『100万の命の上に俺は立っている』。思わずタイトルに目を引くこのマンガは、2020年10月にアニメ化され、話題になりました。「タイトルからして気になるけど、どんな内容なんだろう?」と考えているあなたに、本作のあらすじやキャラクター、見どころなどを紹介します。『100万の命の上に俺は立っている』のことを知って、ぜひマンガを読んでみてください。
100万の命の上に俺は立っている(12)
少年・青年マンガ合理的で友達もつくらない帰宅部の中学3年生、四谷友助。そんな彼が、唐突に異世界に飛ばされ、同級生の女の子たちと力を合わせて戦う羽目に。単独行動大好き、独自の視点でマイペース道を行く四谷は、主人公としてどうなのか──!!? アンチファンタジーを謳う、ファンタジー異色作!! ドラゴン退治に心強い味方が現れた! 強力な魔法使いでもあるカゼオ僧侶たち。なかでも“教祖”オズの桁違いの力を身を以て知った四谷は、討伐の成功を確信する。その時の四谷は思いもしなかった――まさか牢屋の二繁にすべてを委ねることになろうとは。「ブラック労働王国編」、労働者代表・二繁の逆襲!! 私腹を肥やす“異世界の中抜き企業”に裁きを! 魔物討伐の陰で暗躍する竜術士を討て!
「100万の命の上に俺は立っている」概要
『100万の命の上に俺は立っている』とはどんなマンガでしょう。連載する雑誌や、ジャンル名、刊行している巻数などを紹介します。 "訳アリ版"と呼ばれる、『いらすとや』さんとコラボしたものも存在します。今回は、その"訳アリ版"についても紹介します。
講談社「別冊マガジン」で連載中
『100万の命の上に俺は立っている』は、原作『山川直樹』さん、作画『奈央晃徳』さんによるマンガです。2016年から、『別冊少年マガジン』にて連載中です。既刊は2021年7月時点で11巻発売されており、同年7月9日に新刊である12巻が発売されます。 ジャンルは"異世界ファンタジー"です。シリーズ累計発行部数は200万部を突破しています。
いらすとやとコラボした「訳アリ版」も
作者の山川直輝さん、奈央晃徳さん、フリーイラストサイト『いらすとや』さんが承諾し、作られたマンガ作品が"訳アリ版"です。マンガの5巻まで、イラストを『いらすとや』に差し替えており、無料で楽しめるようになっています。 アニメ版も第一話を"訳アリ版"をYouTubeで公開しており、現在も閲覧可能です。緊迫した本編の雰囲気とは裏腹に、ほのぼのしていてシュールな雰囲気の"訳アリ版"。本編をチェックする前でも後でも楽しめる作品です。
TVアニメで2期まで放送
マンガを原作にしたアニメ版の第一シーズンは、2020年10月から放映されました。 第二シーズンは2021年7月から放送され、漫画の5巻までが映像化されています。
しっかりチェック・見どころ
次に、『100万の命の上に俺は立っている』の見どころをチェックしていきます。『100万の命の上に俺は立っている』の魅力といえば、世界観、バトル、ジョブ…などの異世界を元にした要素です。 異世界ファンタジージャンルは、小説投稿サイト"小説家になろう"にて人気を誇っています。『100万の命の上に俺は立っている』はマンガが原作ですが、異世界ファンタジー作品の一つです。
主人公の職業はまさかの「農民」
異世界やゲーム作品において重要なのは"ジョブ"(職業)。登場する3人のキャラクターは最初に戦士や魔法使いといったジョブを割り振られます。 主人公、四谷 友助(よつや ゆうすけ)はまさかの”農民”になってしまい、戦闘職から程遠いジョブになってしまいました。しかし低級ジョブであることから、ランクは上がりやすい模様。四谷は農民というジョブで工夫を凝らし、単独行動をして徐々にランクを上げるのでした。 農民でありながら戦闘職にも負けない力を手に入れていきます。四谷の成長と周囲の評価の変化に注目です。
ゲームのような世界観
この作品は異世界が舞台です。前述したジョブという要素、ゴブリンを始めたする魔物が出てくること、クエストをクリアすることによって報酬が手に入ること…まさにゲームのような世界観です。 ゲームの中でもRPG作品に近いです。『100万の命の上に俺は立っている』はゲーム作品のような世界観のため、まるで一緒にゲームをプレイしているような感覚が楽しめます。 このように、一風変わった異世界転生ものであるため、異世界転生もののファンの中でも話題になりました。
まさに命を捨てる戦い方
主人公たちは仲間一人が死んでも、全員が死ななければ30秒後に復活します。謎だらけの異世界で、キャラクターたちは死をもって試行錯誤を繰り返し、モンスターを倒すのです。 また、全員が死ぬとそこで終了してしまうので、残りの一人が生き残る重みが、普通のゲームと違います。 "命がけ"どころでなく、"命を何度も投げうって"敵を倒すその姿は新鮮であり、読者に衝撃を与えるでしょう。
続きが気になるストーリーをあらすじで
それでは、『100万の命の上に俺は立っている』のあらすじについて、説明します。 『100万の命の上に俺は立っている』は前述したとおり異世界ファンタジー。一風変わったファンタジー作品で、ストーリーもシリアステイストです。 主人公や仲間の命に関わる、重みのあるシナリオを垣間見てみましょう。
ある日突然異世界を召喚される主人公
中学三年生である四谷 友助は進路が決められず、先生に呼び出されます。放課後、箱崎 久末(はこざき くすえ)と新藤 衣宇(しんどう いう)と教室で一緒になりますが、そのタイミングで異世界に召喚されてしまいます。 ここがゲームの世界であると分かった後、ゲームマスターに話しかけられ、四谷は自分のジョブを決めるのでした。
ゲームマスターに世界のルールを伝えられ…
ゲームマスター伝えられたのは、"新堂と箱崎と三人でパーティーを組むこと"、"パーティーでゲームの正解を八周クリアしなければならないこと"、"三人中、誰か生き残っていれば30秒後に復活できること"という三つのルールでした。そして、3人に重要なジョブが言い渡されます。 他の2人が魔術師、戦士と強い職業を引く中で、四谷はなんと"農民"のジョブを言い渡されてしまいます。周を追うごとに増える仲間、さまざまなクエストを乗り越えながら、四谷は元の世界への期間を目指し、奮闘するのでした。
主要キャラクター紹介
最後に、『100万の命の上に俺は立っている』の主要なキャラクターである、4人を紹介します。主要なキャラクターを知っていると、物語に入り込みやすいですよね。 今回は主人公とそのパーティの一員である他の三人をピックアップしました。
四谷友助(よつやゆうすけ)
中学三年生。超合理主義者で、単独行動を好む少年です。その性格から、クエストをクリアするためならば、仲間を見捨てるのもためらわない、冷徹さを見せます。 最初の職業は農民。田舎育ちのため、その高いサバイバル能力を異世界でも活かします。漫画の主人公にしてはクールでクレバー。しかし、ハーレムを夢想する少年らしい一面もあるギャップのあるキャラクターです。
箱崎紅末(はこざきくすえ)
中学三年生。最初の職業は戦士(剣)。現実世界では運動を禁止されるほどの虚弱体質で、戦闘能力や身体能力は高くありません。毎月5万円もする薬代がかかっているため、将来は薬学部のある大学に進学し、薬の研究をしようとしています。 仲間に迷惑をかけている、と負い目を感じており、異世界では活躍したいと思っている健気な少女。しかし、暴力が苦手な一面があるため、異世界での戦闘に対し、葛藤します。
新堂衣宇(しんどういう)
中学三年生。最初の職業は魔術師(風)。現実世界では雑誌モデルを担当するほどの美少女です。最初に異世界に召喚された少女でもあります。 運動神経がよく、クラスの人気者。パーティー内でも明るく活発なメンバーとして、他のメンバーを引っ張っていきます。 姉のように慕っていた人が、いじめが原因で亡くなっており、それ以来いじめや差別を嫌っています。
時舘由香(ときたてゆか)
女子高校生。四谷に与えられたクエストによって仲間に加わった少女。最初の職業は魔術師(火)。女性向けソーシャルゲームを愛するいわゆるオタク。 空気を読んできた現代っ子で、単独行動を好む四谷や、人気者でリア充な新堂をあまりよく思っていないようです。しかし、箱崎のことは唯一自分と似通った人間性だと感じています。
ゲーム?異世界?真相をマンガでチェック
『100万の命の上に俺は立っている』は、今大流行中の異世界ファンタジーですが、一風変わった作品です。合理的な主人公は単独でランク上げをし、パーティーのメンバーは全滅を避けながら何度も死にながらクエストをクリアします。 その冷や冷やする戦局に、読んだあなたは手に汗を握ること間違いなしです。ぜひ、『100万の命の上に俺は立っている』ワールドを覗いてみてはいかがでしょうか?