戦中の旧日本軍から、戦後の自衛隊まで。生と死の狭間=戦場では人智を越えた何かが起きる。元自衛官、そして今はなき旧軍・従軍体験者たち。命を懸けて国を護った防人(さきもり)たちの口から明かされた国防の最戦前で起きていた【怪異】と【奇跡】そこには、命を懸けた者たちの「祈り」があった。橋本純+西浦和也、体験者への長年にわたる取材をまとめた語り継がれるべき魂の怪異録。【戦時の防人たち】沈没したはずの輸送船のカッターが荒波の海上に浮かび上がる…「救難艇」暗い留置場の畳の隙間から現れたペラペラの兵士は問いかけてくる…「営倉」深夜の営門前に現れた完全装備の兵士がもたらした報告とは…「最後の伝令」間違って持ってきてしまった戦友の荷物。ある夜、ずぶ濡れの影が…「取り違えた背嚢」廃集落で出会った謎の男たちに導かれた先に隠されていた物…「便衣隊」崩落した倉庫の瓦礫から命がけで主人の命を救った小猿の奇跡…「小さな英雄」魚雷攻撃で漆黒の海を漂流する乗組員たちを泳げと鼓舞し続けた謎の声…「漂流」マングローブの闇から響く不気味な歌声と巨大な黒い影…「ソロモン夜歌」死んだはずの同期兵が過酷な逃走劇の中で語りかけてくる言葉…「戦陣訓」殉職した整備兵が新型機を守るため夜な夜な立ち塞がる…「歩哨」爆雷の雨が降り注ぐ絶体絶命の深海でどこからともなく響く軍歌…「勇敢なる水兵」機関銃で倒れても復活するジャングルの裸足の部隊の秘密…「裸足の日本兵」敵の反撃が激化する戦場で突撃を阻止した故郷の温もり…「父の手」部隊の象徴たる軍旗を焼却する瞬間に目撃された各地の怪奇現象…「軍旗の誉」【戦後の防人たち】旧軍の遺構の奥深くで密かに眠り続けていた謎の石碑…「掩体壕の墓石」旧軍幹部の写真が飾られた部屋で右手を挙げて消える影…「江田島の英霊」病院の床下から静かに染み出してくる重い車輪の音…「真夜中の軋り」不発弾事故で命を落とした隊員がみせる未練の気配…「隊舎に還った男」演習場の古井戸の底で逆さまになって絶命していた男の謎…「井戸の底へ」海に面した船室の分厚い鉄壁の向こうから不意に聞こえる音…「船室のノック」事故が相次ぐ潜水艦の誰も入れない二重底から見つかったモノ…「呪われた潜水艦」月のない漆黒の海でマストの頂上を静かに移動していく不思議な光体…「護衛艦Sの光」鉄の扉で完全に封じられた隊舎の中を歩き続ける無数の影…「駐屯地の空き地」取り壊そうとすると必ず災いが起きるという理由で残された壁…「1基地の話」硫黄島の宿舎で夜な夜な水を求めて部屋に入ってくる足音と姿…「霊感あり」沖縄の異様な宿に残された浅すぎる湯船に秘められた戦時の過去…「浅い湯船」都心の超高層ビルの足元で江戸時代から語り継がれる全裸の女の影…「檜屋敷の女」日航機墜落現場の暗い山肌で無数に点滅し静かに見守るほのかな光…「銀色の翼」居酒屋の席でどれだけ盛り上がっても決まって空いてしまう左隣…「埋まらない席」ほか、収録。

