特集1は「災害にどう立ち向かうか」。諸外国と比べて自然災害が多く、「災害大国」と言われる日本。この夏にも、7月には熊本県熊本地方を震源とする最大震度7の地震が発生し、8月には浸水被害を引き起こす記録的な豪雨が千葉県の広い範囲を襲いました。線状降水帯の発生や台風、猛暑といった「激甚気象」は常態化し、首都直下地震や南海トラフ地震はいつ発生しても不思議ではなく、また新たな感染症が社会と経済を再び停止させる可能性も否定できません。一つの大規模災害が連鎖的な機能不全を引き起こし、国家の持続性を揺るがしかねない時代、11月に設置が予定されている防災庁には災害発生後の救援や復旧を効率化するだけでなく、平時から国家的な危機に備える司令塔としての役割が求められるでしょう。防災をまさしく「国家の生存戦略」へと捉え直さなければならない時代において、私たちはいかに「防災立国」をめざすべきなのかを考えます。巻頭インタビューは、15年前の福島原発事故を「戦後敗戦」の一つとして論じる船橋洋一氏の「『安心ポピュリズム国家』から脱却せよ」。特集2は「多様な日本語のゆくえ」。SNSや生成AIの登場などの時代の変化をふまえ、日本語の現在と未来を論じます。特別インタビューは、「AIに魂を吹き込む哲学者」とも言われるAnthropic専属哲学者のアマンダ・アスケル氏への独占インタビュー。
