5人のヒロインたちとの恋を描いたマンガ『五等分の花嫁』に登場するキャラクターを紹介します。どのヒロインが好みか、それぞれの特徴をチェックしてみましょう。主人公・風太郎と中野家の五つ子との気になる恋の行方も、簡単なあらすじで解説します。
「五等分の花嫁」とはどんなマンガ?
春場ねぎさんの恋愛マンガ『五等分の花嫁』は、『週刊少年マガジン』で連載された人気作品です。2019年にはTBSでアニメ化もされ、ヒロインたちのかわいさやストーリーの面白さで人気に火がつき、累計発行部数1000万部を突破しています。 きれいな絵柄で描かれるヒロインのかわいさや恋愛描写、誰と結ばれるのか分からないといったドキドキ感がたまりません。"ごとよめ"と呼ばれ、ファンから絶大な支持を受けている本作品は、どのようなマンガなのでしょうか。
謎解き・ギャグ要素も満点のラブコメディ
『五等分の花嫁』は、主人公の風太郎が結婚式を挙げるシーンから始まります。純白のドレスに身を包みブーケで顔を半分隠した新婦が、本作品のヒロインである五人姉妹のうちの1人であることは一目瞭然です。 風太郎が結婚するのは5人のうちの誰なのか、一体どのようにヒロインと結婚するに至るのかという謎解き要素が、本作品の大きな魅力といえます。性格や個性の異なる5人のヒロインたちが、とてもかわいく魅力的です。 貧乏な風太郎が、お金持ちのお嬢様である五つ子の家庭教師になるところから物語は展開していきます。よくあるハーレムマンガとは違い、5人が最初から風太郎に好意を寄せているわけではない点も見逃せません。 ギャグ要素がありつつ、しっかり恋心も描かれているラブコメディのため、男女問わず楽しめる作品です。
上杉家の人たち
風太郎をはじめ、上杉家の面々は家族思いなところが魅力的です。まずは、主人公の上杉風太郎と、その家族である上杉家の人たちについて見ていきましょう。
上杉風太郎
前髪が長めの黒髪に、切れ長な目元が特徴の主人公・上杉風太郎は、頭がよく学年トップの秀才です。家の借金を返済するため、五つ子の家庭教師として雇われます。 風太郎は400円の焼き肉定食から焼き肉皿を抜き、200円引きにしてご飯・味噌汁・お新香を食べるほど家が貧乏です。かなりの節約家ですが、初めての給料で妹の望みを全て叶えてあげようとする妹思いな一面があります。 思ったことを正直に口に出してしまったり、女性に対してデリカシーのない台詞を言ったりしますが、しっかり者で根は優しいタイプです。中野家の5人姉妹と出会うまでは友達がおらず、昼はいつも1人で食事をしていました。 借金返済のため仕方なく勉強を教えることになりますが、姉妹と関わることで徐々に距離を縮めていきます。
上杉らいは
風太郎の妹で、黒髪のストレートヘアに一房の結んだ毛束がかわいい少女です。兄とは異なり人懐っこく社交的な性格で、五つ子たちともすぐに打ち解けます。 「家の事情でいつも不便をかけている」と風太郎が語るように、家が貧乏でも健気に頑張る明るいところが愛される理由でしょう。料理上手で、小学生ながら家事はお手のものです。 「お兄ちゃんはクズで自己中な最低の人間だけど」と評する辛口な一面もありますが、兄を信頼し大切に思っています。
上杉勇也
風太郎とらいはの父・上杉勇也は、サングラスを頭につけた若い容姿が特徴です。「ガハハ」と豪快に笑ったり、消費期限が1週間前の牛乳を飲み干したりと、ワイルドな性格をしています。 いいバイトがあると息子に家庭教師の話を持ち込んだ結果、風太郎が五つ子と知り合うことになりました。勇也は、秀才の風太郎に対して「家でまで勉強の話はやめなさい」と文句を言うなど、独特の教育をしています。 やんちゃで不真面目な印象ですが、風太郎を諭したり、らいはを溺愛したりと子ども思いの父親です。中野家の父・マルオとは高校の同級生で、昔からの腐れ縁ということが判明します。
中野家の五つ子
『五等分の花嫁』のヒロインである中野家の五つ子は、個性豊かな美少女姉妹です。初めは風太郎に勉強を教わることを嫌がっていましたが、接していくうちに信頼関係が生まれ、恋に落ちていきます。 誰か1人がいずれ風太郎と結婚することは分かっていますが、5人とも魅力的なため、読者は誰と結ばれるのか気になって仕方がないでしょう。そんな魅力満点の5人姉妹について、1人ずつ紹介していきます。
中野一花
中野一花は、ショートカットが特徴的な中野家の長女です。五つ子の中で一番上ということから、長女らしい振る舞いをしようと無理をするところがあります。 5人の中でも特に男子からモテるタイプで、裸で寝たりセクシーな下着を持っていたりするお色気キャラです。その反面、部屋は物が散乱した"汚部屋"で、勉強中も寝ようとするなどだらしない一面を見せます。 スカウトがきっかけで女優を目指すことになりますが、オーディション前に怖くなって逃げだすという弱い部分も魅力でしょう。序盤ではからかいながらも三玖の恋に協力していましたが、自分も風太郎に好意を寄せるようになってしまい、葛藤することになります。
中野二乃
中野二乃は、左右に蝶のようなリボンをつけた髪型が特徴の次女です。言葉や態度がきつく風太郎へのあたりも強い二乃ですが、5人の中で一番料理が得意で、おしゃれ好きという女の子らしさを持ち合わせています。 ツンデレで暴走しがちな性格ですが、誰よりも姉妹を大切にしている家族思いなキャラクターです。初めは家の中に風太郎が入ることすら嫌がっていましたが、徐々に彼を認めて信頼するようになります。 睡眠薬を盛るなど過激な行動をとりがちで、恋愛に対しても強気なアタックをするタイプです。面食いでワイルドな男性が好みで、金髪時代の風太郎の写真に「めっちゃタイプかも!」と食いつき、父親の勇也のことも「ステキ」と目を輝かせます。
中野三玖
中野三玖は、首にかけたヘッドホンと長めの前髪が特徴的な中野家の三女です。五つ子の中では無口で表情が乏しく、内向的なタイプのキャラクターといえます。 他の4人と同様に成績が悪く勉強は苦手ですが、実は戦国武将が好きということもあって社会は得意です。戦国武将好きを誰にも言えずにいましたが、「自分が好きなものを信じろ」という風太郎の言葉を受け、前向きになります。 おしゃれにはあまり興味がなく、二乃とは価値観の違いで喧嘩をすることもしばしばです。しかし、早い段階で風太郎を意識し始め、苦手な料理に挑戦するなど好きになってもらうために努力する健気な面があります。
中野四葉
中野家の四女である四葉は、ボブのミディアムヘアにうさぎの耳のような大きなリボンが特徴です。姉妹の中で最も活発で運動神経も抜群なため、よく運動部の助っ人を頼まれています。 運動は得意ですが成績が最も悪く、あまり物事を知らない天然なキャラクターです。困っている人を放っておけない優しいところや、風太郎にはじめから友好的な態度を取るところなど、無邪気で素直な性格が魅力といえるでしょう。 小学生のときの下着を履いていたり、セクシーな一花の下着に照れたりと、少し子供っぽいところがあります。また、強く頼まれると断れないお人好しで、嘘のつけない正直者です。
中野五月
中野五月は中野家の五女で、左右に星型のヘアアクセサリーをつけたロングヘアが特徴です。姉妹の中で最も真面目な性格で、1人だけ自習をしていますが、なかなか成果が出ません。 風太郎と食堂で出会ったときの第一印象が最悪だったため、はじめはきつく当たります。意地っ張りなところがあり、素直になれず風太郎とも衝突しますが、次第に信頼して好意をもつようになるのでした。 風太郎の家で最初に妹のらいはに出会ったのも五月で、そのかわいさに絆されて以来、彼女の頼みごとは断れなくなります。
五つ子の親族
高級マンションに姉妹で暮らす五つ子たちですが、彼女たちにはどのような家族がいるのでしょうか。五つ子の親族について紹介します。
中野マルオ
中野マルオは五つ子の父親ですが、実は義父です。大きな病院を経営している医者で、表情が乏しく冷たい印象を与えるキャラクターでしょう。 娘たちを手放しでかわいがるタイプではありませんが、姉妹を見間違えることは無く、しっかり愛情を持っていることがわかります。妻の零奈を失った苦しみに苛まれ、娘たちと正面から向き合えずにいました。 零奈の元教え子で、彼女のファンクラブの会長をしていたという過去があります。勇也とは高校の同級生で、腐れ縁がきっかけで風太郎を娘たちの家庭教師として雇ったのでした。
中野零奈
五つ子の母で、5年前の8月14日に亡くなっています。元教師で、マルオや勇也を受け持っていました。 同性からも憧れられるほどの美女でファンクラブもあるほどでしたが、性格は人に媚びることがなく芯の強いタイプです。無表情で愛想がなく、不良にも物おじせず鉄拳制裁をするような強さがあります。 五つ子には"5人一緒でいることの大切さ"を教え、元夫との離婚で貧乏になっても弱音を吐かない立派なシングルマザーでした。
無堂
五つ子の実の父親で、白い髭とスキンヘッドが特徴の男性です。零奈が妊娠した五つ子を育てる自信がないと逃げてしまい、それ以降は消息不明でした。 テレビで女優として活躍する一花を見かけ、五つ子のもとに現れます。人気の塾講師として全国を渡り歩きながらも、五つ子のことを思っていたと言い、罪滅ぼしがしたいと接触するのです。 しかし、父親としての責任を放棄して逃げたことをののしられ、マルオや五つ子たちに追い返されてしまいます。
その他の人たち
『五等分の花嫁』には、五つ子や主人公たち以外にも魅力的なキャラクターが多数登場します。物語のスパイスとしても活躍する、親しみやすい人物たちをまとめて見ていきましょう。
江端
中野マルオに仕えている秘書で、壮年の男性です。幼いころから五つ子を見守り、世話をしてきました。 マルオが五つ子を引き取る前から秘書として勤めていますが、以前は教師をしていた経歴があります。風太郎が自主的に家庭教師を辞めようとした際は、かわりに家庭教師役を務めました。 五つ子を車で送迎したり、風太郎を再び家庭教師に戻すために協力したりと、中野家のために尽くしています。
武田祐輔
風太郎や五つ子の通う旭高校の理事長の息子で、爽やかな容姿と優秀さで周囲から人気です。親の教育方針に縛られ、医者を目指すことを強いられていました。しかし、本人には宇宙飛行士になるという夢あり、懸命に努力しています。 成績で風太郎に勝てないことからライバル視していて、五つ子の家庭教師のポジションを競って模試で勝負することになります。 父親から模試の答案をもらうも、破り捨てて正々堂々と勝負する潔さが風太郎に認められ、よきライバルになるキャラクターです。風太郎には勝てませんでしたが、修学旅行では同じ班で行動するなど交流は続きます。
前田
目つきが悪く髪型がオールバックの、不良っぽい男子生徒です。風太郎たちの同級生で、2年のときに一花のクラスメイトでした。 三玖が変装しているとは知らず、思いを寄せている一花だと思い込んでキャンプファイヤーに誘います。しかし、助けに入った風太郎に邪魔をされて、誘いを断られてしまうのでした。 林間学校以降は風太郎と親しくなり、修学旅行では武田も含め同じ班で行動するようになります。
江場
風太郎や五つ子の一つ上の先輩で、陸上部の部長をしている女生徒です。四葉の才能に惹かれ、テスト前にもかかわらず強引に合宿に誘います。 強引に誘う江場を四葉に変装した二乃が咎めますが、四葉と相談して大会前だけ協力することになるのでした。色黒な焼けた肌にポニーテールが特徴で、若干思い込みが激しく自己中心的な性格です。
魅力的なキャラクターも楽しみの一つ!
『五等分の花嫁』にハマった読者は、"中野家姉妹の中で誰が一番かわいいか"や、"誰が一番好みか"という話で盛り上がることうけ合いです。5人姉妹の魅力はもちろん、脇を固めるキャラクターたちの個性豊かな設定も、作品に彩りを添えています。 気になるヒロインをチェックして、恋の行方を見届けてみてはいかがでしょうか。