『聖女の魔力は万能です』マンガ版の面白さとキャラの魅力をチェック

『聖女の魔力は万能です』マンガ版の面白さとキャラの魅力をチェック

『聖女の魔力は万能です』は、コミカライズの後アニメ化もされた話題作です。あらすじや登場人物を紹介しながら、"異世界スローライフ"と称された本作の見どころをお伝えします。

  • 聖女の魔力は万能です 6

    少女・女性マンガ
    4.9
    650

    残業終わりに異世界召喚された、ちょっと仕事中毒な20代OL・セイ。 西の森での討伐時に、使用した【聖女の術】は 未だに発動条件がわからなく使えずにいた。 平和な日常が戻り、 いつも通り研究所での業務に励みポーションを作っていたが、 突然、所長からポーションの製作を中止すると言い渡されてしまい――!? WEB発20代OLの異世界スローライフ、待望の第6巻!

    「聖女の魔力は万能です」のマンガとは?

    小説投稿サイトでの連載から人気に火がついた本作は、アニメ化も果たすなど、今注目のマンガです。原作やアニメの情報を簡単に紹介します。

    小説家になろう発のマンガ

    小説投稿サイト『小説家になろう』で2016年から連載されていたライトノベルを、コミカライズしたものが本作で、人気上昇中の作品となっています。 異世界に召喚された女性の話ですが、同時に2人が召喚されてしまうという設定が特徴的です

    2021年4月からテレビアニメ化も

    原作の人気を受け、2021年4月にはテレビアニメも放送されることになりました。主人公のセイ役を石川由依さん、セイに好意を寄せるアルベルト役を櫻井孝宏さんが演じます。 TOKYO MX系列での放送となり、それ以外にもdアニメストア、NETFLIX、Hulu、Amazon Prime videoなど各種配信サイトでも順次配信とのことです。 アニメ公式サイトでは、原作者の橘由華さんや声優陣のコメントを読むこともできる他、PVも観賞できます。

    「聖女の魔力は万能です」あらすじ

    異世界に2人の女性が同時に召喚される、というユニークな始まり方をする本作は、セイが異世界で居場所を見つけ出していく過程が穏やかに描かれているのが特徴です。そんな本作のあらすじを紹介します。

    前代未聞の「同時召喚」から始まる

    前代未聞の「同時召喚」から始まる

    日本とは異なる異世界・スランタニア王国が物語の舞台です。王国は魔物の発生に困っており、聖女という存在を召喚することとなりました。 召喚の儀により呼び出されたのが、OLの小鳥遊 聖(たかなし せい)と女子高生の御園 愛良(みその あいら)です。作中ではこの後、2人の名前はカタカナで表記されます。 同時に2人が召喚されるという異例の事態にもかかわらず、歓喜に沸く異世界の住人でしたが、召喚された2人は突然の出来事にただ戸惑うばかりでした。

    放置された主人公は薬用植物研究所に就職

    放置された主人公は薬用植物研究所に就職

    儀式の成功を聞きつけ、召喚された聖女を見るやいなや、ひざまずきあいさつを交わしたのは王国の第一王子であるカイルです。しかしこのとき、カイルには主人公の姿が目に入っておらず、アイラだけを見て聖女と崇め、セイには目もくれず去って行ってしまいました。 突然異世界に召喚され、あまつさえ放置されたセイは怒り、王宮を出ていこうとします。外は危険だと諭されたセイは、一旦落ち着きを取り戻し、異世界の住人らの助言通り、ひとまず王宮内に留まることを決意したのです。 衣食住が保証され、丁重な扱いを受けますが、2週間ほど経つとそんな生活にも飽きがきました。気分転換に庭へ出たセイは、多様な花が咲く薬草園で薬用植物研究所にて働く青年ジュードと出会います。 元々薬草などの植物が好きだったセイは、話を聞いたり、研究所に出入りさせてもらったりしているうちに、研究所に住処を移して働くことを希望するようになるのでした。

    魔物討伐で「聖女の術」を発動

    魔物討伐で「聖女の術」を発動

    他の者よりも強力なポーションの作成や回復魔法の使役など、めざましい成長をしていくセイに周囲も驚き、聖女ではと噂されるようになります。 王宮内で親しい者も増えていき、セイは徐々にこの世界に居心地の良さを感じ始めていました。 そんなある日、セイは王宮の騎士団と森へ魔物討伐に行くことになります。回復魔法を使えるセイは、支援役として活躍が期待されていました。セイも、森にはまだ見ぬ薬草があるかもしれないと前向きに臨みます。 道中、魔物たちを退けながら森の奥へと向かう一行でしたが違和感を覚えます。一つは弱い魔物が減っていること、もう一つは奥の方で嫌な気配がすることです。最深部についた彼らは、魔物が湧き出る黒い沼を見つけます。記録にない沼の存在に驚きつつ、戦闘を開始しますが、大量の魔物に一行はピンチを迎えます。 そのとき、セイは"聖女の術"を無意識で発動させ、沼を浄化し、味方の危機を救ったのでした。

    聖女認定されたセイの行く末は?

    聖女認定されたセイの行く末は?

    帰還したセイは、これまでと周囲の反応が違うことに気付きます。聖女の術を使ったことでいよいよ聖女だと認知され始め、崇拝に近い態度をとられるようになったのでした。 一方で、召還されたもう1人の女性アイラは、カイルの過剰な保護のせいで、王宮内での立場が悪くなっていました。そんな折、リズとカイルが揉めている場面に偶然遭遇したことで、セイはリズと共にアイラとも関わっていくこととなります。 女子会を開き、仲を深めた三人の表情は笑顔でした。しかし聖女として召還された2人は、今後どう関わり合っていくのか、この時点では誰も分かりません。

    魅力的なキャラクターをチェック

    主人公のセイ以外にも、数多くの魅力的なキャラクターが登場します。召喚された2人と併せて、それらの人物たちを紹介します。

    セイ(小鳥遊 聖)

    セイ(小鳥遊 聖)

    本作の主人公で、異世界へと突然召喚された女性です。元の世界では働き詰めのOLでした。異世界では"セイ"と呼ばれています。 召喚後は、薬用植物研究所で薬草について学びながら、魔法の勉強をしています。その成長は著しく、周囲の者を度々驚かせています。 召喚された当初こそ、勝手に呼ばれて放置されたことで怒りを露わにしましたが、元々は優しい性格で、困っている人には手を差し伸べるタイプです。 勉強熱心・仕事熱心な一方で、恋愛に対してはうぶで男性への耐性も強くないようです。

    アルベルト・ホーク

    アルベルト・ホーク

    王国の第三騎士団団長を務めている青年で、整った顔立ちをしています。魔物との戦いで重傷を負っていた際、セイの回復魔法で命を助けられ、彼女には恩義を感じると同時に好意も寄せているようです。 セイに対しては買い物に誘ったり、贈り物をしたりとアプローチを幾度かしていますが、彼女が恋愛に不慣れなため、距離はなかなか縮まりません。 戦闘では剣を用いて戦う他、氷系統の魔法も使うことができるようです。

    ヨハン・ヴァルデック

    ヨハン・ヴァルデック

    セイが働く薬用植物研究所の所長です。セイに対して気遣いを見せ、彼女が過ごしやすいよう立ち回ってくれます。 騎士団長のアルベルトとは親しい友人で、彼の命を助けたセイには感謝の念を抱いています。しかし、セイがポーションを作り過ぎて在庫を増やす様子に頭を抱えることもあるようです。 セイが聖女として扱われ始めたとき、なるべく穏やかに暮らしたいという彼女の願いに理解を示し、彼女が研究所を辞めることがないよう動いてくれる優しさがあります。

    ユーリ・ドレヴェス

    ユーリ・ドレヴェス

    王国の魔道師団団長で、聖女召喚の儀を用いてセイ、アイラを呼び寄せた人物です。王宮内ではトップクラスの魔力の持ち主です。 人物のステータスを確認できる唯一の人物で、聖女であるか確認するため、セイを鑑定しようとしましたが、セイのレベルが高過ぎたために弾かれています。 魔法をもっと学びたいというセイの要望に応える形で、指導役を務めていますが、魔法に関しては、穏やかな外見とは逆に厳しい指導を行っているようです。

    アイラ(御園 愛良)

    アイラ(御園 愛良)

    セイと共に、聖女として召喚されたもう1人の女性で、元の世界では女子高生でした。 召喚時にカイルが唯一の聖女だと早とちりしたせいで、過剰な保護を彼から受け、周囲の女性から恨まれたこともあります。 国王がカイルの間違いを指摘したり、理解ある王宮内の女性が手助けしたことで彼女の周辺環境は改善されつつあるようです。 聖女としての力は現時点でセイより劣りますが、王宮で手ほどきを受けしっかり成長はしています。

    カイル・スランタニア

    カイル・スランタニア

    王国の第一王子で、召還の儀が成功したことを聞いて駆けつけ、セイの姿に気付かず、アイラのみを聖女と早合点した過去があります。 婚約者がいながら、アイラにつきっきりだったことで良くない噂が立てられ、一時はアイラを孤立させてしまうなど、配慮が足りない面もあるようです。国王に咎められた後は、王宮内で謹慎処分となっています。また、聖女に関する事柄から外されることも決まったようで、今後物語にどう関わってくるか、注目です。

    「聖女の魔力は万能です」見どころ

    主人公が異世界になじんでいく様子や、不慣れな恋愛に右往左往する様子を楽しめるのが本作の見どころと言えます。その内容を詳しく紹介しましょう。

    主人公の適応力の高さ

    主人公の適応力の高さ

    セイは、前触れなく突然異世界に召喚されました。しかも同時に召喚された少女だけが注目されたため、なんとも微妙な立場に置かれてしまいます。 それでも環境に適応し、元の世界に戻れないなら戻れないで「ここで暮らしていけるようになろう」と決意するほどのたくましさを持っています。 働き口を見つけ、勤勉に努め、異世界での生活を確立させていく様子は、読んでいて心地よさを覚えるでしょう。

    じりじりと進まない恋愛パートも楽しみに

    じりじりと進まない恋愛パートも楽しみに

    主人公のセイは、重傷だった騎士団長アルベルトを助けたことで好意を寄せられます。セイ自身も「かっこいい」と好印象を抱くのですが、元の世界での恋愛経験値が低過ぎたため、立ち居振る舞いに戸惑ってばかりです。 イケメンが相手とはいえ、顔が近付いただけで赤面し、あたふたするセイの様子は微笑ましく、2人の関係性にもどかしさを感じつつも温かい気持ちで楽しめます。 また聖女として召喚されたもう1人の少女、アイラが今後どうなっていくのか、カイルとの関係に変化はあるのかなども気になるところです。

    魅力あるキャラたちとこれからのセイが気になる

    『聖女の魔力は万能です』は、異世界に召喚された2人の女性が、自分の居場所を見つけいく過程を描いた作品です。 また、たくさんのイケメンも登場するので、お気に入りのキャラクターを見つけるのも一つの楽しみかもしれません。今後のストーリーがどうなっていくか期待しつつ、もしまだ読んでいない方がいれば、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。

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    聖女の魔力は万能です 1

    少女・女性マンガ
    4.9
    600

    どこにでもいる、ちょっと仕事中毒な20代OL・セイは、残業終わりに異世界召喚された。 …でも、急に喚びだした挙げ句、まさかの放置プレイ!? 暇を持て余した彼女が新たなライフワークに見つけたものは……。