「男の娘(おとこのこ)」という言葉を知っていますか?その意味は文字通り、女の子にしかみえないけれど実は女装した可愛い男の子の事なんです!最近では「男の娘」が登場する漫画作品も多く、そのジャンルも少女漫画からギャグ漫画まで様々。外見が女の子のようであることが「男の娘」の条件なので中には中身は男性らしいというギャップを持ったキャラクターも!そんな魅力的な「男の娘」の登場する作品を紹介します。
ヒメゴト~十九歳の制服~ 1
少年・青年マンガ大学1年生の櫟原由樹(いちはらゆき)は親友に呼ばれる「ヨシキ」というあだ名の通り、服装も行動も男らしく振舞っていた。しかし本心では自分らしさを見失い男性的な振る舞いを演じているだけであり、自宅で高校時代のスカートをはいている時だけ女の子になれた。由樹と彼女を取り巻く、永尾未果子(ながおみかこ)と相葉佳人(あいばかいと)を加えた3人を主人公に大人になりきれないが子供でもない19歳の「ヒメゴト」が描かれる——。この位の年齢だと誰もが自分らしさについて考えたことがあるのではないでしょうか?一見、特殊な悩みを抱えている登場人物たちのようですが、その悩みの本質は誰にでも当てはまることです。”よくいる”大学生の悩みを深く描いた作品です。
女装してめんどくさい事になってるネクラとヤンキーの両片想い 1巻
少年・青年マンガメイド喫茶で働く「花」と花を目当てに店に通う美女「めい」。両片思いの二人だが、その正体は同じ学校に通うネクラとヤンキーの男子!お互いの正体を隠したまま距離が近づく二人だが…!?Twitterで29000RTされた超話題作の描き下ろしたっぷりの単行本!とにかくとおる先生の描く女装男子が可愛らしく癒されます。お互いの正体を知らないまま同じ学校なのに連絡を取り合ったり、絶妙にすれ違い続ける2人にやきもきすることも…。女装男子×2の「花」と「めい」の恋はどのジャンルにも当てはめられない唯一無二のもの!最終的にどんな形で結ばれるのか楽しみな限りです。
海月姫(1)
少女・女性マンガ『東京たられば娘』などの東村アキコ先生の代表作の一つ。クラゲオタクの倉下月海(くらしたつきみ)はイラストレーターを目指して上京し、天水館(あまみずかん)という昭和の香りのする質素なアパートで暮らしていた。女性専用のこのアパートの住人は全員”腐女子でニート”だった。ある日、ペットショップで月海とクラゲを助けてくれた美女を家にあげる。その美女の正体は近所に豪邸を持つ政治家一族の次男・鯉淵蔵之介(こいぶちくらのすけ)というれっきとした男性だった——。美女にしか見えない蔵之介が尼〜ずを綺麗に変身させていくシンデレラストーリーで、わくわくさせてくれます。オタクの残念な一面も明るく笑いに変えていて楽しく読みやすい作品です!
ボーダー 1
少年・青年マンガ大学生の清田は合同ハイキングのサークルをやめ、大学の合間にひとり山に登るような生活をしていた。かつてのサークル仲間・桜井さんとの飲み会の後、清田はひったくりから桜井さんのカバンを取り返してくれた「お姉さん」のことが気になり始める。「お姉さん」にはある秘密があったーー。種田さん(「お姉さん」)の服装を女装と定義していいのかは微妙なところではありますが、種田さんと清田を中心に魅力的で等身大の登場人物が出てきます。トランスジェンダーについて扱った作品ですが、タイトルの『ボーダー』とはまさしくそのボーダーを越えられるかということだと思います。自分ならどうするか無意識に考えてしまうような作品です。
げんしけん(1)
少年・青年マンガ椎応大学のいわゆるオタクサークル「現代視覚文化研究会(現視研)」。新入生の隠れオタク・笹原はオタクサークルに入ろうと新歓中の大学をうろつきながら、目についた現視研へ見学し入会を決める。個性豊かな先輩と同級生に囲まれ、オタクであることを隠していた笹原と現視研の部員たちの日常を描いたオタク青春作品。オタクを主人公にした漫画作品はいまでこそたくさんありますが、この「げんしけん」こそ最初のオタク漫画かもしれません。基本的には日常漫画ですが、同じ趣味を持った仲間たちの中で笹原はじめ部員たちは少しずつ成長していきます。オタクには身に覚えのあるかもしれない(?)会話や話のテンポも大きな魅力のひとつです。
小林が可愛すぎてツライっ!! 1
少女・女性マンガ小林愛(こばやしめぐむ)と小林十(こばやしみつる)は双子の兄妹。積極的で女の子にモテる十に対し、愛は歴女ゲーマーで二次元が大好き。ある日、十に追試の替え玉受験を頼まれた愛は、男装して十の通う男子校に通うことになる…。入れ替わった先でお互いに始めての恋を経験する愛と十。入れ替わりながらの恋愛模様は果たしてどうなっていくのか…!?『好きです鈴木くん!!』や『うわさの翠くん!!』の池山田剛先生の代表作の一つの名作少女漫画です!オタク男装女子に女装男子…ととにかくいろいろな個性を持ったキャラクターが出てきて、そのどれもが魅力的です。池山田先生らしい王道の展開もありつつ、新しい少女漫画だと思います!
うそつきリリィ 1
少女・女性マンガ入学したての高校1年生・早乙女ひなたは超タイプの男子・苑(えん)に告白される。初めての彼氏に喜んでいたものの、苑は実は超男嫌いで女装が趣味の美女という一面を持っていた…!タイトルの『うそつきリリィ』とは女性同士が好きになることを指す「百合(リリィ)」という言葉から来ています。表紙の女の子もヒロイン・ひなたに見せかけて実は女装した苑なんです!女の子同士に見えるけど、実は男女で、彼女のひなたの方が男らしく苑が女っぽいときもあるというチグハグな関係ですが、お互い少しずつ歩み寄って等身大の高校生カップルになっていきます。ギャグテイストで、色いろな恋の模様を肯定して応援してくれる漫画だと思います。
オトメン(乙男)(1)
少女・女性マンガ柔道や空手、さらには剣道で全国一の腕前を持つ学校内では女子に大人気の正宗飛鳥(まさむねあすか)。「男の中の男」呼ばれ、長い間可愛いものやきらきらふわふわしたものが好きな自分を抑え続けてきた。しかし、そんな彼はカツアゲから男子生徒を救った転校生の美少女・都塚りょう(みやこづかりょう)に一目惚れしてしまう。多くの少女漫画ではかわいいもの好きの少女がかっこいい男の子に恋をする展開が定番ですが、主人公の性別を変え少女趣味を持つ「男の中の男」が男らしい女の子に恋という展開にするとさらに面白くなるのかと感動しました!性別は関係なくだれがどんな趣味を持っていてもおかしくないという認識が広まるといいなと思います!
ミキの放課後
少年・青年マンガ男子高校生・伊月(いつき)はある日、男子トイレから美少女が出てくるのを目撃する。実は彼女は同じクラスの地味で大人しい男子生徒、幹(ミキ)が女装した姿だった。女装の事を打ち明けられて以降何かと伊月は幹の面倒をみるようになる。さらにあらたな男の娘なども登場し、表面的な性別にとらわれない、優しいラブコメ作品となっています。数ある男の娘作品のなかでもつむらちた先生の描く男の娘キャラクターの可愛さは別格です…!!むしろ女の子でもこんなにかわいい子はいないかも…という気持ちにさせてくれます。初恋と友情のどちらもテーマになっており、あまり男の娘作品を読んだことがない人にも読みやすく、なおかつ男の娘の魅力が伝わる作品です。