「進撃の巨人」がついに完結。内容やあらすじ、人気の理由は?

「進撃の巨人」がついに完結。内容やあらすじ、人気の理由は?

大人気マンガ『進撃の巨人』が2021年4月でついに完結しました。これを機に「『進撃の巨人』を読んでみたい」と思う人もいるでしょう。そもそも『進撃の巨人』はどんなマンガなのでしょうか。内容やあらすじ、どうしてここまで人気作になるに至ったのか、その理由について解説します。『進撃の巨人』を楽しむ際の参考にしてみてください。

目次

  1. 1
    進撃の巨人はどんなマンガ?
  2. 2
    最終回までのあらすじ
    幼年期編
    調査兵団編
    王政打倒編
    マーレ編
  3. 3
    進撃の巨人が人気の理由
    人類が食べられる?ダークなストーリー
    巨人たちとの立体的なアクションバトル
    濃厚な設定と世界観
  4. 4
    張り巡らされた伏線に注目しよう
    地下室の鍵
    隠された世界の歴史
    巨人の正体
  5. 5
    人類と巨人の戦いの結末は?
  • 進撃の巨人 attack on titan (1)

    少年・青年マンガ
    4.5
    500

    手足をもがれ、餌と成り果てようと、人類は巨人に挑む!! 巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の戦いが始まってしまう。――震える手で、それでもあなたはページを捲る。超大作アクション誕生! これが21世紀の王道少年漫画だ!!

    大人気マンガ『進撃の巨人』が2021年4月でついに完結しました。これを機に「『進撃の巨人』を読んでみたい」と思う人もいるでしょう。そもそも『進撃の巨人』はどんなマンガなのでしょうか。内容やあらすじ、どうしてここまで人気作になるに至ったのか、その理由について解説します。『進撃の巨人』を楽しむ際の参考にしてみてください。

    進撃の巨人はどんなマンガ?

    『進撃の巨人』は講談社『別冊少年マガジン』にて2009年10月号から21年5月号まで、12年ほど連載されました。19年時点で1億部を突破するなど、マンガとしてすさまじいヒットを記録した作品です。 数々のメディアミックスもされています。アニメは13年から放送され、20年にはNHKで第4期にあたる"The Final Season"が放映。上野の森美術館の『進撃の巨人展 WALL TOKYO』をはじめ、展覧会も頻繁に開催されています。 13年11月17日には日本中央競馬会とのコラボレーション企画としてブラウザゲーム『進撃のジャパンカップ』が公開されました。このように『進撃の巨人』は単純なマンガ作品の領域を超えて、さまざまな関連コンテンツが作られているのです。

    最終回までのあらすじ

    『進撃の巨人』がどのようなストーリーを辿ったのか、1巻から最終刊までそれぞれのストーリーのあらすじを解説します。

    幼年期編

    人類は巨人から身を守るために三つの壁を築き、壁の中で生活することで平和を手に入れていました。そんなある日、体長50mを越える超大型の巨人が、一番外側の壁である"ウォールマリア"を破壊してしまいます。 破壊された壁の近くの地域"シガンシナ区"は壁の崩壊した箇所から入り込んできた巨人たちによって壊滅状態に陥りました。エレンもまた生き残りはしたものの、目の前で母親を巨人に食べられるというトラウマを植え付けられます。 自らの母親が巨人によって殺害される光景を目の当たりにしたエレンは、"すべての巨人をこの世から駆逐すること"を誓うのでした。

    調査兵団編

    数年後、エレンは調査兵団へと入団するために訓練兵として訓練に明け暮れていました。その理由は調査兵団が直接巨人と戦う機会があること、壁外調査をするため、シガンシナ区にある自分の家の地下を訪れる可能性を考えたためです。エレンは、かつて父親から地下室に重要な秘密を隠していることを教えられていました。 そんなある日、再び超大型の巨人が現れて、今度はウォールマリアの壁を破壊。エレンは再び巨人と戦うことになります。 戦いの中でエレンは自らが巨人になる能力を発現させてウォールマリアの破壊箇所を塞ぎ、人類の窮地を救いました。その後エレンは調査兵団に入団してリヴァイ兵長のもとで任務をこなしていきます。 日々の最中、敵の巨人たちの中に、エレンと同様に巨人化した人間が紛れていることが発覚します。そのうちの一体である女型の巨人がエレンを連れ去ろうとしますが、調査兵団の働きによって失敗。この件をきっかけに、物語は対巨人から対人類へとシフトしていくのでした。

    王政打倒編

    壁の修復や調査を重ねる中で、色々な事実が明らかになっていきます。エレンたちと同期である調査兵団104期生のクリスタ・レンズが実はヒストリア・レイスという王家の人間であることや、現政権の王が偽りであることなどの事実が発覚するのです。調査兵団は壁の外に目を向ける前に、まずは内部のごたごたを片付けることの重要性を認識します。 また現王権は人類の存続など何も考えておらず、王も傀儡であったことが分かります。現政権に見切りをつけた調査兵団は、リーブス商会やピクシス司令、ザックレー総統など色々な人の協力を得て、クーデターを起こして現政権を打倒しました。 ヒストリアを新たな女王として即位させ、新政権のもとで新たな政策が行われていくことになります。その後、エレンはついにかつてのシガンシナ区にある自分の家の地下へとたどり着き、世界の秘密を明らかにします。 実は壁の中にしか生存していないと思われていた人類が壁の外にも存在していること、意志を持つ巨人たちは、外の世界にあるマーレという国の尖兵であったことなどが判明したのです。

    マーレ編

    舞台は4年後、マーレという国に移ります。マーレでは、巨人の1人であったライナーをはじめとするエルディア人に焦点があたります。戦士候補生の1人であったファルコは、記憶を失った負傷兵・クルーガーと交友を重ねて親しくなっていきます。 一方で、マーレ政府のフィクサーとして暗躍しているヴィリー・タイバーは、エレンたちがいるパラディ島に宣戦布告をするために演説を行おうとしていました。 演説当日に、ファルコはライナーをクルーガーへと引き合わせます。クルーガーの正体は、負傷兵のふりをしてマーレに潜入したエレンであることが判明するのです。 エレンは巨人化して、演説会場を襲撃します。これによりマーレは大きな被害を受けました。こうして、マーレとエレンたちパラディ島の勢力による新たな戦いの火蓋が、切って落とされたのでした。

    進撃の巨人が人気の理由

    『進撃の巨人』という作品がなぜこれほど多くの読者から支持を得ることができたのでしょうか。その人気の理由について解説します。

    人類が食べられる?ダークなストーリー

    『進撃の巨人』の世界観は、生態系の頂点に人類が君臨していません。人類を捕食する巨人たちが存在し、人類は巨人から身を隠しながら生活しています。 作品の世界観は過酷です。エレンたちと会話をしていた仲間や兵士が、次の話では巨人に食べられ、凄惨な死を遂げることも少なくありません。第1巻では、エレンの母親もまた巨人によって捕食され、その光景をエレンが見てしまうという壮絶な光景が展開されました。 このダークで過酷な世界観とストーリーが、『進撃の巨人』を人気作たらしめている要因の一つといえるでしょう。誰が生き残り誰が死ぬのか、展開がまったく予想できず、1話を読むごとに続きが気になって仕方ありません。

    巨人たちとの立体的なアクションバトル

    『進撃の巨人』の兵士たちは、巨人に対抗するため"立体機動"という特殊な戦法を用います。これは、障害物にアンカーを差し込み、ガス圧によって障害物をめがけて飛翔することで、巨人の急所である"うなじ"を切りつけるために人類が考案したこの作品のオリジナルの戦い方です。 この立体機動が、平面的な戦闘ではなく、高さまで取り入れた3次元的なアクションとして、作中では描かれています。 特にアニメでは、この立体機動によるアクションが非常に好評で、多くのアニメ評論家や視聴者からも高い支持を得ています。体の大きな巨人と兵士たちが戦う迫力あるアクションは『進撃の巨人』の代名詞といえるでしょう。

    濃厚な設定と世界観

    『進撃の巨人』は単純に巨人と戦うだけのアクションバトルではありません。物語の中盤からは対人類との戦いへとシフトしていき、なぜ巨人が誕生したのか、壁の外はどうなっているのかといった謎へと焦点が当てられるようになります。 このあたりの設定は、第1話時点から綿密に作り上げられていることが作者の口から明かされます。例えば、人類側の裏切り者である人物たちの行動は、発覚するまでの描写でもさまざまな伏線が張り巡らされていて、読み返してみると思い当たる行動が多く浮上するのです。 レイス家にまつわる物語や始祖の巨人、ユミルの民などのいくつものストーリーが煩雑に絡み合い、作品の世界観を作り上げています。この設定や世界観は、連載中は多くの読者を考察に走らせ、唸らせました。

    張り巡らされた伏線に注目しよう

    『進撃の巨人』の魅力に濃厚な設定を挙げましたが、物語中にはそれに伴うさまざまな伏線が張り巡らされています。 伏線に注目することで、より物語を楽しむことができます。その中でも代表となる伏線を紹介しますので、読む際には留意してみてください。

    地下室の鍵

    『進撃の巨人』第1巻で張られた伏線です。エレンが外出する際に、エレンの父・グリシャは「帰ったらずっと秘密にしていた地下室を見せてやろう」と言います。しかしその後、シガンシナ区は巨人の襲撃に遭い、エレンの住んでいた家も倒壊して地下室に行くことができなくなってしまいます。 また、エレンは後にグリシャから地下室の鍵を託されたことと「お前は地下室に行かなければならない」という言葉を授かっていたことを思い出します。 エレンたち調査兵団の目的の一つに、シガンシナ区にあるエレンの家の地下室を訪れることが加えられるほどに、物語の中では重要なファクターです。 地下室にはいったい何があるのか、そこでエレンが何を知るのかが物語の一つの分岐点となっています。

    隠された世界の歴史

    この世界にはいくつもの大きな秘密が隠されています。 例えば「人類を守る三つの壁は誰が建てたのか?」というものです。巨人の脅威にさらされながら、巨大な壁を建てるのは人類には不可能であり、作中ではこの壁の謎についても徐々に明かされていくことになります。 また、レイス家には「触れた人の記憶を消す」という特別な力があり、これによって民の記憶を消し、歴史を改ざんしていたことが後に発覚します。 エレンの同期の1人であるユミルが謎の文字を読めた理由や、巨人たちの秘密など、この世界には歴史とともに大きな秘密が隠されているのです。

    巨人の正体

    後に巨人の多くは人間であったことが発覚します。物語では、調査兵団に対し意志を持って敵対行動を取る巨人が多く現れます。彼らは元は人間であり、普段は人間としてエレンたちの仲間になりすまして潜伏しているのです。 巨人たちの正体は誰なのか、そして自分たちも人間であるにもかかわらず、なぜ人類を滅ぼすような行動を取るのでしょうか。進撃の巨人を読む上で見逃せない伏線です。

    人類と巨人の戦いの結末は?

    『進撃の巨人』は21年4月で完結し、テレビではファイナルシーズンも放送されています。12年にもわたる人類と巨人の戦いの結末は、はたしてどうなったのでしょうか。 世界に隠された真実、そしてエレンはどのような選択を取ったのでしょうか。目が離せない要素が盛りだくさんです。まだ読んでいない人は、ぜひ『進撃の巨人』を読んでみてください。

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