主人からのメールは、今日も返ってこない。熱を出したあの子のために、台所に立つ。「熱出すなんて でも元気そうだしよかった」鏡に映った自分が、なんだかおばさんに見える。それなのに、触れた手が熱くて離せない。「……おばさんはいやだな」「「美沙さん」って呼んで」だめだとわかっているのに、先に触れたのは自分のほうだった。「……いいよ。私も、そうしたいから」エプロンの下で、抑えてきたものが少しずつほどけていく。「恥ずかしいけど……見てて」看病のはずの夜が、朝まで終わらない。「自分から、動いちゃう……」翌朝、風邪はすっかり治った。みんなの前では、いつも通りの顔で笑っている。ふたりきりになると、目だけが違う。「……夜、待ってるから」清楚だと思っていた巨乳の彼女の、看病の夜から始まった顔。フルカラー。

