「お前は誰だ」――冷徹陛下と名高いフェンリルに剣を突きつけられたアリア 。これって、物語冒頭にあっさり殺される初夜のシーンじゃない!? 衝撃的なシーンの記憶は、以前に読んだ小説の内容。――私、あのアリアになってるの?流れ込む記憶の中で見た、"忌まわしい黒髪"と虐げられ、妹とは天と地ほども差がある扱い。心を閉ざした人形のような表情。「このまま殺されてしまったら、アリアも私も不憫すぎる!」悪意にまみれる過去を振り払い、健気に前を向くその姿は、"冷徹陛下"の凍てついた心に火を灯す。孤独な王の心を解いていく『身代わりの花嫁』。愛されるはずのなかった彼女が、真実の愛に染まる物語。
