ヴェレンツィア王国の名家・カルデーロ子爵家の嫡子アメデオは、王家御用の色硝子と顔料を代々担った家に生まれ、色と光の成分から真贋を見分ける「色読み」の才を持ちながら、地味な目利きの才ゆえに宮廷で過小評価されて生きてきた。ある日、王家への献上色硝子に「呪詛の意匠」を仕込んだ大逆者として、私は身に覚えのないまま断罪される。家財没収と贖罪金、位階の剥奪——財も名も失い、投獄寸前まで落ちた私を、色読みの才ひとつを見込んで期限付きの専属契約で召し抱えたのは、「炉火公」と恐れられる硝子工房都市の公爵・琥珀公ラニエーリだった。才を使い潰される道具にされる覚悟をした私に、苛烈なはずの公爵は最初に契約の拘束条項を破り捨て——宝物のように、大切に囲い込む。「五年前、お前は俺を救った。ずっと、迎えに行きたかった」。過小評価された色読みの才が工房都市で花開き、炉火の男の重すぎる執着に溶かされていく。やがて私は、自分を陥れた王都の陰謀の色を解く——献上色硝子の呪詛の意匠から真の焼き手と黒幕を暴き、断罪した者たちを見返す時が来る。断罪ざまぁ×身分差×契約落差×重執着溺愛のロイヤルBL長編、全10章完結。
