【シナリオ】ファミレスの新人バイト・田村悠真は、入店三週間にして毎日、先輩の藤崎麻里に叱られていた。正しさだけを突きつけてくる氷のような視線。逃げ場のない叱責。「今夜は温めるだけのご飯でいいか……」と足を引きずって帰ろうとした夜、最寄りの食品館で彼女と偶然すれ違う。「寄っていきなさい。ちゃんとしたの、出すから」夫は地方の長期出張中。冷蔵庫の余り野菜で作られた温かい手料理。酒の勢いで零れた本音は、二年と何か月も続く「体の話」。我慢が美徳だと思っていた限界が、静かに崩れていく瞬間。店では絶対に見せない顔。胸元の緩い部屋着、近い吐息、正直すぎる反応。「経験がないとか言わないでよね?」未経験の体を、優しく、容赦なく、食べ尽くされていく。朝まで離してくれなかった先輩は、十日後の店でも、いつもの冷たい業務顔のまま。でもまた、食品館で会ったとき――「……夕飯、空いてる?」正しさの内側にあった寂しさと、それを知ってしまった後輩の選択。手料理も、身体も、全部、彼女に食べ尽くされた話。
