文豪ストレイドッグスのキャラクターはこの10人からチェック

"文スト"の愛称で親しまれる『文豪ストレイドッグス』は、異能力アクションバトルマンガです。 キャラクターの名前は、明治～昭和時代に活躍した文豪たちに基づいていますが、実際の歴史上の人物が登場するわけではありません。 名前は文豪と同じでも、主な登場人物は若いイケメンや美少女であり、それぞれが異能力を駆使して敵と戦います。

武装探偵社は、警察や軍に頼れない"危険な依頼"を専門に取り扱う探偵社です。事務所は、マフィアや非合法組織がひしめく港湾都市ヨコハマにあります。 社長の福沢諭吉（ふくざわ ゆきち）をはじめ、社員は異能の力を持つ能力者です。強烈な個性を持つ、武装探偵社の各メンバーについて見ていきましょう。

18歳の少年で、この物語の主人公です。白虎に変身する"月下獣"の能力を持ちます。 孤児院から追い出されて餓死寸前だったところ、ひょんなことから太宰治と知り合い、その異能力を買われて武装探偵社に入社します。 孤児院で冷遇されていた生い立ちから自分に自信が持てずにいますが、正義感が強く心優しい性格です。

22歳、自殺マニアの青年です。異能力は"人間失格"で、あらゆる能力を触れただけで無効化できます。 飄々（ひょうひょう）としており、一見いい加減でチャラチャラした雰囲気があります。しかし実は切れ者で、ものごとを見抜いたり解決したりする能力がとても高いです。物語が進む中で、前職はポートマフィアの幹部だったことが判明します。

元数学教師だった経歴を持つ22歳の青年です。"独歩吟客"という異能力を持ち、手帳のページに書いた言葉を具現化できますが、手帳よりも大きなサイズのものには適用できません。 超真面目で、現実的かつ理想主義的な常識人です。予定が乱れることを嫌い、秒単位の予定を手帳に書き込み管理します。一見冷徹な印象ですが、情に厚く意外と天然な面も併せ持ちます。

座右の銘は"僕がよければ全てよし"というほどに、マイペースで超自信家の青年です。外套と帽子を着用した、探偵らしい風貌をしています。 小柄で子どもっぽい言動ゆえに幼く見えますが、実は26歳と太宰や国木田よりも年上です。 警察からも頻繁に頼られるほどの抜群の推理能力を持ちます。しかし実は異能力ではなく、天才的に頭がよい一般人だと後に明かされます。

25歳で、武装探偵社の専属医です。 異能力は"君死給勿（キミシニタモウコトナカレ）"で、あらゆる外傷を治癒できます。ただし、瀕死の重傷にならないと治癒できないため、まずは対象者を半殺しにしなければいけません。 サバサバした性格で、男尊女卑と弱い男が嫌いです。治療に際し何度も患者を解体するため、武装探偵社内で恐れられています。

14歳の純朴な少年です。顔にはそばかすがあり、麦わら帽子にオーバーオールといった素朴な風貌をしています。 以前は電気もないようなド田舎で暮らしていたため、人を疑うことを知らず"どんな相手も話せば分かりあえる"と信じる楽天家です。 異能力"雨ニモマケズ"を持っており、空腹を極限まで我慢している間は怪力と頑強な肉体を発揮できます。

18歳の少年で、武装探偵社に入社するまでは学生でした。雪の降る空間をスクリーンに変える異能力"細雪"を持ちますが、普段は探偵社内で潜入捜査や聞き取りなど"手代"のような役割をこなします。 妹・ナオミの過剰な"兄様愛"、そして折々見せる潤一郎のシスコンぶりは異常で、実の兄妹かは疑わしいとされています。

長いツインテールに和装といういでたちの、14歳の美少女です。 孤児だったところを芥川に拾われ、ポートマフィアで感情を一切持たない殺人マシーンに養成されましたが、敦と出会い後に武装探偵社サイドになります。 異能力は"夜叉白雪"です。女性の異形を具現化し操りますが、自分の意志では制御できず携帯電話で指示された通りにしか動けません。

武装探偵社と対立関係にあるポートマフィアは、港を縄張りとする凶悪なマフィア組織です。企業などからの上納金・非合法な密輸品売買・麻薬・闇カジノなどを財源とします。 政界にもつながりがある他、武装探偵社と同様に多くの異能力者を構成員としており、軍警や探偵社すらも手に負えない存在です。 組織内で、物語冒頭で特にチェックしたい構成員2人を紹介します。

ポートマフィアの遊撃隊長を務める20歳の青年です。異能力"羅生門"によって、黒い外套を黒獣に変身させ相手を攻撃します。 人を殺すことに対して何の迷いも持ちません。殺戮に特化した残忍な能力と冷酷非情な性格で、軍警はもちろん探偵社からも恐れられる存在です。 気管支系の病気を患っているらしく、しょっちゅう咳をしています。

28歳で、ポートマフィアの構成員の1人です。白衣とゴーグルという風貌で、爆弾魔・マッドサイエンティストとも呼ばれます。 持っている異能力は"檸檬爆弾（レモネード）"です。これは、レモン型の爆弾によってダメージを受けない能力を指します。 過去には丸善ビルを爆破し、28人もの一般人を殺害したことで指名手配をされています。

『文豪ストレイドッグス』のキャラクターは、実在した文豪から名前をもらっているものの、文豪本人が登場するわけではありません。 しかし、例えば中島敦なら"月下獣"、太宰治なら"人間失格"など、異能力の名前は各文豪の作品やエピソードをモチーフにしたり、キャラクターの性格なども史実からヒントを得たりしています。 魅力的なキャラクターやストーリーの面白さだけでなく、文学や歴史についてのトリビアも学べるマンガだといえるでしょう。