ほどけぬもの

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690
「戦争」は生き延びた男を離さなかった。 戦争は終わった……それが地獄の始まりだった。 終戦を迎え、激戦地から母国へ戻った海軍兵士・八重崎充。 しかし、彼の心に平穏が訪れることはなかった。 変わり果てた故郷を歩き、言葉を失う八重崎。 そこで彼を待っていたのは、思いもよらぬ家族の姿だった。 そして、彼自身もまた、誰にも語れない罪を抱えていた。 生き延びたことが罰となり、眠れぬ夜を繰り返す日々。 過去に囚われながら、八重崎は問い続ける。 ――あの日、自分は何を守り、何を失ったのか。 八重崎充の戦後に、希望はあるのか。 戦後80余年。 忘却の時代に“戦争と罪責”を改めて問い直す。

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    7月30日発売予定

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