花冠の庭王に拾われたΩの俺は、番として離してもらえない

花冠の庭王に拾われたΩの俺は、番として離してもらえない

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花冠宮の段丘の庭、その隅で蜜蜂を世話するだけの下働き――力仕事もできない非力な蜜守りの俺、ハルシオは、孤児で拾われた恩を返すことだけを頼りに生きてきた。使い捨ての役立たず。いつ庭から追い出されてもおかしくない、そう思っていた。花冠宮を統べる庭王グリムベルトは、その手が触れた花をみな枯らし、いる庭には花が咲かぬと畏れられる男。誰も花を手向けられず、独り枯れた庭に立ち続ける孤高の主。ある日、俺は生まれて初めての発情期に襲われる――自分がオメガだと、その日まで知らなかった。群がるアルファたちを、庭王が枯らす気ひとつで払う。花壇の花がみな枯れ落ち、誰も近づけない。震える手で、俺はただ、いつものように一匙の花蜜を差し、蜜蜂を放った。すると、枯れ落ちていくはずのその花壇に、ひと花が、咲いた。「花が咲いた。俺の枯れの中で。お前が、俺の運命の対だ」。捨てられるはずだった俺を、庭王は番として拾い、二度と離さないと誓う。俺の中に眠る"蜜の血"だけが、枯らす庭王のそばに花を咲かせられると、やがて知る。番化、花商の企み、隣領の花園主による略奪――枯れた花冠宮で、俺は役立たずのはずが、この人にだけは、大切に守られていく。BL異世界オメガバース長編・全10章完結。
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  • 花冠の庭王に拾われたΩの俺は、番として離してもらえない

    7月28日発売予定

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