おすすめの泣けるマンガ13選。何度も読み返したい名作を紹介

バイトで食いつなぎながらも音楽で成功する夢を捨てきれない種田と、平凡なOLの芽衣子の青春物語です。 芽衣子は何の気なしに種田が掛けた言葉を真に受け、仕事を辞めてしまいます。 見通しの立たない未来に思い悩み、喧嘩別れしそうになる2人でしたが、芽衣子が種田に「バンドを続けてほしい」という思いを打ち明けます。 種田は"ソラニン"という新曲を作りますが事故で他界し、残された芽衣子が種田の夢を受け継ぐようにバンドを組み、ソラニンを歌うのです。 2010年には実写映画化され、人気バンドの『アジアンカンフージェネレーション』が同名の曲を作曲したことで話題となりました。

四月は君の嘘は、音楽をテーマとした恋愛マンガです。2014年にはアニメ化、2016年には実写映画化されました。母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなった元天才ピアニストの有馬公生と、バイオリニストの型破りな少女、宮園かをりの2人が物語の中心です。 かをりのピアノ伴奏者に指名された公生は、彼女との関わりや恩師、友人たちとの出会いを通して、少しずつピアノに向き合えるようになっていきます。しかし、かをりはある秘密を持っていたのです。 かをりがついていた嘘とは何なのか、ラストに明かされる瞬間は涙なしには語れません。

初めて目にしたときには思わずぎょっとしてしまうようなタイトルですが、切ない悲恋が描かれた泣けるマンガです。 初々しく交際するシュウジと"ちせ"は、一見何の変哲もない普通の高校生カップルですが、実はちせに大きな秘密が隠されています。ちせは、地球のどこかで紛争が起きるたびに駆り出される"最終兵器"だったのです。 背中には機械の翼を生やし、目の前の兵器を次々破壊し、自らも傷ついていくちせと、ただ見ていることしかできないシュウジの恋は、戦争に巻き込まれてどんどん重苦しく、壮絶なものになっていきます。 丁寧な心理描写と淡いタッチの絵で読者を引き込む名作です。

orangeは長野県を舞台に繰り広げられる、青春SFラブストーリーです。高校2年の春、主人公の高宮菜穂に、10年後の自分から手紙が送られてくることから物語が始まります。 手紙には、未来の自分はある後悔をしていること、転校生の成瀬翔に恋をすること、翔が事故死する未来を変える行動をしてほしいことが書かれていました。 菜穂は、臆病な自分を変えて、"未来を変える"決心をします。周囲の仲間も、それぞれの後悔や悩みと向き合いながらも、共に未来を変えるため奮闘するのです。 高校生特有の不器用さや真っ直ぐさに心洗われます。

宇宙開発が進んだ2025年の日本を舞台に、主人公の南波六太（むった）と弟の日々人（ひびと）が共に夢を追いかけるストーリーです。 2人は子どもの頃、一緒に宇宙飛行士になることを夢見ていましたが、兄の六太は現実的でないと諦めて平凡な会社員になっています。一方、弟の日々人は宇宙飛行士の夢を叶えて月面滞在クルーの一員です。 弟の姿を見て、もう一度自分の夢を追いかけることを決心した六太は、一から宇宙飛行士を目指して奮闘しはじめます。 夢を諦めて大人になった人の心に刺さる物語です。兄弟で同じ夢を持ち、一緒に宇宙を目指すストーリーはロマンにあふれています。

鎌倉に住む3姉妹と、異母姉妹の"すず"の絆が描かれた作品です。 すずは周囲の大人に恵まれず、中学1年生であるにもかかわらず大人びています。父親の葬式で初めて、異母姉妹たちと顔を合わせることになります。 「一緒に暮らそう」という姉妹たちの提案にすずは快諾し、鎌倉の美しい街と姉妹たちの優しさに触れていくストーリー。 半分しか血がつながっておらず、一緒に過ごしてきたわけでなくとも、本物の家族になれるのだと教えてくれる作品です。

少年マンガには珍しく美術をテーマにした作品ですが、中身は熱いスポ根マンガであり、学生の情熱と才能のぶつかり合いが描かれています。 成績優秀の男子高校生、矢口八虎（やぐち やとら）はやりたいことが見つけられず、不良グループとつるみながら空虚な毎日を過ごしていましたが、ある美術部の先輩の絵に衝撃を受け、美術の世界に飛び込んでいくのです。 青春を燃やせるものを見つけた高揚感や、本物の天才に出会ったときに感じる敗北感、努力の末に報われる達成感を、主人公と一緒に味わってみてはいかがでしょうか。

こちらも少年マンガにはなかなか見られない、ファッションの世界を舞台にした作品となっています。主人公は、低身長ながらパリコレモデルを夢見る藤戸千雪と、経済的理由でファッションデザイナーの夢を諦めかけていた同級生・都村育人の2人です。 性別も性格も違う2人が、協力しながらひたむきに夢を叶えようとする姿に心打たれます。ファッション業界に興味がないという人でも、専門用語を使わず誰にでも分かりやすいように作られたマンガです。

スポーツものの青春マンガを求めているなら、こちらの作品はいかがでしょうか。 自分の才能に限界を感じてサッカーを諦めた男子高校生、安藤ソラが、女子日本代表の若宮四季との出会いをきっかけに、もう一度夢を追いかけるストーリーです。 題材自体はサッカーという人気スポーツを扱っているため王道マンガに思えますが、主人公と周囲の人物の人間模様を緻密に描いた一味違うマンガとなっています。 マンガは既に完結しており、冊数も全9巻と一気に読み切るにはちょうどいい長さです。