『時をかける少女』と聞くと、監督・細田 守さんによるアニメ映画版を想い浮かべる人は多いでしょう。『時をかける少女』は小説が原作で、メディア展開が豊富であり、マンガも存在しています。『時をかける少女』の概要やあらすじ、キャラクターを紹介します。
「時をかける少女」概要
『時をかける少女』とはどういったマンガでしょうか。『時をかける少女』の原作情報からメディア展開、などについて、紹介します。
原作は筒井 康隆さんの小説
『時をかける少女』の原作は、作者である筒井 康隆さんの小説です。筒井 康隆さんは、小松 左京さん、星新一さんと並ぶ"SF御三家"の一人です。 1964年から学年誌『中学三年コース』から『高1コース』で連載していました。その後、『時をかける少女』は、様々な出版社で単行本が刊行されました。
映画・アニメなどたくさんメディア化に
1970年代から、小説を原作とした作品が量産されるようになります。代表作は、1983年の、監督・大林 宣彦さん、主演・原田 知世さんによる実写映画版と、2006年の、監督・細田 守さんによるアニメ映画版です。 細田 守さんはその後、2009年に『サマーウォーズ』、2021年に『竜とそばかすの姫』を手がけ、2021年現在も日本を代表するアニメ映画監督です。
原作小説とアレンジが異なる
『時をかける少女』の小説版の始まりは1964年、マンガ版の始まりは2004年です。小説版からマンガ版まで、四十年の差が開いていることから、マンガ版は時代背景にアレンジが加えられています。 具体的には、マンガ版は時代設定が二十一世紀初頭になっているのです。マンガ版は、読者の生きる時代に合わせて書かれたことが分かります。
実はよく知らない?あらすじについて
『時をかける少女』のあらすじを知っていますか?『時をかける少女』はタイムリープもの、という認識をしている人は多いと思います。しかし具体的なあらすじは知らない人もいるでしょう。 『時をかける少女』のあらすじを知って、どんな物語か確認します。
ラベンダーの香りから時間跳躍の力を手に入れる
芳山 和子(よしやま かずこ)は、謎めいた少年・深町 一夫(ふかまち かずお)が気になる少女です。ある日、和子は浅倉 吾朗(あさくら ごろう)と一緒に理科室の掃除をしていると、意識を失っていました。 意識を失う直前、ラベンダーの香りがしていたことを思い出す和子ですが、そのときから"テレポート"と"タイムリープ"の能力を手に入れていたのでした。
過去の悲しい出来事を変えようとするも…
和子は、大好きだったおばあちゃんの、最期の写真が笑顔でなかったことを知ります。彼女はタイムリープの力で、おばあちゃんの笑顔を取り戻し、事は順調に進んでいると思われました。 しかし、タイムリープによって和子と吾朗が遭う交通事故を防ぐと、別の人々が事故に遭い、火事が起きてしまいました。タイムリープによるリスクを知ることによって、和子は葛藤します。
立ち位置も違ってくる?魅力的なキャラクター
最後に、『時をかける少女』の登場人物を紹介します。『時をかける少女』には、真っ直ぐな和子、謎めいた一夫、和子に恋する吾朗など、魅力的なキャラクターに溢れています。
芳山 和子 (よしやま かずこ)
高校三年生の少女で、テニス部に所属しています。高校三年生の始業式の日、理科室でラベンダーの香りを嗅ぎ、タイムリープの能力を手に入れました。 明るい性格で、恋愛ごとには鈍感です。タイムリープの能力で、様々な未来を変えることになります。しかし、同時にタイムリープの危険性を知り、和子は能力と向き合うのでした。 偶発的に起こるタイムリープを、和子はある程度コントロールできるようになります。彼女は事件が起きた、始業式の日の理科室にタイムリープしますが…。
深町 一夫 (ふかまち かずお)
和子や吾朗たちの幼馴染です。謎めいた少年で、和子は彼を気になっています。大事な人にもらった、と懐中時計を大切にしているようです。 タイムリープについて、何か知っている模様です。懐中時計を使って、和子とその能力について助け、アドバイスをくれます。 特技はピアノで、始業式の日も学校でピアノを弾いていました。体型は背が高く細身です。実は彼も和子に隠していた大きな秘密があるようです。
浅倉 吾朗 (あさくら ごろう)
和子や一夫たちの幼馴染で、彼らと親しいです。スポーツ少年で、剣道の県大会に出場するほどの腕前の持ち主です。料理を得意としています。 始業式の日、倒れた和子を真っ先に発見し、部屋の外に運びました。和子を大切に思っておりますが、その気持ちは中々伝えられず、友達で止まっています。 体型は"ずんぐりむっくり"で、努力家でどちらかといえば直情径行型です。大変気が弱く、そそっかしい一面もあり、予言に動揺するなど、かんしゃく持ちでもあります。
有名作品はマンガバージョンも面白い!
『時をかける少女』は、小説を原作として、様々なメディア化がされています。マンガ版は特に、手軽に楽しむことができ、おすすめの作品となっています! 『時をかける少女』を楽しむ手段として、ぜひマンガを取り入れてみませんか?