2021年おすすめの百合マンガ14選。初心者から上級者まで

元々は『電撃文庫』から発刊されていた小説作品でしたが、読者からの支持を受けてコミカライズ化、テレビアニメ化されました。 安達としまむらの2人は高校で知り合い、気の合う友人同士になりました。好きな番組や料理について話したり、卓球をしたりといった日常を過ごしながら友情を育んでいた2人でしたが、安達はしまむらに恋心を抱いてしまいます。何気ない行為がすべて新鮮でドキドキを孕んだものに変わっていってしまうのです。 はたして安達の恋の行方はどうなるのでしょうか。砂糖のように甘い、まっすぐな青春を描いたストーリーです。

『幸腹グラフティ』や『城下町のダンテライオン』など、ハートフルな4コママンガに定評のある『まんがタイムきららミラク』より発刊されている4コマ作品です。 主人公の高校生・高山春香（たかやま はるか）は親友でクラスメイトの園田 優（そのだ ゆう）が、自分だけの特別な友だちでありたいと願い、他の子と仲良くなっていくのに嫉妬を覚えていました。 そんな春香に対し、優は「他の子たちとはしない特別なことをしよう」と提案します。その"特別なこと"として春香が提案したのは"キス"でした。これをきっかけに、2人は互いに特別な相手として、さらに意識していくことになります。 2014年にはテレビアニメ化もされた作品で、甘くてライトな雰囲気が百合初心者にもおすすめです。

『別冊少年マガジン』という少年誌に連載されている百合作品です。日常・ギャグのテイストが強く、百合に慣れない人であっても気軽に読むことができます。 主人公である菱川 俊（ひしかわ しゅん）は、高校入学初日にクラスメイトの刑部小槙（おさかべ こまき）に一目惚れしてしまい、その日からあらゆる手段で小槙にアプローチをします。しかしその方法が常識から外れているため、小槙にまったく相手にされません。 そんな俊の空回りするアプローチを面白おかしく描いた作品です。俊は真剣なのですが、その真剣さがかえって笑いを誘います。

森に隠されるように建つ星宮女学園高等学校を舞台に、女子生徒たちのさまざまな思惑が描かれています。彼女たちの制服には実はある秘密があり、その秘密と互いへの複雑な思いが絡み合う幻想的な作品です。 繊細な画風が、女学園の不思議な雰囲気と生徒たちの感情を丁寧に表現しています。まるで純文学のような清らかな風が、心の中を吹き抜ける一冊です。

魔女だけしかいない学園を舞台にした、少々ファンタジー色のある作品です。魔女たちの目的は人間への復讐であり、そのために魔女アリスは日々魔女としての修行を積んでいましたが、人間と魔女の混血であるマリの世話係になったことから、彼女の日常が少しずつ変化していきます。 「復讐なんてやめて、人間と仲良くする方が良い」と主張するマリを前に、アリスは衝撃を受け、彼女は少しずつマリに引かれていきます。やがてマリの見せた最強の魔法を前に、アリスは一気に、マリのことを想うようになってしまいます。 魔女と恋の間で揺れる、少女の一途さを描いた恋の話は全3巻と読みやすく、一気読みするのにもおすすめです。

都会から田舎の高校へ転校してきた小夏は、周囲にうまくなじめずにいました。そんな小夏に、水族館部のひとり部員である小雪が声をかけます。水族館部で孤高の存在として、誰とも深く交わることのない小雪と学校になじめない小夏は、互いに少しずつ引かれていきます。 お互いの寂しさを埋め合うように距離を縮めていくプロセスが丁寧に描かれていて、2人の友だちとも恋の相手とも言いがたい複雑な感情は、つい続きが気になってしまいます。

品行方正で成績優秀、スポーツ万能で非の打ち所のない少女・白峰あやかは、たった1人だけ勝てない相手がいます。それは何の努力もせずに常にどのジャンルでもあやかの上を行ってしまう天才少女・黒沢ゆりねです。 あやかは自分がトップであるために邪魔な存在であるゆりねが許せず、ゆりねは大勢の中で唯一自分に挑もうとするあやかを、互いに意識するようになります。 その他にも部活仲間や先輩後輩、教師などさまざまな百合の形が見られるのが本作の魅力です。2019年に全10巻で完結、ドラマCDも発売されています。

『pixiv漫画ランキング』で第1位を獲得し、書籍化された作品です。 周囲に内緒で同人活動をしていたオタク系OL・清水真琴は、偶然同僚の前川 茜に趣味がバレてしまいます。しかし、前川は過去に漫画家として活動していたという秘密がありという、お互いの共通の趣味を見つけるところから、2人の交流が始まります。 なかなか素直になれず、同僚以上友だち未満の関係で揺れる2人の姿にはやきもきさせられます。真琴は「百合マンガを書いていても同性を好きにはならない」と思っているのですが、茜に対する言動はまさしく好きな人のソレで、早く素直になって欲しいと多くの読者が思ってしまうことでしょう。 2人の関係ははたして進展するのでしょうか…見届けてみてください。

OL同士の職場恋愛を描いた作品です。商品企画課のエースとして活躍する沙緒里と、彼女の上司である綾子。沙緒里は綾子に好意を寄せていましたが、綾子には家庭がありました。 沙緒里は綾子への想いをずっと内に秘めていましたが、ある日、お酒の勢いで想いを伝えてしまいます。それをきっかけに2人は逢瀬を重ねることに… 沙緒里の後ろめたさと葛藤、綾子もまた家庭に対する思い、そして同性愛者ではないはずの綾子が徐々に沙緒里に引かれていく姿は、背徳感があって読み応えがあります。2人がどんな結末をたどるのかをぜひ読んでみてください。