ついに完結を迎えた『進撃の巨人』。伏線回収が話題となり、「もう一度最初から読みたい」と思った方も多いのではないでしょうか?この記事では、物語に登場する主要キャラクターを紹介します。チェックしておけば、よりストーリーを楽しめるでしょう。
「進撃の巨人」概要
キャラクターの紹介をする前に、『進撃の巨人』の概要を改めてチェックしておきましょう。 『進撃の巨人』は、別冊少年マガジンの創刊号から連載されており、2009年10月から連載が開始され、2021年5月までの約12年間連載されました。単行本は全34巻です。 突如現れた謎の存在”巨人”と、人類との戦いを描いた物語で、絶望感のある世界が描かれます。随所に散りばめられたミステリー要素や、個性的なキャラクター達も話題になりました。 もともとは、作者の諫山創さんが19歳のときにマガジグランプリで佳作を受賞した読み切り作品です。ストーリーやコマ割りなどが高く評価され、3年後に連載が開始されました。 33巻時点で、累計発行部数はなんと1億部を超えており、2011年のこのマンガがすごい(オトコ編)で1位、マンガ大賞2011年にノミネート、第35回講談社マンガ賞少年部門受賞など、数々の受賞歴もあります。 さらに人気に拍車をかけたのが、2013年から放送されたアニメです。作り込まれた作画は圧倒的な迫力があり、アニメからファンになった人も続出しました。 その後もアニメの2~4期の放送、アニメ映画化、実写映画化など、人気が衰えることはありません。ライトノベルやスピンオフ、ゲームなども発売されています。
物語の主要人物
ここからは、物語に登場するキャラクター達を紹介していきます。まずは、3人の主要人物からです。
エレン・イェーガー
シガンシナ区出身の物語の主人公。幼い頃から、巨人から人を守る壁の外の世界に憧れています。超大型巨人の襲来により壁が破壊され、母を目の前で失ったことから、巨人への強い憎しみを持ちます。 唯一壁外に遠征できる調査兵団に入団するため、訓練兵団に104期生として入隊。入りたての頃は、巨人と戦う武器である立体起動装置をまともに扱えなかったものの、”巨人を駆逐する”という強い信念を持ち、徐々に成長していきます。 後に再度出現した超大型巨人との戦いに訓練兵として参加し、アルミンを助けようとして巨人に捕食されます。その際に巨人化する能力が目覚め復活。人類の敵として憲兵団に処刑されそうになりますが、仲間の助けもありリヴァイ班に所属することになります。
ミカサ・アッカーマン
エレンの幼なじみで、幼い頃に両親を強盗に殺されています。自分も襲われそうになったところをエレンに助けられ、イェーガー家に引き取られました。エレンが助けてくれたときに、首に巻いてくれたマフラーが宝物です。 卓越した戦闘能力を誇り、104期訓練兵団を1番の成績で卒業しました。いつもエレンを守ることを考えており、エレンが巨人に食べられたと聞いたときはショックで動けず、エレンが復活したときは、声を上げて泣きました。 基本的にはエレン以外の人間には興味を示さず、同期や先輩であってもエレンに危害を加える者には容赦なく敵意を向けます。
アルミン・アルレルト
優しく穏やかな性格で、エレンとミカサの幼なじみです。町の少年達によくいじめられ、エレンとミカサに助けてもらっていました。祖父の本で読んだ壁の外の世界に興味があり、エレンにもその本を紹介しています。 戦闘能力は決して高くはなく、850年の超大型巨人襲来の際には、エレンに命を救われるシーンもありました。一方で、他のメンバーにはない理知的な頭脳を持ち、仲間達をサポートしています。 エレンが巨人の力に目覚め憲兵団に処刑されそうになったときには、巨人化の能力の有用性を説明し、エレンを助けました。
第104期訓練兵団
第104期訓練兵団のメンバーは、エレンの同期です。共に鍛えあい、戦いに繰り出していきます。個性的なキャラクター達を紹介します。
ジャン・キルシュタイン
訓練兵団に入りたての頃は、「安全な内地で勤務したい」と憲兵団を希望しており、エレンとしばしば対立していました。また、ミカサに恋心を抱くも、ミカサがエレンから一切離れずに思い続ける姿を目にして以来、エレンに対して嫉妬しています。 彼を大きく変えたのが、作戦中に起こった同期マルコの死です。戦わなければならない現実を受け入れ、調査兵団への入団を決意しました。高い身体能力と状況判断能力で、仲間を引っ張るリーダー役として活躍します。
サシャ・ブラウス
ウォール・ローゼ南区のダウパー村出身です。食べ物への執着が人一倍強く、さまざまなトラブルを起こしています。 入団時には、訓練兵団の教官、キースの厳しい言動に多くの新人が震え上がる中、直立不動で盗んだ蒸かし芋を食べ続けました。その姿から、ついたあだ名は“芋女“です。 狩猟を伝統としていた家系に生まれ、弓の名手です。また、野生の勘が備わっており、いち早く危険を察知できます。
コニー・スプリンガー
ウォール・ローゼ南区のラカゴ村の出身です。俊敏性があり小回りの効く動きが得意です。しかし、よく作戦を誤認するといったおバカな一面もあり、同じおバカのサシャと気が合います。 兵士に志願した理由は、田舎に暮らす母に良い生活をさせてあげるため。最初は憲兵団を希望していましたが、エレンに感化され、怖がりながらも調査兵団に入団します。 少し臆病なところはありますが、家族や仲間思いで心優しい性格です。
ライナー・ブラウン
ウォールマリア南東の山村出身で、故郷に帰るという強い意志を持ちます。同期のクリスタに恋をしており、心の中で結婚を申し込むほどです。 同期の中でも群を抜く身体能力を持ち、ミカサに次ぐ2番目の成績で訓練兵団を卒業。責任感が強く、面倒見も良い兄貴分的な性格で、同期からも慕われています。 巨人に囲まれても取り乱さない、強い精神力を持つのも特徴です。
ベルトルト・フーバー
3番目の成績で訓練兵団を卒業した実力の持ち主です。ライナーとは同郷で、よく一緒に行動しています。最初は憲兵団への入団を希望していたものの、最終的には調査兵団に入団します。 内向的で優しく、判断を人に任せる受け身な性格です。その性格を自分でも理解しており、明確な目的を持つエレンやアルミンをうらやましいと思っています。 同期のアニ・レオンハートが気になっているという一面もあります。また、芸術的と言われるほど寝相が悪いのも特徴です。
アニ・レオンハート
父の教育により優れた戦闘能力を有し、4番目の成績で訓練兵団を卒業しました。組み手の訓練では、エレンやライナーをも倒すほどの実力です。 集団行動が苦手で孤立しがちでしたが、エレンの熱心さに動かされ、蹴り技を伝授するシーンも見られました。 他の訓練兵が志望を憲兵団から調査兵団に切り替える中、最後まで一貫して憲兵団を希望しそのまま入団します。クールなキャラで感情表現が乏しく、合理主義者です。
クリスタ・レンズ
ウォール・シーナ出身の可憐な少女。男性陣から高い人気を誇り、神様、女神と呼ぶ者もいるほどです。 体調を崩した仲間を進んで介抱したり、サシャが罰で食事抜きになったときに自分のパンをあげたりなど、心優しい性格をしています。しかしエレンは笑顔が表面的なものと見抜いており、積極的に関わろうとはしませんでした。 体力は人並み以下ですが、10番目の成績で訓練兵団を卒業しました。自分でもなぜ10番なのか戸惑っています。
ユミル
そばかすと鋭い目つきが特徴の長身の少女です。入団当初からクリスタのことを気に入っており、クリスタが憲兵団への入団資格である10番以内に入るように裏で調整していました。 洞察力が高く、他者が隠している心の内を暴きます。また、歯に衣着せぬきつい言動を同期にしますが、相手を気遣ってのことが多いです。 物語が進むにつれ、クリスタへの思いやユミルの秘密が明らかになります。
駐屯兵団
壁の補強や警護をし、緊急事態には市民の避難誘導や巨人を食い止める役割を担う駐屯兵団。そんな壁の守り神とも言えるキャラクターを紹介します。
ドット・ピクシス指令
スキンヘッドとひげが特徴的な、駐屯兵団の司令官です。酒が好きで、いつもスキットルを持ち歩いています。 柔軟な思考を持ち、新兵のアルミンの意見も受け入れます。エレンの巨人化の能力を活かして、破壊された壁を防ぐ作戦を敢行しました。 壁の上から巨人を見て、「超絶美女の巨人なら喰われてもいい」と発言する、変人な一面もあります。
ハンネス
エレンやミカサのことを子供の頃から知っており、巨人の危機もなく平和な時代は勤務中に酒を飲んでいました。 845年の超大型巨人の襲来時は、いち早くエレンの家に駆けつけます。エレンの母カルラを助けようとするも、恐怖に襲われ、エレン・ミカサと共にその場を逃れました。 カルラを助けられなかった自責の念から鍛錬を重ね、トロスト区駐屯部隊長にまで昇進しています。エレンとミカサのことをいつも気にかけている、心優しい人物です。
調査兵団上層部
命をかけて壁外に遠征する調査兵団。常に死と隣り合わせの任務を乗り越えてきた、調査兵団の上層部のキャラクター達を紹介します。
エルヴィン・スミス
調査兵団の団長で、優れた指導力と頭脳を持つ人物です。人類を今よりも前進させるとの考えを持ち、常に調査兵団の成功のために動きます。 エレンが巨人化し裁判にかけられたときも、リヴァイを使って調査兵団に入れる作戦を実行しました。リヴァイや他の部下からの信頼も厚く、「考えを理解できずともついていく」と言われています。 目的のためなら100人の仲間の命をもいとわない冷徹な一面も。巨人の正体が分かりかかったことに歓喜の表情を浮かべ、リヴァイから気持ち悪がられるシーンもあります。
リヴァイ
調査兵団最強の戦闘能力を持つ兵士長で、“人類最強の兵士”と言われています。もともとは都のごろつきで、エルヴィンと出会い調査兵団に入団しました。 一瞬で巨人を複数倒す圧倒的な強さを見せ、作戦成功のためには手段を選びません。エレンが裁判にかけられたときは、拘束されているエレンに暴行し、巨人化の力を持つエレンを扱えるのは自分だけだと主張しました。 極度の潔癖症で拠点は徹底的に掃除し、戦闘中にも巨人の返り血を拭います。しかし仲間思いの一面もあり、部下の死の際には、血に濡れるのもいとわず部下の手をとりました。
ハンジ・ゾエ
第4分隊長で、巨人に対する興味と好奇心が人一倍強い、巨人の研究家です。巨人を捕獲するために作戦を考えます。 捕獲した巨人に名前をつけ、色々な実験をしています。頭をかじられかけるなど、命の危機にあうこともしばしば。 かなりの変わり者ですが、優しく気さくな性格です。巨人に愛情があるのではく、奪われた自由を取り返すため、巨人を研究しています。
ミケ・ザカリアス
巨人を察知できるほどの鋭い嗅覚を持ちます。リヴァイに次ぐ戦闘能力があり、複数の巨人を相手にできるのも特徴です。 身長196cmと大柄な体格で、寡黙な性格です。初対面の人間の匂いを嗅いで鼻で笑う、変な癖を持っています。 勇敢さや冷静さ、優れた指揮能力を持ち、団長や部下からの信頼も厚い人物です。
巨人と戦う魅力的なキャラクターに注目
『進撃の巨人』の見どころの1つとしてあげられる、魅力的なキャラクター達の活躍。命をかけて巨人と戦う姿に注目です。 また、キャラクター達を詳しく知れば、より物語を楽しめること間違いなし!『進撃の巨人』の複雑な物語を理解するためにも、キャラクターの知識を深めておきましょう。 個性豊かなキャラクター達がたくさん登場するので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。