マンガ黒崎くんの言いなりになんてならないの面白さとは？

どんな内容のマンガか、どんなキャラクターが出てくるかなど基本的な部分を、ドラマ・映画情報と併せて紹介します。

『別冊フレンド』にて連載中のマンガで、作者はマキノさんです。単行本は2021年7月現在、18巻まで出ています。 主人公の女子高生・由宇（ゆう）が、憧れの王子様である白河と仲良くしようとするものの、彼の幼なじみ・黒崎に気持ちを揺さぶられてしまう話です。 優しくて紳士的な白河とは対照的に、冷たくてサディスティックな黒崎と由宇は度々衝突しますが、同時に黒崎のことが気になり始めてしまいます。

2015年にはスペシャルドラマとして、小松 菜奈（こまつ なな）さん、Sexy Zoneの中島 健人（なかじま けんと）さん、千葉 雄大（ちば ゆうだい）さんら豪華な俳優陣によってドラマ化されました。 また、2016年には同じキャストによって映画化もされています。主題歌はSexy Zoneの楽曲『Make my day』です。

物語がどのように始まるのか、単行本1巻の内容を中心に、あらすじを紹介しましょう。

主人公・由宇は中学時代まで、地味で冴えない女子でした。高校では華やかな学園生活を送りたいと、苦手なメイクを頑張り、素敵な恋をしたいと決意し、高校デビューを果たします。 由宇の通う学校には、白王子と呼ばれる生徒がいました。隣のクラスの白河タクミです。爽やかな笑顔と、物事柔らかい態度、勉強も運動も万能なため、女子人気抜群の生徒で、由宇はタクミと仲良くなりたいと息巻いていました。 しかしタクミのそばには、黒悪魔と呼ばれる目つきの悪い生徒がおり、なかなか近づけません。黒悪魔は黒崎という生徒で、タクミの幼なじみでした。

友達から、タクミと黒崎が寮生活をしていると聞いた由宇は、同時に黒崎の怖い噂も耳にします。曰く、暴れて1年の寮生を追い出したとか、中学時代は地元の暴走族を壊滅させたなどの噂です。 由宇は驚きつつも、「関わらなければいいだけ」と自分が寮生活ではないことに安堵します。それからすぐ、由宇は両親が転勤することを聞かされます。転校は嫌だと反抗する由宇ですが、引っ越すのは両親だけで、由宇は寮に入って今と同じ高校に通い続けることになりました。 そして入寮初日、早速由宇は白河・黒崎の二人と出会い、一騒動起こすのでした。

規則に厳しい黒崎は、由宇や他の生徒にも厳しく接し、度を超したその物言いに由宇は腹を立て、反抗します。 他の生徒が捨てたガムが黒崎の髪にひっつき、とれなくなるという事件では、力で解決しようとした黒崎を諫めるため、長かった黒崎の髪を切り、真っ向から刃向かいました。 次の日、学校で黒崎と出会った由宇は「お前の髪も切ってやろうか」と脅されます。しかし由宇は決して屈せず、怖くないと言い張りました。そんな由宇の態度を見た黒崎は「気にいらねぇ」と呟き、髪を切った罰として強引に由宇の唇を奪います。戸惑う由宇に、「寮では俺がルールだから絶対服従しろ」と告げるのでした。

ヒロインの由宇や、二人の王子、そして由宇の友人について詳しく紹介していきましょう。

本作のヒロインで、高校デビューを果たした女子生徒です。中学時代は地味で無口でしたが、生まれ変わるべく、メイクをばっちり決め、自分をしっかり主張する性格になりました。 黒崎、白河と同じ寮に入り、最初は白河のことを憧れの王子様だと慕っていました。しかし、自分の領域にどんどん入ってくる黒崎のことが気になってしまいます。

黒悪魔として周囲から恐れられていた生徒で、入寮している寮の副寮長です。登場時は長髪で男女両方から畏怖の対象として見られていましたが、由宇に髪を切られ、ショートカットになってからは「黒王子」と呼ばれるようになり、女子人気が一気に上がりました。 規律に厳しく、ルールを破った場合は他人にも自分にも罰を与える厳しい性格です。白河とは幼なじみで、互いに通じ合っている部分が多いようです。

白王子として女子生徒から絶大な人気を誇る男子生徒で、寮長もしています。黒崎とは逆で、人当たりが良く、誰に対しても丁寧に接するため、憧れの目を向けられることが多いです。 由宇のことを何かと気にかけ、可愛がってくれます。そのため由宇が周りの女子から恨みを買う場面もありました。

由宇の友達で、男子と話すのが苦手な女子高生です。プール授業で足を吊ってしまったところを黒崎に助けられ、それ以降黒崎に好意を持つようになりました。 由宇と黒崎の仲に不安を覚えたりしつつも、由宇が黒崎との仲を否定したことで安心し、協力を仰ぐようになります。

『黒崎くんの言いなりになんてならない』は、爽やかで典型的な王子様キャラの白河に憧れながらも、クールで冷たくドSな黒崎になぜか惹かれていってしまう物語です。 正反対のイケメンが登場するため、読みながらヒロインを自分に置き換えて、自分ならどちらを選ぶか、なんて楽しみ方もできるでしょう。また、黒崎のサディスティック具合がかなり強いので、Sなキャラクターが好きな人にもおすすめです。