ヤクザマンガのおすすめ20選。仁義と任侠、裏の世界を描いた作品

ドンケツ

主人公の沢田政寿（さわだ まさとし）は、かつて敵の事務所にロケットランチャーを打ち込んだことから、通称"ロケマサ"という二つ名で呼ばれています。 破天荒で喧嘩っ早い性格で、そのため腕っ節は最強なのですが、組でも持て余されて下っ端構成員に甘んじています。 彼の最強の名を襲名しようと、次々に男たちが勝負を挑んできます。そんな男たちの挑戦や、ヤクザならではの抗争を、ロケマサは腕っ節と男気で解決していくのです。

静かなるドン

25年にわたって連載され、巻数は100を越えています。ヤクザマンガの中ではかなりの長編と言えるでしょう。 主人公・近藤静也（こんどう しずや）は昼間は女性下着の冴えないデザイナーとして一般社会の中で生活していますが、その正体は1万人もの輩下を持った暴力団"新鮮組"総長だったのです。普段は物静かな様子から"静かなるドン"と呼ばれていますが、 やるときはやるかっこよさがあります。 冴えないデザイナーのときとのギャップがたまりません。鳴戸（なると）や龍宝（りゅうほう）など、周りのヤクザのキャラクターも魅力的です。

JINGI 仁義

ヤクザの世界で下っ端からのし上がっていく王道のマンガです。 主人公の仁（じん）はとある組の下っ端で、あるとき兄貴分の命令を受けて鉄砲玉として人を殺すことになります。ところが人違いの相手を撃ってしまいます。 撃った相手・ 義郎（よしろう）は元テロリストで非常に頭が切れます。2人はその後意気投合し、コンビを組んでヤクザの世界でのし上がっていくことになりました。直情的で一本気な仁と冷静な義郎のコンビはバランスが良く、また対照的な2人のやりとりはとても魅力的です。

土竜の唄

主人公の玲二（れいじ）は交番に勤務するいち警官でしたが、その行動力と正義感によってある任務に抜擢されます。それは、暴力団の組長を指定するため、ヤクザのふりをして、暴力団に潜入する"モグラ"の役割でした。 作中で彼は、色々なヤクザに認められ、親しくなっていきます。そうしたヤクザたちを最終的には裏切らなければならないという葛藤が、悲しみを誘います。血なまぐさいヤクザの世界を、正義感の熱い警官の視点で描いた作品です。

サンクチュアリ

この作品はヤクザと政治家という、全く正反対の2人のキャラクターが主人公です。 北条彰（ほうじょう あきら）は暴力団"北彰会"の会長。浅見千秋（あさみ ちあき）は民自党代議士・佐倉（さくら）の秘書です。2人はかつて、カンボジアから脱走したという過去を持っています。 2人はヤクザと政治、表と裏の両方から日本を変えるための行動します。ヤクザと政治家、裏と表の両方の世界から一つの事件を描写する独特の作品です。

ミナミの帝王

萬田銀次郎（まんだ ぎんじろう）は10日で1割の利子を加算する"トイチ"の高利貸しです。彼はヤクザでもなければ、どこかの組織のバックアップもありません。ただ一人で、大阪のミナミでたちの悪い客を相手にお金を貸し付け、回収する仕事をしています。 さまざまな事情で萬田からお金を借りる債務者たち、そんな債務者たちからあの手この手で返済させる萬田のやりとりは緊張感があります。また、萬田は理不尽に借金を背負った人の力になることが度々あり、詐欺師や犯罪者をやりこめることが多く、そうした萬田の行動が、この物語に爽快感を生んでいます。

闇金ウシジマくん

10日で5割という法外な金利屋を営むウシジマくんが主人公です。本作の登場人物たちは、ブラックリストに名前が乗り、カードは破産し、すでにどうにもならない債務者ばかりです。そんな債務者の悲惨な日常と、そうした返済能力のない債務者たちにいかにお金を返させるかをテーマに、暴力的な描写も多く描かれています。 本作には基本的に救いはなく、債務者たちは非業の最期を遂げます。 作者が取材したというそうした闇金事情はリアリティがあり、読んでいて思わず背筋がぞっとします。

ギフト±

臓器売買をテーマに描いた作品です。女子高生の鈴原環（すずはら たまき）は、裏で凶悪犯をさらっては解体して臓器を抜き出し、 臓器売買グループに提供するという仕事を行っていました。 女子高生が臓器を解体するという描写は衝撃的です。また、解体作業に何も感じていなかった環は、ある出来事をきっかけに少しずつ人間らしくなっていきます。 臓器売買を通した人間模様、環の純粋な内面を描いた話題作です。

クロサギ

主人公の黒崎（くろさき）は、詐欺師です。詐欺師といっても、一般人を騙す詐欺師"シロサギ"のみを詐欺にかける"クロサギ"です。かつて家族がシロサギに嵌められたことから、シロサギを憎んでいます。 作品に登場する詐欺の手口は、現実世界でも実際に起きている手口ばかりです。詐欺師を騙し返す黒崎の手口も実に巧妙で、詐欺にかかる人、詐欺にかける人の心理を学ぶことができます。

マンガの世界でヤクザといえば、"男気溢れる""ダーティー"などのイメージがありますが、だからこそギャグにするとギャップがすさまじく、笑えてしまいます。そんなヤクザの登場するコメディマンガを紹介します。