私達のキスはいつもキャラメルバニラの味がした――。高校1年生の夏、朱里の隣には淳がいた。優しくてかっこ良くて、朱里を大切にしてくれるステキな彼氏。きっとこの夏、キス以上の関係になる。でも淳となら嬉しい。何も怖くない。ところが夏休みの展望台デートで突然の転校を告げられて…。「俺は朱里を大好きだから、どこにいてもかわらない」その言葉を信じ私達は永遠を誓い合った。それなのに、夏休み明けに朱里に届いた知らせはあまりにも残酷で…。あれから約1年、再び夏が巡ってきた。朱里はバイト先の海の家で、理央という大学生と一緒に働くことになって……。