「残業で二人きり……意識しちゃうよ」閉店後のジムに残ったのは、彼女とお客さんだけ。片付けの手が、ふと止まる。「自分から、触っちゃった」ダンベルを戻すはずの指が、違うものに触れてしまう。「押し倒していい……?本気で」「……いいよ」伸ばした手を、自分から取った。「そこ……いいの……」汗だくのタンクトップのまま、何度も名前を呼び合う夜。「私、もう我慢できない」涙目で耐える顔さえ、見られて嬉しいと思ってしまう。「……もう、離れられない」「また、トレーニングしよ?」ロッカーで、誰もいない夜のジムで、何度も。汗だくで火照ったタンクトップ姿のジムのお姉さんの、誰にも言えない残業。フルカラー。

