【ネタバレ注意】『モンキーピーク』サスペンスホラーの新星漫画が面白すぎる!

【ネタバレ注意】『モンキーピーク』サスペンスホラーの新星漫画が面白すぎる!

『モンキーピーク』は、原作:志名坂高次、作画:粂田晃宏により「週刊漫画ゴラク』にて、2016年から連載中の作品。残虐を極める魔猿と人との戦い、生きるか死ぬかの極限の状況下で豹変する人間の本性、壮大でリアルすぎる山の恐ろしさなど、息つく暇もない程の緊張感がたまらない!今大注目のパニックホラー作品です。今回はそんな魅力あふれる『モンキーピーク』の見どころ、キャラクターたちをご紹介します。

  • 『モンキーピーク』とは?

    とある製薬会社に務める社員たちが、社内レクレーションで訪れた山中で巻き起こる惨劇を描いたパニックホラー漫画。『凍牌』の志名坂高次が原作、『不沈アタッカー』の粂田晃宏が作画を手がける。 はじめは「猿」のような化物に、無差別に虐殺されているように見えていたが、社員たちに明らかな殺意を持って執拗に襲いかかっていることから、過去の薬害問題が関係している可能性が見え隠れしてきて…!? 『悪の教典』や『僕だけがいない街』『クダンノゴトシ』『食糧人類-Starving Anonymous-』などサスペンス、ホラー作品が好きな方にもおすすめ。 タイトルのモンキーピーク(Monkey Peak)とは、直訳すると「猿の岳」「猿の頂上」などの意味。タイトル通り、「猿」が物語の最重要キーワードであり全ての元凶となっている。

    あらすじ

    社員の結束を高める為の、登山レクリエーション。雄大な自然を感じる爽やかな山は、夜と共に惨劇の舞台と化す!藤ヶ谷製薬36名が体験した、未体験の悪意とは…!?『凍牌』の志名坂高次が初の原作を手がけ、俊英・粂田晃宏が入魂の筆致で迫る。戦慄と衝撃の山岳パニックホラー開幕!!

    魅力ポイント

    (1) 「猿」の得体の知れなさがヤバい

    人間よりも大きく逞しい体。剛腕から一気に振り下ろされる凶器。そして、身体能力だけでなく、飲水に毒を混入してくるなど、知性もあわせ持つ彼ら。 何より見た目が本当に恐怖。いつの間にか背後に忍び寄る様子にゾっと鳥肌が…。

    (2)非現実的なのに実話っぽいリアリズム

    舞台は外界と遮断された山。縦横無尽に突然襲いかかってくる異常な殺人鬼 “猿” から逃げるため、疲れても、仲間が死んでも止まれない極限状態の登山。凍傷にかかるのはもちろん、食糧難、飲料難による苦しみ、何時間にも及ぶ過酷な運動…そして精神的な疲労やストレスからくる人間同士の諍いなど、読んでいて苦しくなるほどとにかくリアル。 ストーリー展開のウマさとリアリティさから「実話をベースにしたのではないか」という噂が立つほど。

    (3)絶望的な状況からの這い上がり!

    これでもかという程理不尽に、得体の知れない “猿” という謎の生物によって次々と虐殺されていくキャラクターたち。そんな深い絶望の中でも、針の先のような小さな光をこじ開け、無理やり暗闇をぶち破っていく王道展開がアツい!

    生き残るかも知れない登場人物たち

    早乙女(さおとめ):23歳 営業担当

    本作の主人公。 過去にバイク事故で親友を無くし、また、登山中の事故で父を亡くしている。身近な人物を守れなかった責任から「2人を殺した」と語り、社員たちから敬遠される原因となる。 猿の内通者の疑いをかけられグループを追放されるが、弓で襲撃中の猿と交戦し傷を負わせるなど、強い闘争心を持っている。その後、社員は安斎率いるグループと、早乙女率いるグループに分かれることになった。

    宮田(みやた):23歳 営業担当

    早乙女とは同期入社であり、学生時代からの友人。営業部長の氷室の冗談を真に受け、スーツに革靴で登山に参加する。早乙女の理解者で、グループ分裂後は早乙女グループにつく。 極寒の夜、自分の状況を客観的に見て保たないと判断し、せめて早乙女だけでもと自分の服を託すなど、仲間思いのアツイ一面も。

    安斎(あんざい):34歳 法務担当

    アメフトの経験があり、大柄でがっしりとした体躯。社長亡き後は実質的なリーダーとなり、猿に内通していると考えた者へ拷問を行うなど、弱者は切り捨て、生存者をできるだけ多くするという考え方を持っている。強引なやり方に反発した早乙女たちとは別行動をとる。

    林(はやし):21歳 庶務

    口論や諍いが起きると率先して止めに入るような、揉め事を嫌うおだやかな性格。歳が近いからか、早乙女と宮田と行動を共にすることが多い。 しかし、これまで他のキャラクターたちの心理描写が各々描かれる中で、彼女のみ、一度も心の声の描写がないことから、猿の内通者である可能性も疑われている。

    飯塚(いいづか):26歳 開発室A

    自分がリーダーのグループを作ることで自分より弱い立場の人間をつくり、生き残るために利用して有利に進めようするなど、常に自分のことを優先して考えている。 みんなで分け合うべき飲み物や缶詰を隠し、こっそり食べる場面も。

    佐藤(さとう):31歳 経理担当

    当初はチームリーダーとして主導している立場だったが、途中で氷室にジュースを盗んだ濡れ衣を着せられ格下げされる。犯人扱いされ縛って吊るされ、猿が襲ってきた時も縛られたままの状態で誰も助けてくれなかったため、周りの人間に不信感を持っている。

    長谷川(はせがわ):50歳 人事部長

    登山のベテランで、数々の場面で経験からアドバイスを行う。過去、飲み屋での発言などで早乙女から厚く信頼されている。登山途中に突如消えてしまい、消えたその場から猿が登場するなど、その生死も、敵か味方かも未だ謎のまま。ストーリーに欠かせない謎の多い人物。 猿の仲間である日本刀の男は、長谷川の可能性があると言われている。

    藤ヶ谷製薬の社員たちを襲う謎の存在。 大型の猿のような姿をしており、キャンプ初日の夜から何度も襲撃を繰り返す。ストーリーが進むにつれ、ナタ以外にも弓や槍を持った複数の個体や、日本刀を手にし、フードで顔を隠した人物が現れる。

    ナタ猿

    はじめに襲いかかってきた猿で、初日と2日合わせて18人と一番多く人間を殺している。 のちに日本刀の男と救助隊も殺しているシーンがあり、無関係な人間も容赦なく殺す残虐ぶりが垣間見える。

    弓猿

    弓を使用し、社長の腹部を射って殺した猿。同じ場所でその他2人の社員も殺している。 早乙女と戦い、矢で二箇所を刺され早乙女の決死のダイブで崖下に道連れに落とされたが、その後、重症の状態でカニ歩きで登場。しかし、岡島に道連れにされ岩と一緒に崖下に落とされ死亡。

    槍猿

    前岳小屋でナタ猿と一緒に現れた猿。前岳小屋で2人の人間を殺している。最後は、遠野の爆弾で道連れにされ吹き飛び死亡。

    魔猿

    突如現れた、六ッ倉連峰の魔猿。他の猿たちとは比べ物にならない程の圧倒的な強さと身体能力を持っている。今後、モンキーピークのラスボスになると予想される。

    日本刀の男

    三ツ倉小屋に到着した際に突如現れた謎の男。迷彩柄の上着にフードを深く被っているため顔が見えず、正体は不明。救助隊をナタ猿と共に襲い、日本刀で斬り殺している。 この男を見た際、安斎が昔、長谷川が「日本刀を持っている」と言っていたのを聞いていたことから、長谷川の可能性を疑っている。

    メディア情報

    TVアニメ

    2018年よりアニメ配信アプリ『アニメビーンズ』でWebアニメを配信。アニメーション制作はTomovies LLCが手掛ける。主人公の早乙女には第12回声優アワードにて新人男優賞を受賞した八代拓を、同期の宮田には第6回声優アワードにて『うたの☆プリンスさまっ♪』のユニット「ST☆RISH」として歌唱賞を受賞した寺島拓篤を起用している。

    スピンオフ

    スピンオフ漫画『モンキーサークル』が、『漫画ゴラクスペシャル』にて、2018年から連載中。原作・作画とも本編と同じく志名坂さんと粂田さんが担当している。

    最後に

    山という閉ざされた空間において、未知の生物によって命を狙われる『モンキーピーク』。猿の正体は一体誰で、目的は何なのか?社員たちが所属する藤谷製薬が3年前に起こした薬害疑惑との関連は?早乙女たちは無事、下山することはできるのか…? 巻を追うごとに加速する緊張感にハマる人が続出!『モンキーピーク』は現在9巻まで絶賛刊行中です。

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