「表情に出さないだけ……感情はあります」淡白だと思われるのには、もう慣れていた。夜ふけにひとり、スマホの光だけを見つめる。窓の外は、止む気配のない雪。電車も止まって、帰る道がなくなった。「大雪で足止め……計画外です」「……こうして二人きりだと」「ペースが狂います……」「寒い……から」「くっつかせてください……」触れた手のぬくもりで、張りつめていたものがほどけていく。「お願いです……抱いてください」「ちゃんと、見てて」一度崩れたら、もう止まらない。眼鏡の奥の目が、知らない色に変わっていく。「大雪よ……もっと降って……」「中に、出して……っ」翌朝、湯気の立つカップはふたつ。「足止めがなくても……こうしたかった」「内緒だよ」淡白だと思っていた爆乳家庭教師の、大雪に閉じこめられた一夜。フルカラー。

