ラウレンツィア王国の名家・ロヴェッラ子爵家の嫡子フェデリコは、王家御用の機巧師を代々担った家に生まれ、歯車や錠前、自動人形の構造を一目で見抜く「絡繰読み」の才を持ちながら、地味な手仕事の才ゆえに宮廷で過小評価されて生きてきた。ある日、王城の献上機巧に暗殺装置を仕込んだ大逆者として、私は身に覚えのないまま断罪される。家財没収と贖罪金、そして位階の剥奪——没落し、行き場を失った私を、才だけを見込んで期限付きの専属契約書一枚で召し抱えたのは、「無謬公」と恐れられる時計塔・機巧都市の公爵・ダミアーノだった。才を絞り取られ、期限が来れば捨てられる道具にされる覚悟をした私を、冷徹な公は賓客として遇し——唯一無二の機巧細工のように、大切に扱う。「五年前、お前は俺の命と面目を守った。ずっと、迎える機会を待っていた」。過小評価された絡繰読みの才が機巧都市で花開き、公の重すぎる執着に囲い込まれていく。やがて私は、自分を陥れた王都の陰謀の細工を読み解く——献上機巧に仕込まれた暗殺装置の撃発機構から真の製作者と黒幕を暴き、断罪した者たちを見返す時が来る。契約の期限が切れても、公は私を離さない。断罪ざまぁ×身分差×契約落差×重執着溺愛のロイヤルBL長編、全10章完結。

