神に意志なんかない。そう信じる魔法考古学者のユーリスは、“千年前の大災厄は神のご意志”という通説の真実を求め、危険を顧みずひとり各地の遺跡調査を行っていた。だが、ある遺跡を探索中にゴーレムに遭遇。死を覚悟したそのとき、強大な魔法を自在に操る、記憶を失った不思議な青年に助けられる。感謝を伝えるも彼はユーリスの唇を奪い、片言で「美味しい」と告げる。驚くことに彼は、人の感情を糧に生きる人造人間(ホムンクルス)だったのだ。自身の名すら忘れた彼にヴィジャと名付け、ユーリスは大災厄を解き明かす鍵となる魔導書〈創造の書〉を求め、ヴィジャは自身のルーツを探すため、ともに旅を続け絆を深めてゆく。失われた歴史を探す旅の先で、二人が辿り着く真実とは――。
