バイクに憧れていた人は、意外と多いのではないでしょうか? 見た目が格好いい、速く走れることに憧れる、アクティブな動作を決めてみたい、日常生活にあれば便利……など、様々な魅力を持っているのがバイクです。 今回は、そんなバイクを特に魅力的に描いている、バイクに乗りたくなるような漫画を紹介いたします。 バイク好きの方はもちろん、そうではない方でも楽しめる漫画ばかりです。ぜひご覧ください。
トップウGP(1)
少年・青年マンガバイクを駆使して速く走りたい、そう思ったことはありませんか? 『トップウGP』は世界最高峰のバイクレース「MotoGP」で世界チャンピオンの最年少記録に挑戦する、若きライダーの姿を描いた作品です。 7年前、憧れのお姉さんである新井真音のレース姿を眺めていた宇野突風は、父である鉄平と真音に、バイクに乗ることを勧められます。彼は天性の観察力や身軽な身体を武器にして、バイクレースの面白さに魅了されていくのです。 作者は『ああっ女神さまっ』や『逮捕しちゃうぞ』でも有名な藤島康介先生。その画力で描かれるバイクの描写は見事の一言。細かな部分は丁寧な説明もされていますので、「スポーツとしてのバイクを楽しみたい」という方は特に楽しめる作品ですよ。
ばくおん!! 1
少年・青年マンガ可愛らしい女の子キャラが何かに打ち込む姿を描いた日常漫画は沢山ありますが、こちらはバイクと掛け合わせた異色作になっています。 登校途中の坂道にへこたれたことがきっかけで、バイクに興味を持ち始めた女子高生の佐倉羽音。そんな彼女が個性的で楽しい仲間達に支えられながら、免許の取得を目指す姿や、取得してからのバイクライフを描いた漫画です。 バイク漫画というと、どうしても硬派なものを想像してしまいがちですが、この作品は日常ものとも呼べるようなコミカルな作品になっています。しかし、作中のバイクネタはかなり濃いものが多く、むしろバイク好きこそ楽しめるものもあります。 幅広いバイク乗りに読んでいただきたい作品です。
キリン(1)
少年・青年マンガバイク漫画の金字塔との呼び声高いのが『キリン』という作品です。全39巻と長めの漫画ではありますが、4つのエピソードからなる群像劇になっています。 各エピソードともに、バイクに魅せられ、スピードに憑りつかれたバイク乗り達の生きざまや人生観をメインに描写していて、いわゆる特定のバイクそのものを描いた漫画とはまた違った趣のある作品です。 タイトルのキリンはバイクを指しています。草食動物ではあるが、肉食動物(車)にも立ち向かっていける強さを持ちたい。というバイク乗りの願いが込められている訳ですね。 実写映画化もしている人気作である『キリン』。バイク乗りの方は、バイクに乗り始めた時の衝動を思い出しながら読んでみてください。
バリバリ伝説(1)
少年・青年マンガ『頭文字D』でも有名なしげの秀一先生が描いたバイク漫画がこの『バリバリ伝説』です。 バイクに魅せられた高校生の巨摩郡(こまぐん)が公道レースから、アマチュアへ、さらにプロとしてレースの世界に入り世界チャンピオンになるまでを描いた物語となっています。 当時のバイクブームもあり、バイクファンからは熱狂的な評価をされたことでも有名な作品です。学園ものと公道バトルの色が強かったストーリーの前半は、実社会で行動レースが行われて社会問題になったほど。 しかし作中でそのような危険運転に警鐘を鳴らしているなど、単に速さだけを追求した作品ではありません。 バイク乗りの青春漫画が見たいという方にはぜひおすすめしたい一作です。
風を抜け! 1
少年・青年マンガ幼い頃からモトクロスを愛し続けた17歳のケイ。兄である風祭和人がレース中に転倒し、上から降ってきたバイクの下敷きになり死亡してしまいます。そんな悲しみの中で、レースで実績を重ねスーパークロスへの出場権にやっと辿り着いたケイ。しかし、がむしゃらに努力を重ねてきたケイの体は限界に達していました。ケイは世界一の座を掴むことが出来るのでしょうか。 未舗装のコースで速さを競う、モトクロスを題材にした珍しい漫画です。モトクロスは、ロードが未舗装であるため、飛んだり跳ねたりといったアクションが多く、見ていてハラハラする反面、非常に楽しむことが出来るスポーツです。 このマンガは、そんなモトクロスの魅力を余すことなく伝えてくれる作品になっています。
ジャジャ 1
少年・青年マンガ19歳のフリーターで、普段はバイク便のライダーをしている宮城。彼の住むマンションの1階はイタリアンバイクの旧車を主に扱う店で、そこを営むレナと宮城はお互いに惹かれ合っている様子も見せながら、ただのバイク仲間のようでもあり……。そんな彼らと、バイク愛好家たちの日常を描いた作品となっています。 舞台がイタリアンバイクの旧車を扱うお店と言うだけあり、作中で言及されるバイクはイタリアの古いものが中心になります。その描写と知識量は、バイク好きはもちろん、そうでなくとも舌を巻くこと必至。 作者含め、登場人物たちが皆一様にバイク愛に溢れているので、読んでいるうちに自然とバイクに興味が湧く作品です。
My Favorite BIKE 1
少年・青年マンガ一話完結型の短編集でありながら、番外編も含め六巻もの巻数を刊行している人気作が『My Favorite BIKE』という作品です。 毎回、国産バイクを中心に一話一車種を取り上げながら、バイクとバイク乗りを取り巻くドラマを描いた作品になっています。 一話で描かれるのは「スーパーカブ」。従兄からバイクをもらえることになった主人公は福岡から宮崎へ向かいます。従兄ご自慢のハーレーをもらえると思っていた主人公ですが、もらえたのはスーパーカブで……。 バイク乗りの感情や、その人が持つバイクとのストーリーを描いているので、特にバイクに乗っている方なら、きっと感情移入してしまう話があるに違いありません。 自身とバイクの物語を思い描きながら読んでみてください。
どこまで行けるかな? バイク免許取得エッセイコミック
少女・女性マンガ漫画家で、二児の母で、運動音痴で、インドア派で、身長は低い……そんなバイクとは無縁な生活を送っていた著者である藤末さくらが、ひょんなことをきっかけに二輪免許取得を目指します。その様子を描いたエッセイ風味の漫画です。 身長が小さくて、運動神経はない、そんな非力な女性である著者が、免許取得の為に悪戦苦闘しながらも頑張る様子が描かれていて、バイクに詳しくない方でも応援したくなる、自分も頑張ろうと思えるような漫画になっています。 もちろんバイク乗りの方であれば、教習所での様子や、実際に公道に出てからの様子など、随所に共感できるのではないでしょうか。 バイク乗りの方だけでなく、夢を追いかけている方にもおすすめです。
凸凹 DEKOBOKO(1)
少年・青年マンガ子供の頃からオフロードバイクに乗っている中学生の三原勇希は、父の転勤で関東に引っ越すことが決まってしまいます。彼女は地元で最後のレースに臨むことになった彼女は、淡い恋心を抱く幼馴染兼ライバルの伊藤清志に「このレースであいつに勝ったら好きって言おう」と秘かに決意するのですが……。 バイク漫画と言うとどうしても硬派な、またはバイクの魅力を押し出した作品だと思ってしまいがちですが、この作品は「オフロード」を取り扱い、人間関係や主人公の恋愛模様の描写に力を入れている異色作。 バイク描写もさることながら、丁寧に描かれた心理描写は必見です。バイク好きの方でなくても読みやすいバイク漫画ですよ。
すく~~~と!(1)
少年・青年マンガ速さを追求したものじゃなくて、もっとバイク乗りの日常を描いた作品が読みたい、という方にはこの『すく〜〜〜と!』はぜひ読んでいただきたい作品です。 スクーター乗りの大学生・トミィのバイクを中心にした日常がのんびりとしたテンポで描かれています。 服装が制限されてしまうなど、日常的にバイクに乗る人ならきっと共感できるようなあるあるネタが満載で、バイク漫画ながら非常にゆるく読むことができます。 速さを求めるものではなくて、もっと日常と密接に関係を持った、生活用品としてのバイクを描いた漫画を読みたいのであれば、この漫画を手に取ってみてください。