人気BL作家扇ゆずはさんが描く、政治家参謀と天才ハッカーの二人が織りなすBL漫画「澪つくし」のあらすじや見どころ紹介していきます。本作の概要やあらすじ、作中の見どころなどを徹底的に解説していきたいと思いますので、BL好きな読者はぜひ注目してみてください。
『澪つくし』の概要
『澪つくし』は政治家参謀×天才ハッカーをテーマとした、フィクション要素の強い作品です。 ここではそんな『澪つくし』についての基本情報を紹介していきます。 本作の内容を把握する前に、作者の経歴や掲載されている出版社についての情報などをお伝えしていきます。
扇ゆずはさんが書くBLマンガ
『澪つくし』はBL作家である扇ゆずはさんが描くBLマンガです。扇ゆずはさんは2003年に初の単行本となる『嵐が丘』という作品を発表し、漫画家デビューを果たしました。その後『澪つくし』を含む多くのBL作品を発表しています。 扇ゆずはさんは株式会社リブレから『澪つくし』の他に『ジュリアにくびったけ』という作品も連載しています。こちらは、同社のWeb雑誌「ビーボーイP!」にて2021年7月の時点で連載中です。
株式会社リブレより出版
『澪つくし』は株式会社リブレが刊行しているBL雑誌『BE・BOY GOLD』 で連載している作品です。 リブレは主にボーイズラブ関連の事業を展開している会社で、『BE・BOY GOLD』の他にも『月刊マガジンビーボーイ』というBL雑誌も刊行しています。 『澪つくし』は2016年8月号から連載が開始し、2021年7月の時点でコミックスは2巻まで発売しています。
事前に把握「澪つくし」のあらすじ
『澪つくし』のあらすじを紹介していきます。天才ハッカーの葛城 澪(かつらぎ みお)と政治家秘書の南雲 公耶(なぐも こうや)がどのように出会い、関係を結んでいったのか。物語序盤のあらすじを見ていきましょう。
スパイ調査を依頼された澪
葛城 澪(かつらぎ みお)はある日、その優秀な能力を見込まれ、衆議院議員である只野 はるき(ただの はるき)の第一秘書官を勤める南雲 公耶(なぐも こうや)から仕事の依頼を受けます。 その依頼は、只野はるきの事務所にいる裏切り者を炙り出してほしいというものでした。 澪は南雲の依頼を受けますが、調査の方法は100%非合法であることは承知して欲しいと南雲に伝えます。南雲はそれを当然のように受け入れ、澪は調査を開始します。
素早く任務を完遂するも欲しいものは金ではなく
夜、澪は南雲のもとを尋ねます。澪は事務所の清掃員が裏切り者であることを即座に暴きました。南雲は今の時点での報酬を支払うと言いますが、澪はそれを断ります。 澪の異常なまでの忠誠心を南雲は不審に思い、その理由を問いただします。その時澪には、南雲の周りにまとわりつくオーラのようなものがはっきりと見えました。 澪は南雲を本物だと思い、彼の前に跪き、こういいます「金はいらない アンタに触れさせてくれ」 こうして二人の濃密な夜が始まりました。
一途に尽くす澪、人を切り捨てる南雲の行方は
実は澪は依頼を受ける以前から南雲のことを知っていました。澪は子供の頃から人の放つオーラが見える体質があり、今まで見てきたオーラはどれも似たようなものばかりでしたが、南雲だけは違いました。 彼の放つオーラには「王の翼」が見えたというのです。この時澪はある確信を持ちます。「俺はアンタに尽くすため生まれてきた」と。 一方で南雲はネットワーク上にデータが残っていないほど謎に満ちた人物です。恐らく南雲には何か大きな秘密があって、その確信に近付いてきた人を、彼は消していったのだと澪は考えています。 澪はいつか自分も他の人と同様、南雲によって消されてしまうことを感じつつも、「王の翼」を持つ彼のために生きていきたいと考えています。二人の歪な関係は最終的にどのような方向へ向かっていくのか。先が気になる作品となっています。
「澪つくし」の見どころについて
『澪つくし』を読んでいくで、楽しんでもらいたいポイントを解説していきたいと思います。本作を読む際に注目してみてください。
澪と南雲の関係性
献身的に南雲に尽くす澪と、そんな彼を躊躇なく道具として使っていく南雲の関係性が今作の魅力の1つです。 澪は「王の翼」が見える南雲を、一生尽くすべき相手だと確信し、自身の天才的なハッカーとしての腕前を惜しむことなく使っていきます。 一方で南雲は、自身の野望のため、澪を道具のように使っていきますが、作中で何度も澪がピンチに陥る度に、南雲が澪を救い出していきます。 単なる道具としてではない、2人の歪ながらも普通ではない関係性に注目です。
澪の一途さが心配にも
『澪つくし』のタイトル通り、本作では澪は南雲に異常とも思えるほど献身的につくしていきます。 澪は「王の翼」が見える南雲を、一生尽くすべき相手だと確信し、自身の天才的なハッカーとしての腕前を惜しむことなく使っていきます。時には自分の命を投げ打つような危険な依頼すら、南雲のためにこなそうとします。そんな献身的な澪ですが、仕事している時は冷静で合理的な一面を見せます。 普段はクールな澪が南雲の前では冷静になれず、恋する乙女のような振る舞いを見せるこの二面性には目が離せません。
もちろんエロシーンも見どころ
澪と南雲の濃厚なエロシーンも今作の魅力の1つです。 澪は南雲に抱いて欲しくて積極的に彼に奉仕していきます。そんな澪の気持ちを知ってか知らずか、南雲は容赦なく澪を抱いていきます。 『澪つくし』の第一話を語る上で欠かせないのが南雲による窒息プレイです。5年前、澪は恋人に傷害事件を起こして以降、勃起不全になっていました。そのため澪は受けの形で南雲との行為に及んでいきます。 行為中、南雲が澪を後ろから激しく犯していく中で、南雲は彼の首を絞め始めました。澪は苦しさのあまり苦痛の表情を浮かべますが、徐々に快楽の扉が開きはじめ、ついには勃起したのち射精してしまいます。 事後、恍惚の表情を浮かべる澪とは対照的に淡々と仕事の話をする南雲がとても印象的なシーンです。ドS政治家とドM天才ハッカーの激しい絡み合いをぜひご堪能ください。
主要登場人物の詳細をチェック
ここでは『澪つくし』のメインキャラクターである澪と南雲の詳しい紹介をしていきます。個性的な二人の経歴や性格面について解説していきます。
葛城澪 (かつらぎみお)
非合法スレスレの案件を専門とする25歳の調査員です。両親が亡くなった後10年前に単身で渡米します。その後10代で天才プログラマーとして世界中にその名を知らしめていきます。 ですが、5年前に同棲中の恋人相手に傷害事件を起こしてしまいます。澪はこの事件後に帰国し、現在の職につくことになりました。彼のハッカーとしての腕前は相当なもので、その実力はスマホさえあればアメリカ国防省長官の極秘フォルダーを開けられるほど。
南雲公耶(なぐもこうや)
恐ろしく頭の切れる34歳の政治家参謀です。野心家としての一面もあり、目的達成のためなら手段を選びません。10年前に区議として活動していた只野はるきに運転手として拾われた後、彼と共に出世を果たしていきました。 自身の過去と自身の過去を知るもの全てを消してきたため、南雲の存在は全て謎に包まれています。その徹底ぶりは、ネットワーク上に彼のデータが全く残っていないほどです。
ハラハラドキドキの2人の行方を見届けよう
澪は他の人と同様、いずれ捨てられるとわかっていながらも南雲のために危険を冒してまで依頼をこなそうとします。 一方で、そんな献身的な澪の姿を見て、南雲は徐々に彼を受け入れていきます。 そんな2人の絶妙な距離感と揺れ動く気持ちの中で物語は進んでいき、南雲は着々と自身の目的まで近づいていきます。 果たして南雲は裏の世界から日本を支配することができるのか。澪と南雲の関係はどうなっていくのか。 今後の展開に目が離せない『澪つくし』をぜひご覧ください。