お母さんはからかい上手。大人気からかいラブコメ『からかい上手の高木さん』の高木さんと西片くんが結婚!!?しかも二人の間に娘まで・・・!母と娘と、ときどき父?からかいホームコメディー登場!!
『からかい上手の(元)高木さん』とは
『ふだつきのキョーコちゃん』などを著作に持つ山本崇一朗先生の『からかい上手の高木さん』。『からかい上手の(元)高木さん』は、その登場人物である高木さんと西片くんの結婚後の生活を、稲葉光史先生が描いたスピンオフ作品です。夫婦、そして親となった二人、高木さんと瓜二つの娘・ちーちゃんの日常がほのぼのと描かれています。かつて西片くんをからかって翻弄していた高木さんと同じく、大好きなお父さんをからかって面白がる娘・ちーちゃんとのやりとりは必見です。血は争えませんね! 『コタローは1人暮らし』『れんげ*たんぽぽ』『おなかまるだしこちゃん』などが好きな人にもお勧めです。
登場人物たち
作中に登場する賑やかな西片くん一家を紹介します。 ※(元)高木さんの今の苗字は高木ではなく夫である西片くんの姓ですが、ここでは「高木さん」で統一して呼称させていただきます。
(元)高木さん・お母さん
中学のクラスメイトだった西片くんと結婚し、娘を設け、慎ましく生活をしている。家庭内では「お母さん」と呼ばれている。 学生時代は隣の席だった事が縁で、西片くんと親交を深めてきた。当時から彼を異性として好いており、からかっては反応を楽しんだり、時にはストレートに想いを伝えようとしたりと小悪魔的な言動で西片くんを翻弄していた。当時はストレートヘアを下ろしていたが、本作では専ら後ろに髪を一つに束ねたスタイルをしていて大人っぽくなっている。 西片くんへのからかいは健在だが、その奥にある妻として、母親としての愛情が見てとれ、“大人”になった高木さんの新しい魅力が感じられる。
ちーちゃん
高木さんと西片くんの愛娘。 毎朝、高木さんが運転する自転車に同乗して通園している幼稚園児。額を出した髪型をしており、容姿は母親である高木さんによく似ているが、性格は父親似であり、西片くんと同じ険しい表情になる事が度々ある。だがそれも可愛い。 遺伝なのか、お父さんである西片くんをからかい、翻弄するようになる。 お母さんである高木さんの頭の回転にはなかなか敵わず、うまくのせられてしまうお茶目さも。
西片くん・お父さん
高木さんの夫で、体育教師。本作の序盤には登場せず、7話目より登場。 家庭内では「お父さん」と呼ばれている。 中学時代から高木さんにからかわれ続けているが、結婚後の夫婦生活においても変わらず、高木さんの方が一枚上手で家庭内でも翻弄されている。大人になっても、まだ、どうしたら高木さんに勝てるのか、からかわれなくなるのかと悩む日々が続いている。そして更に、その素質を色濃く受け継いだ娘からもからかわれるようになり、生まれ持った“からかわれやすい体質”が浮き彫りになる。妻だけでなく、娘にも怯えるように。家庭内では何をするにも二人の視線が気になってしまう、悲しいお父さんである。
見どころポイント
(1)愛娘・ちーちゃんが可愛らしい!ほのぼの三人家族にほっこりする!
二人の特徴をよく受け継いでいる愛娘・ちーちゃん。性格は西片くんの遺伝子が色濃く出ているが、容姿は高木さんにそっくりで、ふとした表情の一つ一つに、両親それぞれの顔が浮かんで見えるほどです。高木さんとちーちゃんとの母と娘のやりとりは、中学当時の高木さんと西片くんを彷彿とさせます。流石は親子です。 高木さんがお得意の“勝負”も健在。ちーちゃんの興味を惹くのに効果的な方法であり、家庭内では度々勝負が繰り広げられています。西片くんに似て負けず嫌いなちーちゃんは、高木さんに負けまいと食い下がりますが、一枚も二枚も上手な高木さんにはかなうはずもありません。 “からかい”も“勝負”も立派なコミュニケーションです。これらのお陰か、家庭内はとても賑やかで笑いが絶えません。本作中には、幼稚園児らしいちーちゃん中心の可愛いエピソードも満載です。
(2)機転の利く高木さんは育児上手?
機転の利く返しで、中学時代は散々西片くんを翻弄してきた高木さんですが、娘を持つ母親になってもそれは変わっていません。娘のちーちゃんを手玉にとるのなんて朝飯前!? 例えば、言葉巧みに誘導し、ちーちゃんに片付けをさせるエピソードがあります。テレビを見ながら変身ごっこに夢中になっているちーちゃんに、魔法少女の衣装を着せる事で本人をその気にさせ、「魔法でお掃除しよっか!」と高木さんが誘います。すると、ちーちゃんは突然やる気に。追い打ちをかけるかのように「かなり強力な力が必要になるけど…やれるかな?」と煽り、更に自身がその場を離れる事によって、ちーちゃんの一人で完遂しようとする意欲に火をつけます。案の定、ちーちゃんは一人で遂行するのですが、これは魔法の力であるため、高木さんは褒めてやりません。続いて、「こっちの部屋もお願いねー。」なんて追加でお願いして、断れないちーちゃんに別の部屋まで掃除をさせてしまうのです。流石、高木さん!高木さんのような人が育児に向いていると言えるかもしれません。
(3)仲良し夫婦!学生時代には見られなかった2人のラブラブっぷり!
中学生だった西片くんも高木さんも立派な大人に成長し、娘まで設けていますが、二人の間では当時のようなやりとりは健在です。当時は、からかう際に、気づくか気づかないかの瀬戸際で好意を小出しにしていた高木さんですが、結婚後の彼女はだいぶストレートな愛情表現をするようになっています。大人になり、妻になったのですから、当然と言えば当然の事ではありますが。 驚くのが、大人になっても、西片くんの方は何も変わっていないという事。妻である高木さんの言動に未だに慣れていないような様子が所々で見受けられます。例えば、歯磨きの回では、ちーちゃんに「おとーさんもみがけた?」「おかーさんチェックは?」と、仕上げ磨きを高木さんにしてもらうよう促しますが、高木さんの膝枕を想像しただけで、慌てふためく西片くん。まるで思春期の少年のようです。 また、高木さんの“からかい”に対しても同じく、余裕は持てるようにはなったものの、いざ、からかわれると、その反応は中学生当時のまま。流石に耐性や対応能力がついてもいいものと思いますが、あまり成長が見られず、相変わらずの面白いオーバーリアクションが見られるので、高木さんがからかうことをやめられないのにも納得です。二人にとっては、言葉でじゃれ合うような“からかい”が、夫婦円満の秘訣なのでしょう。 高木さんがからかって、西片くんが悔しがるというお決まりのスタイルは、娘も含め西片家の家庭内で繰り広げられる日常を彩る、幸せの象徴なのかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。大人になった高木さんと西片くんは、期待を裏切る事なく、時を経っても、中学生時代からの関係がいい意味で続いている事に思わず感激してしまいます。その二人の特徴をバランスよく受け継いだ娘も加わった事により、より一層、ほのぼの感が増し、安定感のあるホームコメディーに仕上がっています。育児中のパパやママにもお勧めです。『からかい上手の高木さん』の読者はもちろんのこと、読んだ事のない人でも楽しめる内容になっていますので、ぜひ読んでみてください。
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