みちひらきのおかげ犬

一匹の犬のお伊勢参りが、かたい心をほどく。 「この子は『おかげ犬』で、名前はシラタマです。人の言葉がわかるかしこい子です。どうか、お伊勢参りを手伝ってやってください。貴方にも御利益があると信じております」  飼い主の手紙を携えて、たった一匹で、お伊勢参りの旅を続ける白い犬、シラタマ。江戸時代、飼い主に代わってお伊勢参りをした「おかげ犬」という犬たちがいた。シラタマは、現代によみがえったおかげ犬なのだ。  恋人に置き去りにされた女性、死を覚悟した老夫婦、母を失った少女、行方不明の息子を捜す母親、そして――。  旅の途中でシラタマが出会うのは、それぞれに行き場のない思いを抱えた人たち。人なつこいこの白い犬とふれあううちに、固く閉ざした心が少しずつほどけ、誰もが「これが真実だ」と信じていたことの奥に、思いがけないもうひとつの真実が見えてくる。  飼い主とは、何者なのか。なぜ、この子をたった一匹で旅立たせたのか。  謎がほどける。心がほどける。涙こぼれる連作小説。  ――前に進んだ分、未来も変わる。
一覧
  • みちひらきのおかげ犬

    9月30日発売予定

通知管理

通知管理を見る

販売後に設定できるようになります

みちひらきのおかげ犬のレビュー

販売後に書けるようになります

みちひらきのおかげ犬

みちひらきのおかげ犬