2014年10月から2015年3月までテレビアニメで放送、2016年には舞台化もされた草凪みずほ先生が描く『暁のヨナ』(「花とゆめ」にて2009年17号から連載中)。 謀反により王都を追われた主人公が、神託に従って不思議な力を持つ者たちと出会い、共に生きていく物語です。 大河ファンタジー・ロマン漫画『暁のヨナ』の主要な登場人物のキャラクターや役割などを、彼らの名言とともにご紹介します!
ロマン溢れるファンタジーの世界観だけでなく、過酷な戦場シーンもあり、様々な試練を乗り越えて強く成長していく主人公の姿に心惹かれる作品です。 登場人物たちの会話のテンポが良く、コミカルな場面と色々と考えさせられるようなシリアスな場面があることも見どころのひとつです。 己の弱さを受け止めた上で意思を貫いていく主人公の姿は、性別を超えて楽しめる作品となっています。 また、渡瀬悠宇氏著書『ふしぎ遊戯』やゲーム原作で水野十子氏著書『遙かなる時空の中で』などキュンキュン系ファンタジー×恋愛漫画好きにもオススメな漫画となっています!
珍しい赤い癖毛と恋愛ぐらいしか悩みのない高華国の姫・ヨナは、想いを寄せる従兄のスウォンの裏切りにより城を追われる。城を出て、初めて己の無知に気づいたヨナは、剣を取り、長い赤毛を切り捨て、自らも戦う覚悟を決める。幼馴染の護衛ハクと共に神託を授かるが・・・。 その神託とは?!
とても個性的で魅力的なキャラクターがたくさん出ています。非現実的なのに人間味溢れるそれぞれの登場人物たち!いつの間にか物語に引き込まれてしまう・・そんな素敵なキャラクターを今回は厳選して紹介させていただきます!
本作の主人公。初登場時15歳。身長157センチメートル。高華王国のただ1人の王女。この世界では珍しい赤い髪に、王家の象徴の紫の瞳を持つ。 国王イルの一人娘。従兄のスウォン、風の部族長で専属護衛のハクとは幼馴染である。 16歳の誕生日の夜、スウォンの裏切りにより父を弑逆される。父、城、身分、そして想いをよせていた人を全て失い、危険なところを幼馴染のハクに助けられ城から逃げ延びる。 逃亡の旅の途中で辿り着いた神官イクスにより建国神話に登場する四龍の子孫を集めよと神託を受け、ハク・ユンと共に四龍探しの旅を始める。 幼馴染のハクは、最も信頼できる存在で、逃亡の旅を通してその思いは恋愛感情へと変化した。
ヨナの専属護衛を務める青年。初登場時18歳。身長188センチメートル。黒い髪に黒い瞳を持つ。緋龍城の要である五将軍の一人で、風の部族の族長だった。 王女であるヨナの専属護衛官も兼任していたため、15歳からは城に居を構えていた。高華屈指の武人で"高華の雷獣"と呼ばれる。 大刀の腕は、キジャに「龍の腕と互角の威力」と言わしめるほど。槍や剣、弓など一通りの武器は使える上、素手での実力も高い。 ヨナに対しては護衛として主に敬語で話すが、幼馴染であるため、時に分不相応な軽口を叩くなど、口調は様々。 幼い頃から、ヨナに好意を抱いているが彼女がスウォンに好意を抱いていることを知っており、自分の想いは押し殺し、あくまで従者として、幼馴染として、二人を支えようと決めていた。
ヨナの父方の従兄。イル王の実兄ユホンの息子。初登場時18歳。身長185センチメートル。王族の象徴である紫の瞳を持つ。金茶の長髪で、下の方で結わえている。 普段は穏やかでおっとりとしており、締まりがない印象を与えがちだが、実際はかなり聡明で、冷徹に物事を見極める視野を持ち、剣の腕も立つ。 ヨナやハクとは幼馴染であり、幼いころからとても仲が良かった。ヨナを妹のように可愛がり、ハクを兄のように慕い憧れていた。 ヨナの16歳の誕生日、謀反を実行し叔父のイル王を弑逆。偶然現場に居合わせたヨナまでも手に掛ける素振りを見せ、さらにハクにも剣を向けたが、最終的にはヨナとハクへ追っ手を向けなかった。 弱体化した国を憂いており、国民を犠牲にしたくないと思う反面、国を守るためならば多少の犠牲を払う覚悟も併せ持つ。王としての素質は大いにあるが、反面人としての感情が読み取り辛く、大変謎の多い人物でもある。
4つの「龍」の力を宿した4人の戦士。 白龍・キジャ、青龍・シンア、緑龍・ジェハ、黄龍・ゼノのこと。 高華王国の建国神話で、初代国王である天から遣わされた赤い龍の化身「緋龍王」が、権力を欲する人間たちによって滅ぼされようとしたとき、彼を助けるため天界から舞い降りた「白龍」「青龍」「緑龍」「黄龍」の4体の龍が、それぞれ人間に血を与えその能力を宿した。 「ある者は何をも引き裂く鋭い爪を、 ある者は彼方まで見通す眼を、 ある者は天高く跳躍する脚を、 ある者は傷つかない頑丈な体を。」 それぞれ与えられた能力で、戦士達は部族を率いて緋龍王を守り国の混乱を鎮め、役目を終えた後はいずこかへ消えたという。 四龍の戦士は兄弟・親戚のようなもので、お互いの気配を感じることができる。 ゼノを除く3人はヨナと出会ったとき、四龍の声を聴いて血が沸騰するような洗礼を受け、その後も強く彼女に惹かれている。ヨナ自身も四人と会ったとき四龍だと分かり、また離れがたい気持ちになっている。
初登場時15歳。身長162センチメートル。茶髪に青い瞳を持ち、頭に羽根飾りを着けている。仲間内では最年少。 元々は火の部族領の東火村の生まれで孤児。心優しく面倒見のいい性格で仲間からは「お母さん」と呼ばれることも。 好奇心旺盛で賢く、薬の調合や料理、裁縫、商売や戦略の面など器用にこなす一種の天才。だが戦闘能力は皆無。美少年を自称し、実際女装しても気付かれないほどの容姿の持ち主でもある(声変わり前というのも一因)。 ヨナと天幕で2人きりで寝ていても唯一誰にも警戒されない存在でもあり、仲間全員から自身だけ男扱いされていない。 絶壁から落ち怪我を負っていたヨナとハクを助け、結果として神官を探していたヨナをイクスに引き合わせた。ヨナ達が旅立つ際、イクスの世界を知った方が良いという勧めにより、二人と同行することとなる。
タイトルから見るとファンタジーで女子キャラが多いイメージがしますが、紅一点はヨナしかいなく、そのほかはみんな男キャラ。しかも、イケメンばかり! 特にハクやキジャは絵に描いたようなイケメンキャラで、現実世界に居たら一発で女子にモテること間違いない! ユンは美少年で、女子に変装したら女の子に間違われるほどです。スウォンもロングヘアーで、どこか中性的な美男子です。
物語では様々な人が様々な立場で悩んで行動している姿に涙せずにはいられません。 そんなシリアスな場面から、ギャグか!と思わずにいられないコメディーな掛け合いがテンポよく描かれています。 上手な切り替えがとても読みやすく魅力の一つと言えます。
登場人物それぞれに心に秘める思いがあり、その描写が魅力の一つとなっています。 今回はその中でも特に心に響いた名言をいくつかご紹介します! 「私は何も知らない姫だが 道理も分からぬ者の言葉に耳を貸すほど 落ちぶれてはいない!!」 byヨナ 「私が生きること あなたが生きること 無意味だなんて言わせない こんな暗やみ打ち破ってあげる」 byヨナ 「どっちにしろ俺は 次期王はスウォン様しか認めねえ その時 あなた様の右腕となり滅びの刻までお二人の傍らに 三食昼寝付きで」 byハク 「見ているだけの天など 私にとって何の意味もありません 欲しいのは神ではなく 人の力なのだから」 byスウォン 「私は好きですよ ヨナの髪 きれいな紅(あか)暁の空の色です」 byスウォン 「どうしていいか分かんなくて俺…っ とりあえずご飯炊いて待ってたんだけどぉ!!」 byユン どんな場面で、どんな想いで放った言葉なのかぜひ本編でご確認ください☆
「少女漫画らしからぬ少女漫画!!3巻くらいからの面白さが異常!!引き込まれる!!」 「仲間と共に進むヨナの成長振りに胸が打たれました!」 「1〜3巻読んで凄く面白いから4巻も購入!そのままコミックを15巻まで買っちゃいました!!この本は徐々に面白くなっているので7人の旅がめっちゃ面白いです( ̄▽ ̄)こんなにハマった漫画は久しぶり」
2014年10月よりTOKYO MX他にてTVアニメが放送された(全24話)。また2016年3月に『舞台 暁のヨナ』が上演。2018年11月に舞台第2弾となる『舞台 暁のヨナ〜緋色の宿命編〜』が上演され話題にもなった。
いかがでしたでしょうか? 普通のファンタジー作品とは一味も二味も異なる魅力がある『暁のヨナ』。 読んでない人もまた読みたくなった人もこの機会に是非読んでみて下さい!