皇太子殿下、どうかこれからも末永~く私と一緒に生き延びてください。宮中のしがない末端公務員として働いていたある日、私は気づいた。ここ、小説の中じゃん!?「ちょっと待って、このあと黒幕たちが戦争起こすんじゃなかった?戦争になったら、真っ先に死ぬのは私みたいなタイプなんだけど!」原作通りなら、もうすぐ戦争が起きる。 生き残りたいなら、最初に死ぬ予定の殿下を生かすしかない!まず殿下を助け、黒幕の情報をちょこちょこ流していたら――いつの間にか私は最年少の長官になっていた。出世する気なんてなかったけど……悪くないかも。でもあまり目立たず、黒幕を潰そう。権力って、意外と……おいしい。悪党に一泡吹かせるのも、クセになる!でもそんな中――「殿下は責任感は強いけれど、心の拠り所がないから……たまに逃げたくなることもあるんじゃないでしょうか」新人インターンが意味深なことを言い出した。いや、私がどれだけ命張って殿下を助けたと思ってるの!?「何?逃げるって……?」 私は目をギラつかせながら、鋭く言い放った。「もし殿下が逃げるようなことがあったら……地の果てまででも追いかけて、首根っこつかんで連れ戻して、四六時中監視してやるんだから」……ん?なんでインターンの君が耳まで真っ赤にして震えてるの?
