Dom・Sub・Switchという第二性が制度化された社会。適性検査で支配欲(Dom)と従属欲(Sub)が判定され、専属関係は"カラー(首輪)"と公的なパートナー登録で結ばれる。宗像千秋は、自分がSubであることを隠し、ニュートラルを偽って生きてきた。かつてSubだと知られ、担当を外された過去があるからだ。トップ俳優・東雲遼賀の専属マネージャーとして、俺は裏方に徹していた。ある夜、過酷な撮影の重圧で、俺は楽屋で危険なドロップに落ちる。命に関わるその俺を、唯一ケアで引き上げたのは、"仮面の俳優"と呼ばれる特級Dom、東雲その人だった。「見つけた。俺を、素の俺に戻せる、たった一人を」。役に呑まれると暴走するグレアを、千秋のケアだけが素へ引き戻す——リリース・アンカー。強すぎるグレアゆえ本当の自分を誰にも見せられなかった男と、感情を殺して裏方に生きてきた俺。コマンドとケアで、俺は初めて満たされ、支配と庇護に安全に溶かされていく。やがて事務所の権力が二人をスキャンダルで引き裂こうとするとき、俺たちは隠すのをやめ、自ら真実を選ぶ。Dom/Subユニバース×芸能×格差×重執着溺愛の現代BL長編、全10章完結。

