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蝉時雨の季節は過ぎ

蝉時雨の季節は過ぎ

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天才的頭脳を持つ叔父の指導によりインチキ教祖となった少女  わたしはこの村で「おがむもん様」と呼ばれています。千里眼で失せ物を見つけたり、いつに何が起きるという予言をしたり、霊力で怪我人の手当てをしたりします……。毀釈で廃れた寺に棲む主人公・満ちる、その叔父・高歩の二人は、人ならぬ能力を振りかざすことで、村人たちを精神的に支配している。しかしそれは所詮からくり。全てはトリックで誤魔化しており、満ちるは偽の教祖に過ぎなかった。高歩の危うい魅力の虜となりながらも、周囲を騙し続けることに迷いを抱く彼女だったが……。  閉ざされた村で起こる、愛情とトリックに溢れた幻惑劇。電子版あとがきを追加収録。 ●日野鏡子(ひの・きょうこ) 1966年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。豊島岡女子学園卒。東洋大学文学部印度哲学科在学中にSF誌からデビュー。以降ライトノベル中心に多数上梓。代表作『エルンスター物語』『桜の國の物語』など。こよなく愛するもの・猫猫猫自由ネコネコ。
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