「お堅いって思われてるのかしら……」夜、スマホの光の中で、ひとりそうつぶやいた。消しゴムに伸ばした指が、ふいに触れる。真面目に教えるほど、なぜか胸がざわつく。鏡の前で、ほどけかけたリボンを結び直す。だから、教え方を変えることにした。「一問正解するごとに……ね?」「ご褒美あげるから」「先生の体……教材だと思いなさい」胸元のリボンがほどけたら、もう参考書には戻れない。「さあ……実技の時間よ」教えているはずの側が、先に崩れていく。「最低よね……でも本気」次の授業は、自分から扉を開けた。翌朝、机の上のマグカップはふたりぶん。何もなかった顔で、また参考書を開く。「このことは、二人の秘密よ」お堅いと思っていた巨乳家庭教師の、誰にも言えない個人授業。フルカラー。

