日本において近代的なスキル重視の発想がなかなか根付かず、デキル重視の思想が依然として根強いのはなぜか。“ジョブに対応したスキル”を唱導する政策がうまくいかないのはなぜか。徒弟制から、技能者養成、公共職業訓練、企業内教育訓練、OJT、そしてリ・スキリング・・・・・・労働政策研究の第一人者が「能力」の歴史をたどり、日本に蔓延するデキル重視の淵源を探る。[目次]第1章 産業革命期の職業教育訓練――徒弟制から技能者養成へ 1 徒弟制の展開 2 徒弟制の法規制 3 実業教育の展開 ・・・・・・etc.第2章 戦時・改革期の職業教育訓練――企業で技能者を養成せよ! 1 技能者養成の法規制 2 職業補導の展開 3 実業教育から職業教育へ ・・・・・・etc.第3章 近代主義の時代の職業教育訓練――技能は今や国政課題に 1 職業訓練法による統一 2 企業内技能教育訓練体制の確立 3 職業教育の展開 ・・・・・・etc.第4章 企業主義の時代の職業教育訓練――技能よりも「能力」が大事! 1 政策の大転換 2 企業中心の職業能力開発政策 3 公共職業訓練と技能検定 ・・・・・・etc.第5章 市場主義の時代の職業教育訓練――自己啓発からリ・スキリングへ 1 政策の再転換 2 「自己啓発」の時代 3 職業教育の復活 ・・・・・・etc.補 章 諸外国の職業教育訓練 1 イギリス――ギルド徒弟制から現代徒弟制へ 2 フランス――企業研修の光と影 3 ドイツ――世界に冠たるデュアルシステム 4 アメリカ――コミュニティカレッジとプロフェッショナルスクール終 章 日本社会を支配する「能力」概念
