いって、一体どんな気持ちですか?」 ドジでいじめられっ子の高校生、幕之内(まくのうち)一歩。ボクサー・鷹村(たかむら)との出会いによって、拳(こぶし)にひそむダイナマイトパンチを呼び起こした! プロボクサーへの夢を抱いた一歩は、鴨川(かもがわ)ジムの入門テストに挑戦して……!? 感動の大ヒット作、ボクシング巨編!!