ダーウィン左派

ダーウィン左派

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左派の理想に、現実的な足場を。待望の新訳!よりよい社会を実現するには、夢みるだけでは足りない。現実に即した人間理解が必要だ。人間の本性に光をあてる進化論こそ、その足場を与えてくれる。なおも平等と連帯をあきらめない者のための小さなバイブル。 *『動物の解放』で倫理学の地平を塗り替えたピーター・シンガーが、進化論(ダーウィニズム)の知見を用いて社会変革の思想をアップデートする。進化論はこれまで、弱肉強食や優勝劣敗といったイメージから、平等や福祉や弱者への配慮を重んじる左派とは相性が悪いと見られてきた。だが、本当にそうだろうか?本書が示すのは、弱者の切り捨てを正当化する右派に進化論を明け渡さないための道筋である。これからの左派は、弱者や貧者に味方するという理想を守るためにこそ、人間についての幻想を手放し、生物学的な現実を直視しなければならない。人間はたしかに利己的・競争的で地位を求める存在である。しかし同時に、他者の苦しみに応答し、たがいに助けあう存在でもある。問題は、人間の本性を科学の目で見きわめたうえで、協力や連帯が生まれやすい社会をいかに構想するかにあるのだ。進化論・倫理学・政治思想が交差する、短くも刺激的な一冊。21世紀の政治を考えるために。【目次】はじめに 新しい基礎の必要性/左派にとって本質的なことは何か?第一章 政治とダーウィン主義 右派による乗っ取り/事実と価値/左派はどのようにダーウィンを誤解したか/完成可能性の夢/古い曲が何度も流行る第二章 左派は人間本性に関するダーウィン主義的な見解を受け入れられるのか? 不人気な思想/人間本性において何が固定的であり何が可変的なのか?/改革者たちはどのようにダーウィンから学ぶことができるか?第三章 競争か協力か? もっと協力的な社会をつくる/囚人のジレンマ/しっぺ返し戦略から学ぶ第四章 協力から利他性へ? 利他性の進化の謎/何のための地位か?第五章 ダーウィン左派の現在と未来原注訳者あとがき【著者】ピーター・シンガー(Peter Singer)1946年生まれ。オーストラリア出身の哲学者。プリンストン大学名誉教授。専門は応用倫理学。動物の解放や極度の貧困状態にある人々への支援を提唱する代表的な論者の一人。著書に『道徳は進歩する──進化倫理学でひろがる道徳の輪』(矢島壮平訳、晶文社、2025年)、『新・動物の解放』(井上太一訳、晶文社、2024年)、『なぜヴィーガンか?──倫理的に食べる』(児玉聡・林和雄訳、晶文社、2023年)、『飢えと豊かさと道徳』(児玉聡監訳、勁草書房、2018年)、『あなたが救える命──世界の貧困を終わらせるために今すぐできること』(児玉聡・石川涼子訳、勁草書房、2014年)、『実践の倫理 新版』(山内友三郎・塚崎智監訳、昭和堂、1999年)など。『ザ・ニューヨーカー』誌によって「最も影響力のある現代の哲学者」と呼ばれ、『タイム』誌では「世界の最も影響力のある100人」の一人に選ばれた。【訳者】児玉聡(こだま・さとし) 1974年生まれ。2002年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(京都大学、文学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授。著書に『哲学古典授業 ミル『自由論』の歩き方』(光文社新書、2024年)、『予防の倫理学』(ミネルヴァ書房、2023年)、『オックスフォード哲学者奇行』(明石書店、2022年)、『COVID-19の倫理学』(ナカニシヤ出版、2022年)、『実践・倫理学』(勁草書房、2020年)、『功利主義入門』(ちくま新書、2012年)、『功利と直観』(勁草書房、2010年)など。【訳者】林和雄(はやし・かずお) 1992年生まれ。2022年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(京都大学、文学)。現在、京都大学大学院医学研究科助教。原著論文に「J・S・ミルにおける個性の発展」(『倫理学研究』第53号、2023年)など。
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  • ダーウィン左派

    8月25日発売予定

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