デカルトの二元論を退け,自然と精神を統合する新たな一元論を構築したベイトソンは,晩年,天使おそれて立ち入らざるところ──すなわち「聖」や「美」の領域を,サイバネティクスの理論で再定義しようとした.娘とともに科学知の限界を見すえ,メタファーの論理によって,倫理と結びついた世界の認識のあり方を探究した遺作.詳細