この血の一滴までも、私のものだ――王女でありながら奴隷のように虐げられ、愛した夫に毒杯を与えられ、絶望の中で死を迎えた……そんな前世を持つ伯爵令嬢アデライード。今もなお、苦しみの記憶に囚われる彼女の前に現れたのは、かつての夫と同じ冷酷な赤眼を持つ軍神カイアスだった。「あなたは……私から逃れられない」彼に前世の記憶はない。それでも――視線が交わった瞬間から始まる、狂おしいまでの執着。抗えぬほど絡みつく愛欲と狂気に、彼女は再び堕ちていく――。愛していた……己よりも深く強く。その愛を殺したあなたが、生まれ変わってまで何故私を求めるのですか?そして私は……どうしてあなたを失うことを恐れているの?
