「金儲けのようなくだらないことは、さっさと卒業しよう」
フランチャイズに加盟して、手っ取り早く稼ぎたい。
フランチャイズ本部を立ち上げて、楽して儲けたい。
そんな「金儲け」だけを目的にしたフランチャイズは、なぜ長続きしないのでしょうか。
本書は、まったくの業界未経験から「クルマ買取りハッピーカーズ」を立ち上げ、全国150店超へと成長させてきた著者が、これまでのフランチャイズの常識を根本から問い直す一冊です。
白いたいやき、タピオカ、高級食パン――
一気に店舗を増やし、その後急速に姿を消していったビジネスには、何が起きていたのか?
教育系フランチャイズや買取専門店では、なぜ本部と加盟店の間に歪みが生まれるのか?
そこに共通するのは、顧客や加盟店に届ける「価値」よりも、「儲け方」だけが先にコピーされてしまう構造です。
本書が提示するのは、その反対の考え方です。
利益の先にある価値へ。
価値の先にある信頼へ。
信頼の先にある承認と誇りへ。
そして、誇りの先にある生きる意味へ。
ハッピーカーズでは、無店舗・無在庫・ロイヤリティなしという「軽い経済設計」によって、加盟店が無理に売上を追わなくても続けやすい仕組みをつくってきました。
さらに、本部が加盟店を管理・支配するのではなく、現場で生まれた知恵や成功事例、失敗からの学びを集め、磨き、ネットワーク全体へ還元する「Knowledge Hub」という考え方を実践しています。
本部は「支配者」ではなく、「編集者」である。
だからこそ、一人ひとりの加盟店オーナーが、自分の地域で、自分らしく商売をつくっていくことができます。
本書の後半では、実際にハッピーカーズへ加盟したオーナーたちも登場します。
パソコンも敬語も苦手だった現場作業員。
車に興味のなかったプロサーファー。
20年のコンビニ店長経験を持つ人。
50代で市役所を辞めた人。
経歴も年齢も違う「普通の人」たちが、それぞれの場所で自分なりの価値を見つけ、地域から選ばれる仕事をつくっていく姿が描かれています。
本書は、単なる「フランチャイズで儲ける方法」を教える本ではありません。
どうすれば長く続けられるのか。
どうすれば誠実に働く人が報われるのか。
どうすれば仕事を通して、自分自身の人生に納得できるのか。
独立・起業を考えている方、フランチャイズへの加盟を検討している方はもちろん、組織づくりに悩む経営者や、これからの働き方・生き方を考えたい方にも読んでいただきたい一冊です。
「儲かるか」の、その先へ。
普通の人が、自分らしく挑戦し、誠実に働き、地域から必要とされながら豊かになっていく。
そんな新しいフランチャイズのあり方について語ります。

