「鎖を用意しろ。俺の妻によく似合う、美しい鎖を」
侯爵令嬢エリシアは英雄クロードとの婚姻直前に暴漢に襲われ、世間から「傷物」の烙印を押されてしまう。それが原因で長年想い続けていたクロードから距離を置かれ、結婚式後は顔を合わせることさえなかった。
ある日、エリシアはとある勘違いによりクロードから姦淫の疑いを向けられ、手酷く抱かれてしまう。さらにはクロードに長年の想い人がいるという事実に打ちのめされ、クロードが自分以外の誰かと結ばれるのを見届けることなどできないと離縁を申し入れた。しかし、クロードは断固として拒否し、エリシアを鎖で繋いで閉じ込めてしまったのだ。
誤解に誤解を重ね拗れていく二人。胸をえぐるような苦しみの先に待つ結末は――。
作者より
胸が引き絞られるようなすれ違いと、相思相愛後の甘い時間の両方を書きたくて生まれた作品です。不器用だけど一途な二人がハッピーエンドを迎えるまで、ぜひ見守っていただければと思います。
『冷酷無慈悲な英雄は、傷物の妻を離さない【完全版】』には「プロローグ」~「番外編:あなたへの手紙(電子版書き下ろし)」を収録
