グルメマンガは、どんなジャンルの食べ物を描くかで作風が変わります。お酒に主眼を置いたものもあれば、朝食や昼食に絞った作品もあり、幅広い読者の需要を満たしてくれるはずです。そんな中で、これは読んでおくべきという作品を見ていきましょう。
いつかティファニーで朝食を
それぞれ事情を抱えた4人の女性たちが、変化していく生活の中で、理想の朝食を求める作品です。同棲していた恋人との別れ、不倫を続ける疲れ、自分をなかなか出せない葛藤、家事や育児に募る不満など、大人の女性が悩みと向き合いながら話は進んでいきます。 テーマはあくまで朝食なので、それぞれの悩みをヘビーに扱うというよりは、いつもと少し違う朝食が悩みを解決する小さなきっかけになる、と描かれ方をしています。そのため、構えすぎずに読み進めることができるでしょう。心理描写や会話もリアルで、似たような立場の女性が共感しやすい内容と言えます。 作中で出てくるお店やメニューは実際に存在しており、おいしい朝食を知りたいという方にもおすすめです。