おすすめのラブコメマンガはこれ。今読みたい11作品を紹介

15歳の高校生・根島由佳吏（ねじま ゆかり）が暮らしているのは、今よりほんの少し未来、"超・少子化対策基本法、通称ゆかり法"が制定された世界です。 16歳になると遺伝子情報から最良の相手が導き出され、政府から通知を受け取った者は決められた相手と結婚しなければいけません。 由佳吏は思いを寄せるクラスメイト・高崎美咲（たかさき みさき）に告白し、幼い頃からの恋を実らせます。しかしその直後、由佳吏のスマホに届いた政府通知にあったのは、彼女の名前ではなかったのです。 自由な恋愛が禁じられた世界で、由佳吏は恋を守り切れるのでしょうか？美しい絵柄と完成度の高いストーリーは必読です。

黒沼爽子（くろぬま さわこ）は、黒髪ストレートのロングヘアーに青白い肌のせいか、クラスメイトから幽霊のように恐れられています。 そんな爽子に唯一優しく接してくれるのは、クラスの爽やか代表・風早（かぜはや）くんです。しかしある日、爽子が風早くんに抱く淡い憧れを、クラスのみんなにからかわれてしまって…。 本作の魅力は何といっても、主人公・爽子と風早くんのキャラクターでしょう。両極端な2人のようで、どちらも人に対する深い思いやりを持っています。 「これほどお似合いなカップルはいないでしょ！」と思いきや、純粋であるが故になかなか進展しないもどかしさがたまりません。

中身は至って普通の女子高生・赤坂 響（あかさか ひびき）は、親友・豆子ちゃんいわく"無駄にエロい顔と体"を持つ、お色気キャラとして認定されています。 そして冒頭から「俺の愛人になってください！」と、響に突拍子もない告白をするのが、本作のヒーローとなるわんこ系男子・青山大地（あおやま だいち）です。 青山は天真爛漫ながら大胆な部分も持っていて、読者の期待を裏切らないタイミングで響に迫ります。純愛とエロスを絶妙なバランスで成立させる、秀逸なギャグセンスに脱帽です。

敵対する2国間の少年少女が過ごす、寄宿学校"ダリア学園"を舞台に物語は進みます。 黒犬の寮（ブラックドギーハウス）のリーダー・犬塚露壬雄（いぬづか ろみお）と、白猫の寮（ホワイトキャッツハウス）のリーダーであるジュリエット・ペルシアは犬猿の仲です。 顔を合わせればケンカする2人ですが、その裏にあるのは「他の奴には絶対に傷つけさせない！」という燃えるような恋心です。学園版ロミオとジュリエットで、秘密の恋にドキドキしましょう。

成績優秀・眉目秀麗・品行方正を地で行く2人、四宮（しのみや）かぐやと白銀御行（しろがね みゆき）は「恋愛は好きになった方が負け！」と、かたくなに信じて疑いません。 事あるごとに頭脳戦が繰り広げられるのですが、2人の理路整然とした論理的思考の展開に思わず「なるほど…」とうなずいてしまう説得力があります。デフォルメされた恋の駆け引きが、抜群に面白い作品です。 とりわけ読者を引きつけるのが、隠し切れない恋心があふれるシーンでしょう。素直になれない2人がときおり見せる素の表情に、思わずキュンとさせられます。

恋に興味のない秀才・上杉風太郎（うえすぎ ふうたろう）に課せられたのは、一花（いちか）・二乃（にの）・三玖（みく）・四葉（よつば）・五月（いつき）の五つ子を無事に高校卒業させることでした。 初めは反発する5人でしたが、だんだんと風太郎に心を開き、やがて信頼を寄せ始めます。しかし実は、風太郎と五つ子の出会いは、これが初めてではなかったのです。 遠い昔に風太郎が運命的な出会いを果たした女の子とは、五つ子のうちの誰だったのでしょうか？底抜けにかわいい五つ子との毎日に、ページをめくる手が止まりません。

華奢でかわいいルックスの百瀬成海（ももせ なるみ）は、実は隠れ腐女子です。小・中学校の同級生だったゲーム廃人・二藤宏嵩（にふじ ひろたか）と再会し、たびたび飲みに行く仲になります。 成海にとって宏嵩は貴重なヲタク友だちですが、宏嵩は違います。成海が宏嵩の告白を受け入れる決め手となったのは、まさかの「コミケのイベント売り子に同伴してくれるから」でした。 作品を通して"ヲタクあるある"と、分かる人には分かるギャグがギュっと詰め込まれています。読んでどれだけ理解できるか、自分のヲタクレベルを測ってみても面白いかもしれません。

重田加代子（しげた かよこ）、通称シゲカヨは、45歳にして夫・タカハシから離婚を突きつけられます。かつて『ハッピーマニア』を読んでいた人なら「えっ？あのタカハシが？」と仰天すること間違いありません。 シゲカヨが恋多き女だったのは過去の話、今は突然の離婚話に戸惑うばかりです。ギャグやハイテンションなやり取りに隠れて気付きにくいですが、女性の本音や夫婦の問題など、ディープなテーマが背景にあります。 「本当の幸せって何だろう？」と考えさせられる作品です。アラフィフを迎えるシゲカヨの、波瀾万丈な幸せ探しを見守りましょう。

「泥棒猫！」の罵声とビンタで衝撃の幕を開けるのは、OL・三森（みもり）こころと超絶イケメン弁護士・梅宮 仁（うめみや じん）のラブストーリーです。 その後、こころはパラリーガルとして梅宮の補佐にあたるようになり、2人は依頼を解決していく中で絆を深めていきます。この弁護士の仕事の部分も面白く、作品にさらなる魅力を上乗せしています。 こころの明るさと真っすぐさに心引かれ、恋愛に冷めていたはずの梅宮が距離を縮め、恋が加速していく様子から目が離せません。ハイスペックなイケメンに振り回されたいときにイチオシの作品です。

高校生のとき、佐倉七瀬（さくら ななせ）は"運命の王子様"に出会いました。医者である天堂 浬（てんどう かいり）を追いかけて看護師になり、ついに再会を果たすのですが、実は彼は院内でも有名な毒舌大魔王だったのです。 しかし負けじと浬に食らいつく七瀬は、やがて勇者と呼ばれるようになります。七瀬が仕事に真剣に向かい合い、看護師として成長していく姿も見どころの一つでしょう。 浬もやがて一途な七瀬に絆されていくのですが、普段がドSなだけにデレを見せられたときの破壊力は半端ではありません。思わずニヤニヤしてしまうため、電車などで読む際には十分な注意が必要です。